CBN Bike Product Review

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[WO] Panaracer GravelKing


 
HaiyoHoiyo  2015-12-30 0:46
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[WO] Panaracer GravelKing

26C黒・茶サイド。触ってなんか硬い、丈夫そう。
装着は硬いので上手く押さえないと開いてしまう。でも径的にはきつくないのでさほど苦労無くできました。
走って、んん硬い、空気圧は普段から1bar下げで、前6.5bar、後7bar(冬場の体重62kg)でいい感じです。走って重くは無いです。丈夫そうだけど、1,000Km位時にまさかのパンク、錆びた木ネジが刺さってしまった。二年ぶりに路上でのパンク修理。でも取り外し、取り付けは簡単でした。よかった。

価格評価→★★★☆☆
評   価→★★★☆☆
 
guatemara  2017-5-21 14:15
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[WO] Panaracer GravelKing

購入価格 約¥3,000 Amazon

※先ずは使用バイクとホイール
  普段の通勤バイク Giant Defy Advanced 3 
  ホイールはShimano RS-21
 
※自身のスペック
  身長:172㎜
  体重:72Kg
  ロード歴:8年目に突入
  
レースには出たことが無く、もっぱら通勤とたまのロングに出たり、十三峠とぶどう坂に登る程度。

  閑話休題
 ちなみに、ロングに出る時は2台目のCanyon Ultimate cf SLX 2014、ホイールはMavic Ksyrium SLR、タイヤはSchwalbe One を使用
 私にとって、これ以上のバイクは無いと言える。
 170~180Km走っても体に堪えない(=単に追い込んでいないだけ!?)

 話しは戻ってGravelKing。
 当初はFront 23C、Rear26Cの組み合わせで約1年間 走行。
 目的はFrontの軽さ、Rearは安定感とグリップ感を求めた為でしたが、
 26Cは走りが重く感じた事と、Front23CでもかなりGripしていたので、寿命を迎えたRearも23Cに交換。

 空気圧:7.5barくらいが丁度いい感じに思える。
 7.0barでも走りが重くならず、更に乗り心地が良くなる感じだけど、リム打ちが恐いので7.5barくらいが 自分の体重と使用環境ではBestかな。

 通勤で走る道は国道・府道がメインで、路肩は路面が荒れていることが多く、小石やガラス片、凹凸も沢山あるが、安定性とGrip感は流石というところです。
 現在、1年半目に突入、パンクは金属片が突き刺さったのが一回あったのみ。
ちなみに表面のツブツブというかサメ肌はトレッドの中央部は1,000Kmくらいで無くなるものの、走行感覚は変わらず。ツブツブの有無は大して影響が無いのか、徐々に無くなってくるので慣れてしまうのかは不明。

コーナーで倒しても滑る感覚が無く、もっちりグリップする感じが好きです。
雨でも走りますが、その感覚は晴天時と変化が無く、安心して雨天走行出来る。
その辺はGravelKingだから、なのか Panaracer の全体としての性能なのか、どちらにしても好感が持てるところ。
ごくたまに、砂利道や草道をワザと走るけど、無問題。これに関してはGravelKingたる所以か。

総じて自分の使い方にはMatchしているタイヤだと思う。


価格評価→★★★★★(性能とコストのバランスが最高)
評   価→★★★★★(ダメな所が見つけられない)
<オプション>
年   式→ 不明
カタログ重量→220g(実測重量:計ってない)


 
LZPT2IB  2017-5-31 23:36
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[WO] Panaracer Gravel King 700×28C

購入価格: ¥0(税込) ※これまでいただいたAmazonのギフト券で入手。当時の販売価格は¥3,022
標準価格: ¥5,247(税込)

『最大の長所は耐パンク性の高さ。出先でのトラブルを回避するだけでなく、パンクを恐れずに未舗装路を走れる』



■ Gravel Kingとは
Panaracer Gravel King(グラベルキング)は、その名のとおり未舗装路に対応したツーリング用タイヤだ。ロードバイクでも舗装路から未舗装路まで自由に走ることをコンセプトとしており、未舗装路を走行するために耐パンク性、耐摩耗性、耐久性が強化され、長距離でも疲れないように軽量化かつ振動吸収性に優れた仕様になっている。

トレッドパーターンは舗装路を意識したミックスパターンを採用。舗装路を重視したブロックパターンのGravel King SKもラインナップされている。サイズは700×23C、26C、28C、32Cと27.5×1.50、1.75がある。トレッドはすべて黒で、サイドのカラーは黒と茶を選べる。


