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SHIMANO 105 ST-5800


 
LZPT2IB  2015-11-19 22:55
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SHIMANO 105 ST-5800
購入価格: 完成車付属品
標準価格: ¥24,171 (税込)

『少々気になる点はあるものの、実際の走行ではストレスを感じさせない操作ができる』



■ 憧れのデュアルコントロールレバー
私のロードバイク「GIANT DEFY1 DISC」には、メインコンポーネントに「SHIMANO 105 5800シリーズ」が採用されている。当然、デュアルコントロールレバーは「ST-5800」。デュアルコントロールレバーは、私の憧れのパーツであり、いつか使いたいと思っていた。ST-5800はそんな私の気持ちを十分に満たしてくれるものだった。


SHIMANO 105 ST-5800





■ リア11速用のST-5800
ST-5800は、リア11速、フロントダブルに対応したデュアルコントロールレバーだ。上位グレードを踏襲したコンパクトな形状が外見上の大きな特徴。従来モデルよりも握りやすく、快適性とコントロール性が向上しているという。リーチアジャストは、従来モデルのようなスペーサーではなくネジ式。シフトケーブルには「ポリマーコーティングケーブル」が使われるが、ブレーキケーブルは従来モデルのBC-1051のままだ。※以上はシマノのサイトを参照




■ ハンドル周りがすっきり仕上がるスリムな形状
ST-5800は上位グレードを踏襲したスリムな形状が魅力的で、ロードバイクのハンドル周りがすっきり仕上がる。質感はミドルグレードとしては標準的なもので、クランクセットのFC-5800ほどの鮮烈な印象と高級感はない。個性的ではないが、ロゴは控えめで、カラーも一般的なブラックとシルバーなので、合わせやすいシンプルなデザインであるともいえる。

 
ネームプレートに小さなロゴがあるだけのシンプルなデザイン (左)
ST-5800はハンドル周りにスッキリした印象を与える (右)





■ スムーズな変速操作が可能だが、ストロークはやや大きめ
デュアルコントロールレバーを扱うのはST-5800が初めてだが、クロスバイクのRAPIDFIRE PLUシフターでシフト操作に慣れていたおかげか、すぐに直感的な操作をすることができた。大きいレバーの「レバーA」で巻き取り動作、小さいレバーの「レバーB」でリリース動作と覚えておけば、クロスバイクからでもスムーズに移行できる。ただ、DEORE XTのRAPIDFIRE PLUSシフター「SL-T780」と比べると、ST-5800のレバーのストロークはやや大きめに感じた。


レバーのストロークはSL-T780よりも大きめ




【レバーAの操作: フロントのシフトアップ、リアのシフトダウン】
レバーAによるケーブルの巻き取り動作はとても軽く、カチッと小気味よい音と共に、ストレスなく変速することができる。これはリアディレイラーのスプリングテンションの低さやフロントディレイラーの長くなったプルアームの影響も大きいと思うが、シフトインナーケーブルに採用されている「ポリマーコーティングケーブル」が相当効いているようだ。

だが、変速開始までのストロークはやや大きめで、特にフロントのシフトアップではレバーをしっかり倒しこむ必要がある。レバーの遊びはもう少し小さいほうがいいと思うのだが、ブレーキ操作の際に誤って変速しないようにしているのだろうか。また、リアが一気に3段変速できるのは、RAPIDFIRE PLUSシフターと同様に便利だ。

 
レバーAによるフロントのシフトアップ。グリッと回す感じで操作する (左)
レバーAによるリアのシフトダウン。カチッとクリック感のある操作 (右)
※画像はレバーのあたりから操作完了までの動き




【レバーBの操作: フロントのシフトダウン、リアのシフトアップ】
レバーBによるリリース動作は、クリック感が明快で気持ちがいい。だが、誤動作防止のためか、レバーBも変速開始までのストロークというか遊びが大きめだ。それでも、レバーAほどではないため、素早いシフト操作にはそれほど影響はない。だが、私の手の小ささとアナトミックシャローのハンドル形状が影響して、下ハンでは若干レバーを押し込みにくいと感じることもある。

尚、レバーAと異なり、レバーBではリアは一段ずつしか変速できない。RAPIDFIRE PLUSシフターのようにマルチリリースできれば、かなり便利になるはずだ。構造上できるのかわからないし、仮に搭載されていたとしても、105では採用されないかもしれないが。

