購入価格: ¥980 (税込)
標準価格: 不明
『スライダーがスムーズに動かないので使いにくい』
■ ホームセンターなどで買えるノギス
ノギスはメンテナンスやカスタムにあった方が便利な工具だ。パーツの外径などはちゃんと把握しているつもりでも、パーツを交換する際に間違って違うサイズを買ってしまうことがあった。思いつきでパーツやアクセサリーの各部の長さを計測したくなるときだってある。
今回投稿する「SK11 ノギス 100mm」は、ホームセンターなどで安価に販売されているノギスだ。サイズの確認程度なら十分に役割を果たしてくれる工具。ただ、低価格が影響しているのか、使いにくい部分はある。
SK11 ノギス 100mm
■ 測定精度は±0.1
SK11 ノギス 100mmは、測定範囲が100mmまでのごく普通のノギスだ。最小読み取り値は0.05mmだが、測定精度は±0.1mm程度だ。同社のノギスにも測定精度の高いものはちゃんとあるが、値段は数倍になる。当然、高価なノギスのようにハードケースには入っていないが、合皮の収納ケースが付属する。また、初めて使う人のために、使用方法が書いてあるのが親切だ。
最小読み取り値は0.05mm (左)
ケースが付属する (中央)
パッケージに使用方法が書いてある (右)
■ 弱点は精度ではなく、スライダーの動きの硬さ
このノギスの精度は、実際に使ってみても、メーカー公称値どおり±0.1mmといった印象。このノギス自体の精度は高くないが、メーカーが公表しているとおりの精度ということなら、それなりに納得はできる。
ノギス自体が小さいこともあり、このノギスは軽量で重みが計測の負担にはならない。だが、スライダーの動きが硬く、指で押すとひっかかりを感じるため、繊細な動きをコントロールすることはできない。より正確に測定しようとすると、この点がストレスになる。
スライダーは本尺にネジで固定されているが、スライダーをスムーズに動かしやすくするためなのか、スライダーの指かけ側はガタが大きい。このガタは使っているうちに大きくなったような気がする。測定精度には影響していないようだが、スライダーの動きの渋さは相変わらずだ。
本尺とスライダーが干渉して擦れる部分は、クロームメッキが剥がれて錆が出やすい。だから、ここには潤滑と防錆のために注油しておいた。注油後も動きはそれほどスムーズにはならないが...
スライダーがスムーズに動かないのが残念
■ 頻繁に使う人にはあまりおすすめできない
SK11 ノギス 100mmは、お手頃かつお手軽なノギスだと思う。高精度ではないかわりに低価格を実現し、誰でもノギスを気軽に使いやすい。しかも、使い方までちゃんと書いてあるのがいい。測定精度はメーカーの公称値通りなので、特に問題があるとは思っていない。
最大の弱点は、スライダーがスムーズに動かないことだ。私はノギスを頻繁に使うわけではないが、それでも目盛りを合わせる際に、スライダーの繊細な動きをコントロールできないのはストレスだ。精度はともかく、使いやすさの点ではあまりおすすめできない。今後、メンテナンスやカスタムの内容によっては、他のノギスを買い足すかもしれない。それまではこれを使い続けるつもりだ。
価格評価→★★★★★ (ホームセンターなどで安く買える)
評 価→★★★☆☆ (スライダーがスムーズに動かないのが残念)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→120g