年末に向けてまた忙しくなるので、今のうちもう一回くらい坂を登っとこうかと思いました。
仙台で登りというと泉ヶ岳が有名なのですが、私の家からは行き帰り街中を抜ける事になるので、どうしても行く気になれません。
どっか手頃な距離で、車も自転車も少なくて、熊が出ないとこ、と探していたら、見つけました。
青根温泉から峩々温泉に抜ける約6kmの登り坂。
うわあ・・・一番キツイとこは15%って書いてある。でも15%ってどんくらいだ?
ってわけで、前日仕事中に向山に寄ってきました。
学生時代向山・八木山地域に住んでいたので、裏道の激坂区間はそれなりに知っています。
憶えている範囲で一番きつそうな所に行ってみたら・・・・・あれ?記憶ではもっと急だった気がするんだけどな。
とりあえず測ってみると、12.4度(22%)。
ま、行ってみるか。
6kmならダメでも押しゃあイイんだし。
国道286号の入り口辺りから出発し、17kmを越えたあたりで釜房湖を通ります。
99%以上の車は道なりに右へ進んでいくのですが、ここは真っ直ぐ進みましょう。
それにしても、写真、ボケとーる(佐藤二朗さん風に)!
どれもこれも、ボケまくっとーるwww
写真はボケまくりですが、道はなかなか気持ちよく走れます。
286号は車が多く大名行列にもなりかねませんが、こちらはほとんど車通りがなく、湖もすぐそばに見えます。
道幅が狭く見通しが悪いのと、雨の後は路面が乾きにくいので、間違っても飛ばす道ではありません。
6キロ前後で元の286号に戻りますが、すぐにまた蔵王方面に左折します。
そのまま道なりに数キロ進んでいくと、青根方面への看板が出てきます。
まただよ・・・・
右側に小学校が見えますので、ここを右折します。
あとは、ずーっと田んぼの中を走り続けます。
微妙な傾斜がダラダラと続きますので、結構体力が削られます。
ハア、ハア、ハア・・・・・
ターントゥレフト
山とか山とか山を眺めながら走り続けるうち、真綿で首を絞めるように斜度が上がります。
以前にロードバイクで走っていた時には、極端にキツくはありませんでしたが、それでも楽ではありませんでした。
ようやく青根温泉に到着し、道の左側に「停車場の湯」と看板のある足湯が現れました。
この向かい側にある脇道が、今回の目的である県道255号線です。
ここまでで、出発から39キロ強。
これです。
国道457号から右折して、この道を入っていきます。
道は随分と狭いのですが、大型車が入ってこないことは入り口の看板で分かっていますし、その他の交通量も少ないので気は楽です。
すんません、やっぱ取り消します。
もう心が折れそうですwww
とはいえ、熊に怯えずにコーヒーを飲めたのは久々だと気付きました。
木立の間を抜ける道は気持ちが良いですし、気を取り直して出発、と思いきや・・・・・
・・・・・お・・・・・・・おう・・・・・
でも、やっぱ頑張れないかもw
この道、蔵王エコーラインと同じです。
勾配自体もキツイのですが、それ以上に休みどころがないんです。
平坦な部分とか下りとかが全く現れず、ずーーーっと登りっぱなし。
キッツい・・・
前からも後ろからも全然車が来ないので、例によって道幅いっぱいにローリングを始めます。
族のような、いや、フォーメーションラップでタイヤを温めるF1マシンのような、の方がイイかな?とか考えながら登り続けますが、その間も全く他の車が通りません。
道路丸々独り占めだな、こんな場面でのBGMっつったら、やっぱハイウェイスター一択よね。
ぅぁのーばでぃごな てくまーぃかー♪
ぅぃごな れぃすいっとぅーざーぐらぁーあぁーあん♪
今みたいにyoutubeなんてなかった頃、リリース当時の白黒画像がビデオで発売されたのですぐに手に入れたのですが、驚きました。
イアン・ペイスはあの頃、あんな菜箸みたいに細いスティックでドラム叩いてたのか!
ジョン・ロードの隣で控えめに腰をゆすっているロジャー・グローヴァー、激しくカッコいい!
