購入価格 2900円 (定価は5300円)
馬鹿野郎!
「誰かに迷惑をかけているわけじゃなし、服装くらいいいじゃない」だの
「馬鹿やれるのも今日まで」だの、どいつもこいつもピントのずれたコメントするやつばかり出てきやがって!
成人式はなぁ!「迎えれば自動的に大人になるもの」じゃないんだよ!
「成人式を期に大人になりなさい」という試練なんだよ!
どうやらここは俺の体験談を通して、成人の真の意味について知らしめる必要がありそうだな。
あれは俺が成人式に出席したときのことだ。
俺も二十歳になり成人式に出席する歳になったが、なかなか気が進まない日々が続いた。
なぜなら俺の棲む都道府県は「修羅の国」と呼ばれてはばからないし、
中学校区で言えば未成年者補導者数全国最多の記録を持つからである。
俺「成人式怖いなぁ・・・最近よく荒れるっていうし・・・」
その瞬間、縁側で緑茶をすすっていた父上の上腕二頭筋が荒々しく隆起し、剛腕パンチで俺を吹っ飛ばした。
父上「馬鹿野郎!由緒正しい式典には出席するものだ」
そんなわけで、俺は渋々ながら成人式に参加した。
式場ではなつかしい高校時代の友人との再会などもあり、和やかなムードで時間が過ぎていった。
そんな中、市長が新成人へのあいさつのために壇上に上がったんだ。
市長は外見はふくよかな中年であった。
その瞬間、静寂を破って完全に場違いな「ゴッドファーザー」のテーマが館内にこだまする。
竜の絵や「天上天下唯我独尊」などが書かれた長ランを着てバットを握りしめたヤンキーたちが壇上に上がっていったのだ。
謎のモヒカンヤンキーA「ヒャッハー!」
謎のモヒカンヤンキーB「おいデブオヤジ!新成人の俺たちに小遣いよこせや!」
謎のモヒカンヤンキーC「こっちは10人いるんだぜ!」
俺は思った。
「だ・・・だめだ・・・やっぱりこうなってしまった・・・成人式はもう終わりだ・・・」
しかしデブオヤジはおもむろに服を脱ぎ始めた。
するとそこには、はちきれんばかりにバルクアップした巨大な筋肉の塊が現れたのだ。
デブオヤジ「私ぁ能の無い市長でねぇ。唯一出来るのがこの筋肉操作なんですよ。」
例えるなら腕は丸太か象の脚のようであり、まるで熊か何かの野生動物と向き合っているかのような威圧感を発散している。
最近はやりのカーボンシートポストなどで殴ろうものなら、逆にカーボンシートポストの方が折れてしまうだろう。
そうなのだ。誰もがデブオヤジだと思ったこの市長の服の下は、研ぎ澄まされた筋肉の塊だったのだ。
だ・・・駄目だ・・・この男には勝てない・・・
ヤンキーたちは本能的にそう感じ、その場で腰が抜けて座り込んでしまったのである。
そこにたまたま巡回中の警官が通りかかった。
警官「市長、どうしたんですか!?まさかオヤジ狩りにあっていたんですか!?」
デブオヤジ「ガハハハハ!いえ違います。新成人との交流の一環で、相撲をとって遊んでいたんですよ。」
警官はそのまま立ち去った。そして、デブオヤジは客席の俺たち新成人に向かってこう言ったんだ。
市長「お前らが何人束になろうとも、俺には到底かなわない。
しかし、いかに俺が強くても、戦う限り俺もまた傷つく可能性があることは否めない。
まして相手が武器を持っていたり多人数だとなおさらだ。
鍛え抜かれた圧倒的肉体はその存在だけで相手の戦意を喪失させる。
孫子はこう言った。『百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり』
日本には「戦わずして勝つ」という訳で伝わったものが有名だ。
この言葉を新成人であるあなたたちに贈り、市長のあいさつとする。」
そうなのだ。「自由競争」「自己責任」で育てられてきた俺たちは、他者と競って勝つことをよしと教えられてきた。
しかし一見、百戦百勝は最善に見えるかもしれないが、勝った方にも被害が出るため、戦わずして勝つのが最善なのである。
例えばかつてのオートバイにおけるホンダ対ヤマハの抗争や、最近では予備校業界での代々木ゼミナール、河合塾、駿台予備学校らの
人気講師の引き抜きなど仁義なき戦いが記憶に新しい。
全面的な直接競争をすると、たとえ最終的には勝ったとしても、自分自身も無事では済まないということなのである。
俺は悟った。
戦わずして勝つ。
すなわち、戦う前に、相手に勝てないことを悟らせ戦いを避けることこそ究極の強さなのだ。
------------------------------------------【要点をまとめます】------------------------------------------
サイクルショップタキザワのプライベートブランド、HARP。
お正月セールで2900円で購入。定価は5300円。
モニター企画で我が家にやってきたAzzurri Forza Elite Carbon 105には
