レンタル価格 ¥8,640.- (2日)
思いがけず長い休みが取れたので、独り、しまなみ海道を2日かけて往復してきた。コースアウトなし、休憩少なめにもかかわらず"片道"6時間というヘタレペース、全くもって情けない。そりゃあ、日頃から鍛えているガチサイクリスト諸兄と比べるのは愚の骨頂とは百も承知なのだが、それでも、いつかはもう一度…!景色も最高だったわけだし。
さすがに、この橋は往路・復路ともに終始ビビりっぱなしだったが。
本題に移ろう。盆休みの真っただ中、青春18きっぷで半日以上かけて輪行するのは無謀にもほどがあったので、1ヶ月前に尾道のジャイアントストアに電話を入れ、レンタサイクルの予約を入れておいた。
当日朝、開店に合わせてお店に向かう。持参したビンディングペダルを装着後、簡単なフィッティング。
これから2日間、頼りにしてまっせ。
メインコンポはシマノ・105。普段の愛車と同様の20段変速で、違和感なく使用できた。とかく酷評されがちなイメージのあるテクトロ製のブレーキは、確かに105純正と比べると心許なかったが、相当のスピードでかっ飛ばしでもしない限り、速度調整をしっかり行えば普通に止まることは可能と感じた。もっとも、それ以前にかっ飛ばせるだけの筋力はないのだが(苦笑)。
フレームは、渋いブラックの塗装も相まって、カーボンと見紛うほどの美しさ。漢らしくぶっといダウンチューブも格好いい。ディープリムでも履かせたら、きっと迫力満点だろう。
見た目だけではない。特筆すべきはその乗り心地。身長165㎝の私は最小のXSサイズをチョイスしたつもりだったが、手渡されたのはどうやらSサイズ。普段乗っている自転車と比べても大きめのはずだが、このフレーム、今までにないフィット感を感じた。いや、フィットなんて次元ではない。もはやシンデレラの靴レベル。特に2日目は多少の筋肉痛があったにも関わらず、それ以上の増幅が感じられなかった。今まで選んでいたフレームサイズが間違いだったのか?世界一のメーカーのなせる技なのか?お店の兄ちゃんのフィッティングが奏功したのか?何はともあれ、体に変な負担もかからず、快適快適。
とはいえ、万人に完璧に対応する自転車などあるわけがない。ここからは、あくまでも"個人的に"ではあるが、残念だった点を少しばかり挙げる。
まずはロゴデザイン、と言うか配置。横方向もしくは斜め前から見ると…
う~ん、ちと地味すぎやしませんかねぇ。ジャイアントに限らず、最近はコーポレートロゴの色を薄くしたりダウンチューブ上下に配置して、パッと見目立たないようにするのがトレンドなのだろうか?ええやん、横一面にバーンと乗っけたったらええやん!フレームの構造はきれいだし、丸文字のGIANTロゴも現行のカクカクバージョンより好みであるだけに、残念であった。
続いてサドル。普段、幅広の穴あきタイプ(ぶっちゃけて言うとスぺシャのローミン)を愛用する身としては、幅が狭く、真ん中までパッドがガッツリ入った純正タイプゆえ、2日間、お尻とマタグラの痛みには悩まされた。こればっかりは体格の問題なので、仕方ないだろう。とはいえ、ライディング中の不満点がサドルだけであったというのは凄い。
2日間、140㎞だけの相棒とはいえ、返却時に名残惜しささえ感じた。もし将来買い替えることがあれば、次はおそらくジャイアントか?
価格評価→★★★★☆(一般のレンタサイクルと比べれば確かに高価だが、それだけの価値あり)
評 価→★★★★★(ロゴ配置とサドルは別としても)
<オプション>
年 式→2014
発売時定価→¥140,000.-+税
カタログ重量→8.9kg