Panaracer Gravel King 700×28C ブラック





■ ロードバイクとの相性を考えて購入
私が所有するGIANT DEFY1 DISCは、快適性(振動吸収性)に優れており、荒れた路面を積極的に走りたくなる自転車だ。タイヤのクリアランスも広く、700×28Cまで対応できる。DEFY1 DISCの長所を生かすために選んだタイヤは、グラベルキングの700×28Cだ。未舗装路も走れる耐パンク性の高さとエアボリュームによる乗り心地の良さに期待した。700×25Cから交換するとこぎ出しが重くなる可能性があるが、700×28Cをクロスバイクで使った経験から、重量増の影響は大きくないと判断した。


快適性と走破性に優れたGIANT DEFY1 DISC





■ 取り付け
グラベルキングはビードが硬く、取り付けるのが大変だった。ビードのある部分をリムにはめると、別の部分がリムから外れてしまう。結局、私の家族の手も借りて取り付けた。取り付けたのはワイドリムのホイールだが、ナローリムではもっと苦労すると思う。ただ、使っているうちにビードがなじむようで、チューブ交換の際にはタイヤレバーを使ってひとりでスムーズにタイヤを着脱できた。これなら出先のパンク修理でも着脱に苦労はしないはずだ。


GIANT DEFY1 DISCなら、700×28Cでもタイヤクリアランスは問題ない





■ 舗装路の走行
○こぎ出し(ゼロ発進)
カタログ重量は270gと700×28Cにしては軽い方だ。DEFY1 DISCに付属するGIANT P-SL1 TIRE 700×25Cよりも35gくらいしか重くなっておらず、こぎ出しへの影響はほとんど感じられない。100kmを超えるロングライドであっても、信号待ちで発進と停止を繰り返しで、タイヤの重さによる疲れも感じななった。

 
実測では261gと270gだった



○転がり抵抗
耐摩耗性を重視した硬めのコンパウンドのおかげもあって、グラベルキングの転がり抵抗は良好。やや高めの空気圧にセッティングすれば、ロードバイクらしい軽快感をほぼそこなわず、30km/hでの巡行も楽に行える。ただ、ヤスリ目のトレッドパターンが影響しているのか、35km/hを越えると地面にタイヤが引っかかるような感じがする。私の普段の巡航スピードならあまり問題はないが、ロードバイク用のスリックタイヤの方が転がり抵抗は低いようにも思える。



○グリップ力
700×28Cのタイヤ幅とエアボリュームのおかげもあって、やや高めの空気圧でも高いグリップ力を発揮してくれる。ただ、コンパウンドは耐摩耗性を重視した硬めのタイプのため、地面への食いつきのよさは際立っておらず、モチモチと張り付くような感じはしない。それでも、タイヤがしなやかに路面に追従する感覚があるのは、126TPIと高めのケーシング密度のおかげだろう。また、ヤスリめのトレッドパターンのおかげで、雨上がりの濡れた路面でも滑る心配はない。


ヤスリ目のトレッドパターン



○快適性
700×25Cから乗り換えると、快適性の向上を実感できる。GIANT P-SL1 TIRE 700×25Cよりも空気圧を0.5bar高くして使っているが、グラベルキングの700×28Cの方が乗り心地がいい。エアボリュームの大きさのおかげでマイルドな乗り心地になり、地面の不快な振動もカットしてくれる。高いケーシング数によるしなやかさも乗り心地の良さに貢献し、コンパウンドはやや硬めだが乗り心地を損なうほどではないようで、ゴツゴツとした硬い乗り心地にはならない。100kmを超えるロングライドでも、特に乗り心地を重視して空気圧を下げる必要は感じなかった。

FULCRUM RACING 5 DBやGIANT RWS OFF ROADとの相性も良好。これらのパーツは、加速やダンシングでの反応性を高めてくれるが、同時に乗り心地が硬くなりやすい。グラベルキングの700×28Cなら、硬くなった乗り心地を相殺しやすく、反応性の高さと乗り心地を無理なく両立することも可能だ。