ソロを弾いている間ですら、ジョン・ロードとリッチーがほとんど映らないw
なにより、あの当時から全員オヤジだったとはwww
絶景のはずの紅葉に目もくれず、頭の中でハイウェイスターを再生しながら登り続けました。
だって、つらかったんですものw
あーいまぁーはーいうぉぇーいぃっ すったあぁあぁあぁぁぁ♪
とサビにかかっても
こんな看板が現れても、サイコンが示す速度は9~10km/h、と思ってたら7km/hまで落ち、さらに6km/hまで落ちたwww
何か考えてなきゃなってられるもんか。
でも、何か考えても全然楽にはなりませんでした。
当たり前だw
ハア、ハア、ハア・・・・・紅葉台って・・・・・看板があるだけなのね・・・
写真だと、全然伝わんないなあ。
ハア、ハア、ハア・・・くっ、死ねる!
あっ!
あれ峩々温泉じゃないのか!?
下り坂が現れた!
らっくちーん!!
なかなか、秘境感満載な場所で
川の石が赤茶になってんのって、あれ硫黄か?
コーヒー飲みながらマッタリと補給も済ませたし、残りもチャッチャと行くか!
そうはイカ飯・・・・・
こっからが、斜度15%区間・・・・・
登り始めるといきなり現れるスノーシェッド、ちょっとサイバーパンクっぽくてテンション上がりました。ホントちょっとだけ。
しかし、そんなスノーシェッドは数百メートルですぐに終了、残りはずーーーっとずーーーっとキツイ道、つらい道、苦しい道。
あれ、入り口から6km過ぎてんじゃん!
サイコンの設定間違ってたかな?
いやいや、今まで地図アプリなんかと大きく距離違ったことないし・・・
すぐに原因は分かりました。
私が道幅いっぱいにローリングしながら登っていたためでしたw
まあ、なんだかんだ言っても約6kmです。
何とか脱魂する前に登り切りました。
この突き当たりが蔵王エコーラインです。
右に折れれば蔵王の山頂方面です。
とはいえ、既に冬季通行止め期間に入っているので、突き当たりのゲートまでは数キロ程度しかありません。
今日は中々暖かいので、私にとっては今年のラストチャンスかもしれません。
よし!
今日はこのぐらいで勘弁しといたろ!
えぇえぇ、下りましたともさw
蔵王権現様、また来ます。
今度はもうちょっと優しくして下さい。
このまま帰ったら確実にハンガーノックになるので、帰る前に食事をしときましょう。
蔵王は美味しいお店も多いのですが、今日は国道457号を白石方面に2キロちょっと登ります。
今日は地球やでカツカレーです。
いや、あの・・・・・ラーメンも普通に美味しいとは思うんですが・・・ホントに普通ですw
地球やさんはカレー一択で。
カレーが650円、カツカレーが850円です。
こんな山ん中という立地を考えれば、良心的な値段じゃないでしょうか。
味は辛くはありません。
甘口というか、トマトソースで煮込んだ甘さで、肉も野菜もドロドロに溶けています。
まあ美味しいと思います。
老夫婦がひっそりと営業をしている店なので、良かったら行ってあげて下さい。
県道255号線に話を戻しますが、道幅は狭く、落ち葉がたまっている部分もあります。
しかし、交通量は極端に少なく、大型車は通行禁止のため、走りやすい道だと思います。
また、全線舗装されていますので、トラクションにまで気を使う必要がありません。
自販機も含め、途中補給できる箇所は全くありません。
峩々温泉も温泉街ではなく、宿が一件あるだけです。
必ず県道に入る前に、水と補給食は何とかしておいて下さい。
熊に注意の看板もありますが、舗装されていますし、たまにですが車も通ります。途中工事している箇所もありますし、そこそこ人の気配がある道なので、それなりに熊も避けているはずです。
とはいえ、ベルを鳴らしながら走るのに越したことはありません。
凍結すると通行止めになりますので、行くなら早目が良いかと思います。
評 価→★★★★★(キツイけどいい道です)