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[WO] Panaracer GravelKing

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LZPT2IB  2017-9-30 19:55
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[WO] Panaracer Gravel King 700×32C
購入価格: ¥1,806(税込) ※これまでいただいたAmazonのギフト券で購入した2本分の価格
標準価格: ¥5,606(税込) ※1本分の価格

『700×32Cのわりには軽快に走れるタイヤ』



■ 購入のきっかけ
前回はグラベルキング 700×28Cのレビューをしたが、今回は700×32Cのレビューをしたい。グラベルキング 700×32Cを手に入れたのは、クロスバイクの硬い乗り心地を改善し、安心して未舗装路の走りを楽しむためだ。このタイヤの700×28Cを使って気に入ったので、700×32Cもグラベルキングを選ぶことにした。

もともと、私のクロスバイクには700×32Cのタイヤが装着されていたが、私は軽快な走りを重視して700×28Cをずっと使っていた。だが、私のクロスバイクは乗り心地が硬く、軽快な走りと快適性を両立できるのは700×28Cの太さがギリギリ。長距離・長時間の走行ではもう少し快適性に余裕が欲しいので、700×32Cに戻すことに決めた。

タイヤが太くなると重量増によって軽快な走りが損なわれると思ったが、軽快な走りはロードバイクやシングルスピードに任せて、クロスバイクは太いタイヤの乗り味を楽しむことにした。また、グラベルキングは700×32Cの中では軽い方なので、走りの軽快さもある程度は期待した。


Panaracer Gravel King 700×32C(左・中央)、GIANT SEEK R3は乗り心地が硬いアルミフレーム(右)




■ 取り付けとリム幅
グラベルキング 700×32Cを取り付けたのは、DT SWISS RR585というリムだ。RR585は内幅が14mmのナローリムだが、メーカーサイトには、700×19〜35Cのタイヤを装着が可能とあった。グラベルキングはビードが硬く、700×28Cは取り付けに相当苦労した。ナローリムだともっと取り付けに苦労すると思っていたが、700×32Cは意外にスムーズに取り付けることができた。グラベルキング 700×32Cもビードは硬いが、今回はうまく取り付けられたのは、リムのビードフックの形状が影響していたのかもしれない。


DT SWISS RR585は、700×19〜35Cのタイヤを装着が可能(左)
タイヤクリアランスもホイールの着脱も問題なかった(右)




■ 重量
グラベルキングに交換前後のタイヤとチューブのカタログ重量の合計は以下のとおり。タイヤだけでなくチューブも太いものに交換する必要があったので、片側のホイールだけで85gの重量増になった。これは後述するこぎ出しや加速にわりと大きく影響した。

(交換前)
タイヤ: MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28C 250g
チューブ: SCHWALBE 700×18/28Cチューブ 仏式 60㎜ロングバルブ 105g
合計: 355g

(交換後)
タイヤ: グラベルキング 700×32C 290g
チューブ: SCHWALBE 700×28/45Cチューブ 仏式 60㎜ロングバルブ 150g
合計: 440g → 85gの重量増


実測では283.5gと284g




■ 加速性・こぎ出し
タイヤとチューブの重量増によって、こぎ出し(いわゆるゼロ発進)は明らかに重たくなった。大げさにいえば、自転車が数キロ重たくなったような感覚。あまりに大きな変化に最初は戸惑いを覚えた。走行中にペダルを踏み込んで加速する際にも、こぎ出しほどではないが、もたつきを感じるようになった。

ただ、重量増による加速のもたつきは、以前よりもダンシングを多用することであまり気にならなくなった。あえて加速で強く踏み込まないようにすれば、狙ったスピードに達するのは時間がかかるが、脚の疲労を抑えることもできる。太いタイヤには太いタイヤの走り方があるようで、コツをつかめば十分に軽快に走ることはできる。また、信号でストップ&ゴーが多い都内を走っても、以前よりもこぎ出しで疲れやすくなったとは特に感じない。


こぎ出しは700×28Cの方がずっと軽い




■ 転がり抵抗
サーッとスムーズに転がるのはグラベルキング 700×28Cと同様だが、タイヤの接地面積の大きさや変形によるロスなどの影響か、700×32Cの方が若干引っかかりを感じやすく、速度が落ちるのも早い。34km/hを越えると速度の維持が体力的に少々きつくなるが、クロスバイクに乗って30km/hくらいで移動するくらいなら転がり抵抗は特に問題なく、現在はこれまでとほぼ同様の速度で走っている。


グラベルキング 700×28Cの方が転がり抵抗が小さい




■ グリップ力
グラベルキング 700×32Cは、同じタイヤの700×28Cよりもずっとグリップ力が高い。コンパウンドの柔らかさやモチモチした感じはあまりしないが、ケーシングのしなやかさに加えて、タイヤの幅やエアボリュームの大きさや空気圧の低さのおかげで、地面をしっかりと捉えてくれる。地面に張り付くという方が近い表現かもしれない。このグリップ力の高さなら、スリップを気にせず自転車をコントロールできるし、雨上がりの濡れた路面でも安心して走れる。