 
レバーBによるフロントののシフトダウン。こちらもカチッとクリック感のある操作 (右)
レバーBによるリアのシフトアップ。こちらはカチッカチッと2回のクリック感 (右)
※画像はレバーのあたりから操作完了までの動き





■ 音鳴り解消に便利な”トリム操作”
デュアルコントロールレバーには、RAPIDFIRE PLUSシフターには存在しない「トリム操作」というものがある。これは「音鳴り解消操作」とも呼ばれ、アウター×ロー、インナー×トップのようなチェーンの位置で、チェーンがフロントディレイラーのガイドプレートと接触して擦れる音を解消できる機能だ。

トップ側で音鳴りがする場合は、レバーAをカチッと音がするまで動かせば、フロントディレイラーがわずかに外側に移動。ロー側で音鳴りがする場合は、レバーBをクリックすれば、フロントディレイラーが内側に移動することでチェーンの接触を回避できる。

トリム操作のレバーのクリック感は明快で、間違って変速するようなことはなかった。また、変速の際は、レバー奥まで一気に押し込めば、トリム操作のあたりに引っかかることなく操作できる。

私が実際にトリム操作を使うのは、いつのまにかインナー×トップになっていることに音鳴りで気づいたときぐらいだ。ただ、トリム操作の存在は、フロントディレイラーの調整の助けになる。アウター×ロー、インナー×トップではトリム操作で音鳴りを回避することを前提に変速調整すればいいからだ。この操作がなければ、フロントの変速調整は極めてシビアなものになったと思う。


トリム操作のあたりのクリック感は明快





■ メカニカルディスクブレーキ”TPR SPYRE-C”との相性は良好
本来ならST-5800には「BR-5800」を組み合わせるが、DEFY1 DISCには「TRP SPYRE-C」というロード用のレバーに対応したメカニカルディスクブレーキが採用されている。よく効くブレーキだが、スプリング力が高いのか、レバーの引きはあまり軽くはない。それでも軽く握るだけでブレーキが効いてくれるので、結果的に快適なブレーキ操作になっている。

私のシングルスピードでは「Dixna ジェイリーチブレーキレバー」とBR-5800を組み合わせているが、キャリパーのスプリング力やフルアウターによるケーブルのフリクションの影響は小さく、高い制動力とコントロール性、そして、非常に軽い引きを実現できている。この組み合わせを使ったかぎりでは、本来のST-5800とBR-5800の組み合わせなら、同様の軽い引きになりそうな気がする。

 
TPR SPYRE-Cとの相性は良好だが、引きはあまり軽くない (左)
BR-5800なら軽い引きを実現できるはず (右)





■ 握り幅を調整しても、レバーまでの距離は大きめ ※私の小さな手の場合
ST-5800は、以前のモデルのように握り幅の調整にスペーサーを使う必要はない。ブラケットフードをめくり、リーチアジャストボルトを2mmアーレンキで回して調整する。この方法なら外見を損なわないし、握り幅の微調整も可能になる。調整幅は10mm。私は手が小さいので、最も握り幅を狭くした。

上ハンでも下ハンでも、この握り幅でスムーズにブレーキ操作することはできる。ただ、あと0.5cmくらいレバーが近ければ、もっとレバーを引きやすくなったと思う。個人的には、握り幅の調整範囲をもう少し大きくするか、レバーをくびれた形状にしてブラケットとの距離を小さくして欲しいところだ。

 
ネジ式のリーチアジャスト (左)
レバーの位置がもう少し手前にあったほうがブレーキ操作しやすい (右)





■ 細くはないが、握りやすいブラケット形状 ※これも私の小さな手の場合
私はシングルスピードのブレーキレバーに「Dixna ジェイリーチブレーキレバー」を使っており、過去には「SHIMANO BL-R400」を使ったこともある。これらのブレーキレバーはブラケットが非常に細く、小さな手でもしっかり握ることができる。その反面、ブラケットの幅が狭いため、手にかかる身体の重みを分散しにくく、長時間の走行では手が疲れることもある。

ST-5800のブラケットは、上記のブレーキレバーを使った経験もあって、私の小さい手ではこれでもまだ太いというのが第一印象。だが、使っているうちに、私の小さな手でもしっかり握ることができ、手にかかる重みを分散する快適性の高い絶妙な太さだと思うようになった。

