購入価格 ¥3380(税込 36本ニップル付き サイクルベースあさひ価格)
普通のハブに使える安価なエアロスポークということでフロントのみで試してみました。DT SWISS Champion 1.8からの乗り換えでリムとハブは使い回しという状態での導入です。競技用としては不適格だけど、普段使いとか練習用には充分かなと感じています。
http://www.cnspoke.com/index.php■スポークの仕様
寸法 2.0-1.5*2.3-2.0mm(メーカー公表値)
質量 6.5g (同上)
ニップル 手持ちのスポークレンチでは、ParkToolのSW-0/SW-40が適合した。2面幅3.2mmのものなら使えるだろう。
■テスト環境
リム Kinlin XR-300 32H
ハブ Shimano HB-7800
組み方 3Crossイタリアン
テンション 86Kgf(テンションメーターはPark Tool TM-1、換算値は寸法が近いSTEEL BLADE 1.4X2.3の項目を選択)
■ホイール組みのインプレ
フラットな部分の寸法が1.5*2.3mmということで、ハブの穴には素直に入る。しかし、非常に硬いスポークなので最後の4本を通す時は取り回しに苦労した。以前組んだ星NJSエアロはもっと弾性があって普通に作業出来たのだけど。
ただ、一旦通してしまえば後は楽だった。心配していたスポークの捩れは殆ど無い。スポークホルダーはParkTool BSH-4を使ったが、45°以下の捩れはスポークホルダーで戻せる程。星NJSエアロの時は捩れまくって神経をすり減らしたが、エアロスポークの入門用としては最適なのかも知れない。
■実走インプレ
漕ぎ出しは若干重いが、25Km/h以上での加速は良好。特に風速5m/s程度の向かい風でエアロスポークの恩恵を感じる。平均時速は2~3Km/h位、確実に上がっているのでプラシーボ効果ではないと断言出来る。
但し、組んだ時に感じたスポークの硬さは乗り心地にも影響している。若干ではあるが、身体に伝わる振動が強くなってしまった。組み方とテンションは同じなのに、ちょっと残念。
■総評
販売単位が36本なので、32/36Hのフロントホイールを組むのならエアロスポーク手組み入門用としては、お手頃価格だろう。ただ、おちょこのあるリアをこの製品でエアロ化するとなるとちょっと考えものだ。リア36Hの場合、左右で長さの違うスポークを購入すると18本ずつ余ることになる。コスト的に不利なのだろうが、20本単位で販売して頂ければ手組み派の強い味方になると感じた。
価格評価→★★★★★(単価約94円なので文句無し)
評 価→★★★★☆(低コストで楽をしたい手組み派には有り難い製品)