購入価格: 完成車付属品
標準価格: ¥3,675 (税込)
『ピンの靴底への食いつきがよく、ビンディングペダルに乗り換えるまでのペダルとしては悪くない』
■ GIANT DEFY1 DISCの純正ペダル
GIANTのTCR、DEFYなどのエントリーグレードのロードバイクには、「GIANT GR-01 PEDAL」というペダルがついており、ライトなどの備品を用意すれば、すぐに乗って楽しむことができる。DEFY1 DISCにもこのペダルが装着されていた。このペダルは私が早々に交換したパーツのひとつで、短期間の使用ではあるがインプレッションを投稿したい。
GIANT GR-01 PEDAL
■ GIANTの2012年モデル以降のロードバイクに採用
GR-01 PEDALは、GIANTの2012年モデルで初めて登場し、「ビンディングペダルへのステップアップをサポートする軽量使用のアルミペダル」という触れ込みでカタログに紹介されていた。一時期はエントリーグレードのロードバイクだけでなく、クロスバイクのESCAPE RXやフラットバーロードのFCRにも採用されたことがある。
以前は単品で購入することもできたが、現在はカタログに掲載されていない。完成車にも交換用のピンが別途8本付属。リフレクターを外す事も可能だが、GIANTは公道での走行では装着するように推奨している。
DEFY、TCRなどに付属。これより上位のグレードにはペダルが付属しない
■ ロードバイクにマッチするスポーティーなデザイン
このペダルの質感は販売価格相応のものだが、前後に細長くて厚みのない形状は、ロードバイクにマッチするスポーティーなデザインだ。このペダルが装着された現行モデルを見ても特に何も感じないが、以前のモデルと比較するとスポティーであることがわかる。2011年モデルのロードバイクは、主に一般的な両面フラットペダルが取り付けられており、確かにこれでは野暮ったい印象を受ける。
一般的なフラットペダルよりはロードバイクに似合うと思う
■ 着脱には6mmのアーレンキーを使う
着脱はペダルレンチで行うものだと思っていたが、実は6mmのアーレンキーで行う。私の自転車は全て8mmのアーレンキーで取り付けるペダルだが、6mmのアーレンキーを使うタイプは初めてだ。工具にペダルレンチを使うタイプが一般的だと思うが、GIANTが6mmアーレンキーにしたのは、もしかしたらペダル軸をすっきり見せるためのデザイン上の理由なのかもしれない。
■ 回転は渋め
このペダルの軸を手で回してみると、ザラザラとした抵抗感を感じる。踏み面を手で弾いても、回転がすぐに止まる。おそらく、使われているのはボールベアリングで、玉当たり調整をきつめにしたときの感触に似ている。ガタが出ないように、耐久性を重視した結果なのかもしれない。実際の走行では、重さや渋さといった回転抵抗を感じることはなかった。ベアリングやカップにあたりが出たら、もっと軽く回りそうだ。
■ ピンが靴底に食い込んで滑りにくい
ペダルの剛性感は希薄だが、強い踏み込みでも極端に柔らかいと感じるほどではない。踏み面の面積は約69×89mmと小さめで、片面SPDペダルのPD-A600によりわずかに大きい程度だ。踏み面が小さくても、靴底にピンがしっかり食い込むので、高ケイデンスでも靴がペダルから滑ることはなかった。また、このペダルのピンは長いため、アルミケージの一般的なフラットペダルよりは靴底への食いつきはよいと感じた。
■ 確かにビンディングペダルへのステップアップをサポートする
GIANT GR-01 PEDALは、前後に長く厚みのない形状をしており、踏み面が小さく、スポーティーな雰囲気を持ったフラットペダルだ。ピンの靴底へ食いつきがよいため、高いスピードにも対応し、実際の走りもスポーティーだ。ただ、裏面が上に向くことが多く、その場合は交差点などで足を乗せるたびに、つま先で踏み面を表に向ける必要はある。この点も含めて、スポーツペダルらしいと考えてもいいかもしれない。
シマノのSPD-SLペダルやSPDペダルのPD-A600に似た雰囲気を持っており、小さな踏み面の片面フラットペダルに慣れれば、スムーズにビンディングペダルに乗り換えられるはずだ。GR-01 PEDALは使いやすいペダルなので、交換はじっくり使ってからでも遅くはない。
裏面が上に向くことが多い (左)
他の2台の自転車がSPDペダルなので、早々とPD-T780に乗り換え (右)
価格評価→★★★★★ (完成車付属品としての評価。単体で購入するなら他のペダルも視野に入る)
評 価→★★★★☆ (色々な意味でスポーティー。ビンディングペダルへの繋ぎとしては良いペダル)
<オプション>
年 式→2012年
カタログ重量→300g (1ペア、リフレクターなし)