購入価格: ¥0 (税込) ※AZ楽天市場店にレビュー投稿した際のプレゼント
標準価格: ¥498 (税込)
『オイルは高性能だが、肝心のスプレー容器が使いにくい』
■ エステルベースの高性能オイル
今、私がいちばん好きなチェーンオイルは、「AZ チェーンルブ ロードレースSP」だ。ロードレースSPは化学合成されたエステルに極圧剤と添加剤を配合し、特に潤滑性と静粛性に優れたオイルだ。チェーンの動きが軽くなる同社の超極圧・水置換スプレーの方がずっと好きだったが、踏み心地の柔らかさや上品さはこちらの方が上。使っているうちにロードレースSPを好むようになった。
さて、今回レビューするのは、AZ チェーンルブ ロードレースSP Blc-004のスプレータイプ、「 チェーンルブ ロードレースSP BCS-004」になる。これはAZのガラス系コーティング剤を買ったときに、おまけについてきたものだ。
AZ チェーンルブ ロードレースSP BCS-004
■ コンパクトなサイズ
ロードレースSPのスプレータイプの容量は70mlで、これ以上の容量はラインナップされていない。まるで試供品のようなサイズ感だが、AZの50ml入りのボトル容器よりもスリムに感じる。コンパクトなサイズなので、収納で場所をとらないのがいい。
スプレー容器のサイズは、高さ約13cm、直径約3.5cm
■ ノズルをキャップに収納可能
AZ製品にしては珍しく、着脱式のステンレス製ノズルをキャップに収納することができる。AZの従来製品(特に低価格帯)では、ノズルをスプレー缶本体にセロハンテープで固定しているだけだったので、保管の際にノズルを紛失することがあった。できれば、他のAZ製品もこのようなキャップに切り替えて欲しいところだ。
ステンレス製ノズルをキャップに収納可能 (左)
AZのスプレーはノズルがこのように貼り付けられているものが多い (右)
■ 噴射量を微調整しにくい
このスプレー容器はボタンが硬く、噴射量の微調整には全く向いていない。ボタンを半押しして少量をピンポイントに注油しようとすると、勢い余ってオイルがドバッと多めに出てしまう。また、噴射量のコントロールに集中すると作業時間が長引いてしまう。素早く精密な注油をしたいなら、ボトル容器のロードレースSPを「AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付」に移し替えた方がいいだろう。
(参考) AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12763&forum=82ボタンを押し切ってチェーンの広範囲にスプレーする分には、ボタンの固さはそれほど気にならない。この使い方では、拭き取るオイルの量が多くなるだけでなく、飛散してホイールなどが汚れないようにする必要が出てくる。これならボトル容器の方が使いやすいと思った。余分なオイルを拭き取る量はほぼ同等だし、オイルの飛散を気にする必要がないからだ。
精密な注油には向いていないが、チェーンの広範囲に塗布するならまあまあ便利
■ スプレー容器の改善を希望
ロードレースSPのスプレータイプは、肝心のスプレー容器の使い勝手がよくないのが残念だった。噴射量の微調整が効かないので、チェーンやパーツの可動部へのピンポイントな注油には全く向いていない。超極圧・水置換スプレーと同じくらいのボタンの固さなら精密に注油しやすく、高性能なオイルと相まって、素晴らしいオイルスプレーに生まれ変わるはずだ。是非、メーカーにはスプレー容器の改善をお願いしたい。
AZ 超極圧・水置換スプレー 420mlなら噴射の微調整が効き、ピンポイントに注油できる
価格評価→★★★★★ (高性能オイルによるコスパの高さ)
評 価→★★★★☆ (噴射の微調整が効けばパーフェクトだった。オイルの性能は理想的)
<オプション>
年 式→2015年
容 量→70ml