【やや近めのポジション】という弱点があった。
やや小さめのフレームサイズ、それによりサドルを適正位置まで引けないからである。
その顛末は過去レビュー↓にあるので、気になる方はご一読ください。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11917&forum=49&post_id=23177#forumpost23177そのため、セットバックが大きいシートポストを探していた。
で、比較的後ろに引きやすいレールを持つSLRを使っていたのだが、昨年9月に
Selle Italia - SLR SuperFlowを使って以来、かつてSPECIALIZED BG-FIT
(
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9137&forum=105&post_id=15694#forumpost15694)
で指摘された通り、やはり私には座骨幅130mmのサドルは狭すぎることが顕著にわかってしまい、
普段使い用のAzzurri Forzaにも幅広の穴あきサドルを探していた。
それと同時に、半額で2900円と安くなっていた当商品を購入した次第である。
【スペック】
サイクルショップタキザワのホームページより
(
http://www.takizawa-web.com/shop-post15/harp/spc100.php)
----------以下引用----------
材質 Carbon Fiber/Alloy
長さ *1 350mm
シートバック 30mm
重量 250g
M8 ボルトトルク 20Nm
カラー Black Carbon
サイズ(径) 27.2mm/31.6mm
--------以下ここまで--------
購入の決め手はセットバック30mm。ざっと見渡した限り、最も大きな数値である。
一方、材質はカーボン。
少し昔に廉価な「カーボンシートポスト」によく見られた、「アルミにカーボン巻き」ではないようだ。
ハンドル・ステム・シートポストは堅牢性と整備性重視であり、軽量化は追わない私であるが、
2900円と安いし、まぁいいや。
荒々しく隆起した上腕二頭筋で締め付けすぎて破損させないよう注意が必要である。
ボルトはスチール、一本締め。
個人的には二本締めの方が固定力があって好きなのだが、重量を意識してのことかな。
しばしばある「サドル角度と前後位置が連動しており、後方に引くとサドルが前上がりになる」
システムではないことに胸をなでおろす。
これ、なかなかカタログで見てもわからないことが多いのだ。
実はAzzurri Forzaに付属してきたシートポスト(FSA TEAM ISSUE?CRCのサイトには「FSA RK260」と表記)は
この「サドル角度と前後位置が連動しており、後方に引くとサドルが前上がりになる」タイプで、
セットバックを最大限活用できていなかった。
新サドルのSelle Italia Max SLR Gel Flowとともに装着してみる。
サドル高が以前と同じになるようにシートポストを差し込む。
シートポストのヤグラ部分で見るとサドルの前後位置は1cm弱ほど後ろに引けたのがわかる。
めでたし、めでたし。
一方、重量はというと、
【新】HARP SPC-100 CARBON(283g) + Selle Italia Max SLR Gel Flow(252g) = 535g
【旧】FSA TEAM ISSUE(281g) + Selle Italia SLR xp(183g) = 464g
まさかの71g重量増www
サドルが重くなったから当然か。
というより、Azzurri Forza付属のシートポスト、予想以上に軽かったんだね。
べ、べつに狙いは軽量化じゃなかったから、気にしてないんだからねっ!
○安価。
○30mmと大きなセットバックが私の希望とマッチ。
○「サドル角度と前後位置が連動しており、後方に引くとサドルが前上がりになる」
システムではないため、30mmのセットバックを最大限活用してサドルを引ける。
▲ボルトは一本締め。今のところ特に不都合はないが、固定力は二本締めには劣るだろう。
▲カーボンなので締めすぎ注意。
▲カーボンなのに、べつに軽くない。
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価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→2016
実測重量 283g
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