参加費用200THB+手数料10THB (メダル代300THB)
仕事の関係にタイに駐在している私ですが、
東南アジアの国、タイのブルベに先日はじめてに参加したレビューを投稿します。
・タイの自転車事情について
タイ・バンコクでは近年スポーツとして自転車に乗ることがブームになってきていて、
バンコク市内には専門店も多く、スワナプーム国際空港を一周するサイクリングロードなども整備されています。
しかし市内は道路の凹凸や渋滞が多く運転マナーもあまり良くないため、自転車で走りやすい環境ではありません。
・タイブルベについて
タイブルベを主催しているAudax Randonneurs Thailandは設立されてまだ数年ですが、
今年8月に開催されたPBPにも約70人も参加したそうです。
http://www.audaxthailand.com/・アユタヤ200のコースについて
今回参加したアユタヤ200はその名の通り、世界遺産に数多く登録されているアユタヤ遺跡で有名な、
アユタヤ島をほぼ一周して戻ってくる登りの全く無いフラットなコースになっています。
このブルベはスタート地点がバンコク中心部から近く、そしてアユタヤを通るコースのためか参加登録者数はなんと2600人超。
その他のブルベ参加者数が50~100人程度なのと比べるとその人気ぶりが良く分かります。
http://ridewithgps.com/routes/3730021・ブルベ当日 受付
参加人数が大量なためスタートが朝5時、6時、7時に分けらましたが、私は7時スタートを選択。
日本のブルベは良く参加していましたがタイのブルベは初参加で勝手が分からなかったため、
早めにスタート地点に行くべく5時半に車にロードを積んで出発。天気は曇りで暑くなくちょうど良いくらい。
スタート地点前道路は参加者の車でかなりの渋滞になっていたため下車し、後は自走して6時過ぎにスタート地点に到着しました。
スタート地点についてまず驚いたのが、やはり人の多さ!
スタートが3つに分かれたとは言えその人数と、10箇所近くある受付の窓口の多さは小規模なレース受付のような様子でした。
次に水や食べ物などを売る売店が設営されていた事。ブルベのスタート地点に売店...。これは結構衝撃的でした。
スタート地点の様子
ブルべの売店
受付はAudax Randonneurs ThailandのMember ID別になってるようで、
自分の番号が含まれている受付に携帯電話で番号を見せ、一覧表にサインしてブルベカードを受け取ることができました。
その際には密封ビニル袋に入れられたキューシートも貰えるという、ブルベにあるまじき至れり尽くせり具合でしたが、
私は事前にコースデータをEdge800に入れていたのでジャージのポケット行き。
タイブルべカード。象がかわいい
・スタート-PC1
受付も終わり周りをみていると中途半端な時間なのににスタートして行く参加者が多数。
車検も無いようで受付後はスタート時間に関わらず順次スタートのようでした。(実スタート時間はゴール後自己申請?)
私はスタート時間の7時までまだ時間があったので、売店で補給食を買ったりして時間を潰し7時過ぎにスタート。
自転車はCannondaleのCAAD10
PC1までは46km。
まずタイは平坦の直線が多く、信号もバンコク市内以外はほとんど無いためほぼ停止せずに走ることが出来ます。
それに加えてスタートから周りの巡航速度が速く、大体35km/h以上でトレインを組んで走っていました。
日本であれば2時間以上はかかる距離ですが、今回はトレインにタダ乗りさせてもらったおかげで1時間半程でPC1に到着。
タイブルべでは各PC毎にサイコンの距離を確認され、その距離とPC特有のスタンプを
ブルべカードに記入、押印することで通過したことをチェックする方式のようでした。
スタート直後
PC1の様子
PC1のスタンプゲット
・PC1-PC2
PC1からPC2までは57km程。
チェックを受けると小さいパンケーキをもらえたので、それを頬張りつつ単独で再スタート。
まだまだ先は長いので31,2km/h程度で疲れないよう走り続けていると、
チャオプラヤ川を越えた辺りで後ろから高速トレインが来たため、またタダ乗りさせてもらうことに。
このトレインを引いていたのがトライアスロンに参加しているのであろう、TTバイクに乗ったチームジャージを着た男女3人組で
この3人がローテーションして廻していたのですがかなり速く、走りやすい道では常に40km/h以上で巡航するレベル。
このトレインになんとかタダ乗りしている内に、気づいたら103km地点のPC2へ到着。
サイコンを見てみるとなんと103kmを3時間半以下という、日本では有り得ない速さで走りきっていましたw
PC2のスタンプゲット
100kmの人生最高速度w
PC2の様子
・PC2-PC3
PC2からPC3までは35km程。
トレインにタダ乗りしていたとはいえ、練習不足なため脚が結構疲労していたので20分程休憩&補給。
ここから折り返してこのブルべのメインでもあるアユタヤに向かいます。
PC2に近づくにつれ気温も高くなってきたため、のんびり一人旅。若干暑さにやられながら走り続けPC3に到着。
このPCの写真だけ見るとブルべではなく、ただのサイクリングイベントにしか見えないw
PC3の看板
受付と無料バナナ
アユタヤ遺跡
・PC3ーPC4
PC3からPC4まで25km程。
PC3を出発して1、2km走った辺りからスコールに見舞われる。周りの参加者はカッパを着たり軒先に雨宿りをしていたが、
私は雨により暑さが緩和されて復活し、PC4近くまで豪雨に降られながら単独で走りきりました。
豪雨の前触れ
全身ずぶ濡れ
PC4のスタンプゲット
・PC4-ゴール
PC4からゴールまでは40km程。
一応8時間を目標にしており後40kmを2時間以下で走らなければいけないため、PC4はチェックをしてもらってさっさと出発。
このPCにも沢山ボランティア?の人たちがいて料理などを販売していました。
最初の6km程度は快調に飛ばしていたのですが、残りおよそ34km地点からが見渡す限りの直線と微妙な向かい風、
そして前半の頑張り過ぎたツケが回ってきたらしく腰が痛くなるも、休憩している余裕は無さそうなのでそのまま走り続け、
ようやく直線向かい風区間を乗り越えました。
その後残り8kmを切ったあたりからの道が高速道路の建設のために工事中で、排水を全く考慮していない状態の仮設道路に
豪雨が降ったらしく道路は方々で冠水し、水深の深い所は15cm近くあったところもありました。
しかし仮設道路だったためタイヤのはまるような排水溝等も無かったため、段差にに注意しながら走りぬけゴールしました。
工事中の高速道路
池。これが何箇所もあった
・ゴール
結局タイムは目標としていた8時間をきり、7時間45分でゴール。
受付にスタンプを押してもらい記念にメダルも300THB?(記憶が曖昧)ほどで申請しました。
200kmの人生最速タイム
・アユタヤ200の感想とタイでの注意点
このブルべは登りという登りが全く無いので、難易度的には日本のどのブルべより完走は容易であり、
余裕があれば世界遺産であるアユタヤの遺跡を見て周れると言う、ブルべと観光が一度に楽しめるのでおススメです。
また平地のみで信号が無いので止まることなく走り続けられるという、日本とはまた違った爽快感もあります。
今回は一日中曇り、もしくは雨だったため暑さの苦手な私でも問題無く走れましたが、
タイは乾季(11月~2月)以外は気温が30℃を軽く超えるため、その点では過酷なブルベになったりもしますので、
タイを走る際には熱中症への注意と事故に気をつけて下さい。
評 価→★★★★☆