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PEラインによるスポーク結線


 
kazane  2015-11-14 12:52
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PEラインによるスポーク結線
購入価格 ¥4,000ぐらい(材料は釣り具屋さんに売ってます)

ある日、ホイール結線を試してみたくなった。

しかし、一般的なゾルダリング(鋼線+ハンダ付け)は一度結線してしまうと簡単には解けないのでお遊び実験ホイールには不向き。
代替策として鋼線の代わりに丈夫な糸(繊維)で結線する事を思いついた。
ネットで検索してみると、タコ糸+エポキシ樹脂で結線している方の実践例がありましたが、どうせやるなら違う糸で試してみたくなった。
そこで、私の手元にあったPEラインを試す事にしました。


【素材】
・PEライン1号
・セルロースセメント

~補足説明①~
PEラインは一般に普及しているフツーの釣り糸。
PE以外にはナイロンとフロロカーボンが多く流通している。
特徴は伸縮性の少なさと高強度。
引張り強度はナイロンの10倍以上、スピナジーのスポークにも使われている最強繊維ザイロンより数%劣る程度と、ほぼザイロン同等と言っていいレベル。
また、PEはナイロンやフロロカーボンとは違って編組された糸のため、コーティング剤が浸み込みやすいのではないかと期待。
弱点は擦れてほつれると極端に強度が低下する事。
近年の釣り具業界ではザイロンも流通してはいるが、まだ流通量が少なく高価なので今回はPFラインを使用しました。
 
ちなみにこの商品は2000円弱ぐらい。
蛍光イエローの色が気に入って購入。
余った分は後でアオリイカを釣るのに使用する予定w


~補足説明②~
セルロースセメントは木材に使うコーティング剤。
本来はルアーやウキの下塗りやトップコートに使用される。

今回使ったのは耐UV仕様の塗料。
マニキュアのトップコートやエポキシ樹脂でも代用可能ですが、セルロースセメントの方が一液性で使い勝手が良く、過去にルアー作りで何度も使った事があるので使いました。



【結線の方法】
基本的な考え方はゾルダリングと一緒。
違いは使っている材料だけです。
まず、スポークの交点に糸を巻いて固定するだけだと効果が薄いため、スポークの交点をPEラインで編むように締め上げていきます。
PEライン自体が高強度かつ比較的しなやかで滑りも良いため作業性は良好。
糸を締め上げたら仮止めし、上からコーティング剤をかけて硬化させます。
コーティング剤が固まったら余った糸を切断し、もう一度上からコーティング剤をかけて硬化させたら完成。


結線&コーディング後のホイール


結束部分拡大写真


[良い点]
・PEラインは裁縫用のミシン糸と殆ど同じ感覚で扱えるが、強度は比較にならないほど強い。
・後で不具合が発生した場合、カッターナイフ等で結線を解除できる。
・同じスポークで何度でも結線をやり直せる。
・スポークに熱を加えないため、母材(スポーク)の強度低下の心配が無い
・結び目自体が若干変形出来るため、応力集中が少ない(気がする)
・結線部分の重量が軽い(気がする)
・結び方を色々工夫して遊べる
・お手軽

[悪い点]
・耐UVコーティングとはいえ、耐候性はゾルダリングに劣る。
・PEラインは普通のハサミではちょっと切りにくい。(切れなくはないです。釣具屋さんに売ってる専用のハサミなら快適です。)



~総評~
作業性は非常に良好で、簡単に結線をする事が出来ました。

この結線方法の使用用途は、
 ・結線の効果を試す実験。
 ・自分の手持ちホイールにゾルダリングをしたいが鋼線&ハンダでゾルダリングしてしまうと後に戻れないので、あらかじめ結線したときの効果を知りたい。
 ・手持ちのホイールのスポーク素材が鉄系以外の素材(アルミやカーボン等)のため鋼線&ハンダでゾルダリングできない時。
といった時にピッタリな結線方法。

私のように短期的なお遊びで使うのには十分な強度があるのでしばらくこの方法で遊んでみたいと思います。
耐久性に関して何か分かったら追加レビューします。

価格評価→★★★☆☆(高価と言えば高価ですが、他にも使える素材なので初期投資と考えます)
評   価→★★★★★(これは使える!!)
 
kazane  2017-3-11 23:00
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PEラインによるスポーク結線
購入価格 ¥0 (追加費用なし)


耐久性と結線方法に関する追記です。

前回投稿時から約1ヶ月後、結び目自体の剛性(強度ではない)に若干不安を感じたので一旦結線を解いて編み込み回数を3割増して再結線。
前回投稿時の写真と見比べて頂ければ結び目が大きくなっているのがお分かり頂けるかと思います。
コーティングは前回投稿時と同じ内容です。

再結線以降はホイールには何も手を加えず、気が付けば1年3カ月が経ちました。1000km以上(ローラ台含む)を走り、輪行も何度かやりましたが結線部には何の変化もありません。振れも出ていません。これだけ耐久性があれば結線したホイール自体に飽きるまでは十分持つと思います。なお、結線の実験台になっている Shimalin RR500
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=10534&forum=30
の改造予定は当分無いのでこのまま手を加えず引続き使用します。結線に何かトラブルがあれば追加レビュー致します。



結び方に関しては、前回投稿時点では失敗の可能性もあったので書きませんでしたが、大丈夫そうなので概要だけ公開します。
具体的な結び方は、『交差した丸太を縛って小屋や柵を作る方法と同じ』です。ロープワークの本に載ってる幾つかのメジャーな結び方なら大抵使えるかと思います。
重要な点は、

 ・結線の締め上げ効果によってスポーク同士をより密着させる
 ・オリジナルのロープワークの結び方より編み回数を増やして摩擦力を増やす

という2点だけです。
具体的に何回編むかは結び目の大きさと相談して雰囲気で決めてます。(笑)




次に、PEラインを使用する場合の要点をもう1つ。
編み込み作業の途中でPEラインの色が変わるまで思いっきり締め上げると結束強度が格段に増します。私の感覚では、2~3回巻き付ける毎に締め上げるぐらいの頻度です。
釣り業界では締め上げたPEラインの色が変わる事を『飴色になる』と表現します。この状態がPEラインとスポークとの間で最も強く摩擦力が働きます。素手で糸を引っ張ると結構痛いうえにキッチリ締め上げられないので、私は100均で買ってきたミシンの下糸用ボビンに巻き換えて使ってます。PE1号は手で引っ張った程度の力では簡単には切れません。具体的には、14ポンドの物体を持ち上げられる強度があるとパッケージに書いてあります。ボーリングの球で想像して頂ければ何となく感覚をお分かりいただけるかと思います。
という訳で思いっきりやっちゃってくださいw

余談ですが、前回余った糸を使用してガシラやアオリイカ等の高級食材を釣り上げ、私と嫁で美味しく頂きました。
 
本来の使い方でもかなりのコストパフォーマンスを感じます。(笑)


価格評価→★★★☆☆(印象変わらず)
評   価→★★★★★(問題無さそう。)


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