レバーの上部は細くなっており、ブラケット下部に指を入れた状態では、手に吸い付くようにフィットする。レバー上部だけを握ることも可能で、様々なポジションを取れるこのレバーの便利さを実感した。ブラケットの材質は、グリップ性・クッション性のバランスに優れ、ベタつきにくくて使いやすい。だが、汚れが少々目立ちやすいので、こまめなクリーニングが必要だ。


ドロップハンドル用のブレーキレバーよりもひと回り大きなブラケット形状





■ 憧れのデュアルコントロールレバーは、やはり素晴らしいパーツ
ST-5800は、変速までのストロークがやや大きめなのが気になるが、十分に素早くスムーズなシフト動作ができる。ブレーキ操作では、レバーの形状や握り幅の調整範囲の小ささが気になるが、こちらも大きな問題というわけではない。思ったよりもコンパクトな形状ではないが、意外なほどしっくり手になじむ。オプティカルギアディスプレイは搭載されていないが、すぐに直感的な操作に慣れる。

RAPIDFIRE PLUSシフトレバーに慣れてしまうと、デュアルコントルレバーにおいても手元変速が当たり前のような感覚になるが、デュアルコントロールレバーの存在感を忘れて、自然に使いこなせるところがST-5800の凄さだと思う。これはブレーキレバーとシフトレバーが一体化した天才的な発想があってこそ。憧れのデュアルコントロールレバーは、やはり素晴らしいパーツであった。




価格評価→★★★★★ (完成車付属品としての評価。これが付属する完成車はコスパが高い)
評  価→★★★★☆ (かなり満足しているが、レバーのストロークとリーチがやや大きい。あと少しで星5つ)
<オプション>
年    式→2015年
カタログ重量→486g (1ペア)
 
LZPT2IB  2016-11-7 23:00
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SHIMANO 105 ST-5800
購入価格: 完成車付属品
標準価格: ¥24,171 (税込)


『メインレバーに触れた状態でリリースレバーを押すと、リリースレバーが大きく内側に倒れるだけで変速しないことがある』


■ リリースレバーの空振りについて ※追記
最近思い出したことだが、ST-5800はメインレバーに触れた状態でリリースレバーを押すと、まれにリリースレバーが大きく内側に倒れるだけで変速しないことがあった。下ハンでメインレバーに指をかけた状態でリアの変速をすると、リリースレバーの”空振り”が特に起きやすい。

SHIMANO ULTEGRA ST-6800のレビューでは、baruさんが空振りについて指摘されているが、ST-5800でも同じ現象が起きるようだ。ST-5800はメインレバーの遊びが大きく、横方向にカタカタと動きやすい。このことがリリースレバーの空振りにも影響しているような気がした。

(参考) SHIMANO ULTEGRA ST-6800のレビュー: http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11568&forum=21

おそらく、これはデュアルコントロールレバーの誤作動防止のための仕様だと思われる。デュアルコントトロールレバーは、メインレバーを操作する際にリリースレバーごと内側に倒れるようになっているが、メインレバーで変速する際に誤ってリリースレバーで変速しないようにしているようだ。なお、空振りを回避するためには、若干面倒だがメインレバーから指を離し気味にしてリリースレバーを押すのが有効だ。

私が現在使っているST-RS505ではリリースレバーを空振りした記憶がなく、このことがST-5800のリリースレバーの空振りを思い出させることになった。ST-5800も仕様は同じだが、ST-RS505の方が空振りしにくくできていると感じる。詳細はST-RS505のレビューで述べたい。

ST-5800はロード初心者の私には満足の高いデュアルコントロールレバーだった。手元で変速できる上に握りやすく、調整次第で非常に軽い変速操作も可能になる。基本的によくできたパーツだが、変速操作でのレバーの遊びが大きく、リリースレバーの空振りにも影響するのがやや気になる点ではある。


ST-5800を装着したGIANT DEFY1 DISC



価格評価→★★★★★ (完成車付属品としての評価)
評  価→★★★★☆ (基本的によくできている。リリースレバーの空振りよりもストロークの大きさの方が気になる)
<オプション>
年    式→2015年
カタログ重量→486g (1ペア)


SHIMANO 105 ST-5800 を















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