■ 快適性・振動吸収性
グラベルキング 700×32Cのメリットは、700×28Cのタイヤを大きく上回る快適性の高さだ。エアボリュームの大きさと低めの空気圧を生かした、ふんわりとやさしい乗り心地。手や尻への突き上げはマイルドになり、路面の細かい振動も身体に伝わりにくくなった。タイヤ自体のしなやかさも貢献しているようだ。私のクロスバイクの硬い乗り心地が大幅に改善され、長時間乗り続けても疲れにくくなったのは期待どおりだ。


700×28C隣に並べるとタイヤの太さは一目瞭然。両者は乗り味や乗り心地もだいぶ異なる




■ 直進安定性
700×28Cよりもタイヤの幅が広くなったおかげで左右にふらつきにくくなり、安心して高いスピードを出したり、未舗装路を走ったりできるようになった。タイヤの中央部が平らになっていることも、直進安定性には有利に働いていると思う。




■ 悪路走破性 ※未舗装路の走行を含む
700×28Cを大きく上回る走破性の高さ。タイヤ幅の広さと低めの空気圧のおかげでグリップ力と安定感が高く、少々荒れた路面くらいなら、自転車のコントロールにあまり気を使わずに走れる。もちろん、耐パンク性の高さを生かして、未舗装路の走りを楽しむことも可能。700×32Cなら舗装路に合わせた空気圧のままでも、未舗装路でタイヤが跳ねにくい。未舗装路を走る機会が多いなら、700×28Cよりも700×32Cの方が断然有利だと感じた。


グラベルキングのおかげで、クロスバイクで舗装路以外の走りを楽しめるようになった




■ コーナリング・ダンシングの挙動 
慣れればどうということはないレベルだが、700×28Cのタイヤに比べると、コーナリングやダンシングの反応が若干鈍い。特に、自転車を急激に大きく倒して曲がる際の反応が良くない。これはタイヤの横方向のよれが影響しているようだが、ナローリムと700×32Cの組み合わせよりも、低めの空気圧の影響が大きい気がした。タイヤの中央部が平らになっていることも影響しているかもしれない。なお、ナローリムと700×28Cの組み合わせでは、タイヤのよれが気になったことはない。




■ 空気圧
グラベルキング 700×32Cの推奨の空気圧は、最大650kPa(6.5bar)だ。私の場合は、軽快な走りと快適性を両立できる空気圧は、5.5bar前後だった。ちなみに、フロントはリアよりも0.5barくらい下げている。速く走らない場合は、さらに空気圧を下げて、柔らかい乗り心地を楽しむこともある。逆に最大の6.5barでは、タイヤが跳ねる上に乗り心地が硬くなり、グリップ力が低くなって走りにくい。グラベルキング 700×32Cの性能を生かすためには、ある程度空気圧を下げる必要があると感じた。




■ 耐パンク性・耐摩耗性
これまで使っていたMAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28Cは、異物の突き刺さりによってパンクしやすく、未舗装路ではクロスバイクを押し歩きすることが多かった。グラベルキングは突き刺さりに強く、積極的に未舗装路の走りを楽しめる。当然、舗装路でも耐パンク性の高さは有利で、今のところパンクによる出先でのトラブルはない。最近はクロスバイクに乗ることが多いが、コンパウンドの耐摩耗性も高く、ヤスリ目のトレッドパターンもまだ残っている。


一カ所だけ切れている部分が見つかったが、他には異物の突き刺さりも見られない




■ 総評
グラベルキングの舗装路の走りの軽快さは、700×32Cでも感じることができた。こぎ出しの重さと転がり抵抗の大きさの分だけ、軽快な走りは700×28Cに劣るのは確かだが、グラベルキングだからこの程度のロスで済んでいるのだと思う。実際、こぎ出し以外はこれまでとほとんど同じように走れており、グラベルキングは700×32Cのわりには軽快に走れるタイヤだと実感した。

エアボリュームの大きさと低めの空気圧による柔らかい乗り心地は、グラベルキングの700×32Cを選ぶ大きなメリット。私のクロスバイクの快適性は改善されたし、私のクロスバイクの快適性は大幅に改善されたし、細いタイヤとは異なる乗り味も楽しい。耐パンク性の高さを生かして未舗装路を走ることも可能で、タイヤ幅が広いぶんだけ、未舗装路での走破性も高い。多少は軽快な走りを損なうことになるので、一概にオススメできるサイズではないが、快適性と未舗装路の走りを重視したいなら、グラベルキング 700×32Cは良い選択だと思う。


グラベルキング 700×32Cを装着したGIANT SEEK R3。太いタイヤの方が見た目に違和感がない



価格評価→★★★☆☆ (定価は高いが、その分だけ高性能)
評  価→★★★★★ (私のクロスバイクとは相性が良かった)
<オプション>
年    式→ ー
カタログ重量→290g(実測では283.5gと284g)

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