○直進安定性・コーナリング・ダンシング
タイヤの中央部が平らで横幅も広いので、車体のふらつきにあまり気を使う必要がなく、シッティングで淡々と巡行するような走り方には向いている。ただ、コーナリングで急に車体を大きく傾けると、タイヤの角の丸みが小さいため、ワンテンポ遅れて車体が倒れるような感じがする。これはダンシングで大きく車体を左右に振る場合も同様で、ロード用のタイヤとは若干挙動が異なる印象を受けた。タイヤの剛性は十分に高いので、コーナリングやダンシングで横方向のよれを感じることはない。



○ブレーキ性能 ※シマノのロード用油圧式ディスクブレーキ
タイヤの外径が大きくなったからか、P-SL1 TIRE 700×25Cと比べると、強めにレバーを握った際のブレーキの効きがマイルドになった。
制動力がわずかに低下したともいえるが、160mmローターならこれくらいの方が扱いやすい。思いっきりレバーを握れば、ホイールをロックさせることも可能。これはリアを140mmローターにしても同様だ。ブレーキのフィーリングは少々変わったが、小さな握力で大きな制動力を発揮できることに変わりはなく、実用上はまったく問題ないといえる。


700×25Cのタイヤよりもブレーキの効きがマイルド



○空気圧
空気圧のセッティングで乗り味が大きく変わるのが、700×28Cを選ぶメリット。好みや目的に応じて、空気圧を幅広くセッティングできる。舗装路での軽快な走りを重視する際には、私はフロント6.5bar、リア7.0barにしている。基本的に硬めのタイヤなので、これを上回る空気圧ではタイヤが跳ねやすく、グリップ力と快適性が下がると感じた。グリップ力と快適性を重視する際には、0.5〜1.0bar下げることが多いが、転がり抵抗が大きくなるぶんだけ走りが若干重たくなる。それでも、30km/hくらいで巡行するなら大きな問題ではない。


空気圧の微調整のために、空気圧ゲージがあると便利





■ 未舗装路の走行
○グリップ力
舗装路に合わせたやや高めの空気圧の場合は、砂利や土などの比較的硬い路面ではタイヤが跳ねやすいが、ヤスリ目のトレッドパターンのおかげで細かい砂の上では滑りにくい。芝生や泥などの柔らかい路面では、舗装に合わせた空気圧のままではしっかりグリップできず、前に進みにくい。舗装路を本格的に走行するには高めの空気圧のままでは無理があるが、それでもタイヤ幅とエアボリュームのおかげで、700×23Cや25Cのロード用のタイヤよりはずっと走りやすい。



○直進安定性
ロード用のタイヤよりも接地面積が大きいので、舗装路のやや高めの空気圧のままでも、砂利や土などの比較的硬い路面ならバランスを取りやすい。この点も700×23Cや25Cのロード用のタイヤよりも優れている。ただ、タイヤが跳ねやすいことは確かなので、ハンドルを取られないように気を使う必要はある。舗装路から未舗装路に侵入する際にも、タイヤが急に跳ねてコントロールを失わないように、十分に速度を落とした方がいい。



○空気圧
舗装路に合わせたやや高めの空気圧のままでは、タイヤが跳ねてグリップ力と直進安定性が低くなり、未舗装路での走破性の低さにつながる。ただ、未舗装路の距離が短かったり大きな公園を散策したりする程度なら、スピードを低くして車体のバランスを保つことで対応でき、後述する耐パンク性の高さと相まって安心して走れる。

空気圧を大きく下げればグリップ力が高まるので、未舗装路がかなり走りやすくなる。だが、未舗装路に合わせた低い空気圧では、舗装路の走りの重たさや、コーナリング具やダンシングでのタイヤの剛性の低さが気になってしまう。だから、未舗装路も走る可能性がある場合は、舗装路の走りの軽快感を損なわない程度に空気圧を下げるにとどめている。舗装路と未舗装路の両方をベストな状態で走るには、そのつど空気圧を調整するのがベストだと思う。そのためには、今後、高圧に対応した携帯ポンプが必要だ。

 
未舗装路を走りやすくするためには、空気圧を下げる必要がある





■ 耐パンク性・耐摩耗性
グラベルキングの最大の長所は耐パンク性の高さであり、これまで一度もパンクをしたことがない。このことは舗装路でのトラブルの回避につながるだけでなく、パンクを恐れずに未舗装路を走ることを可能にする。以前は砂利道では自転車を押し歩きすることが多かったが、グラベルキングなら安心してそのまま走り抜けることができる。異物の突き刺さりにも非常に強く、タイヤの表面には突き刺さりの跡がほとんど見られない。コンパウンドの耐摩耗性も高く、約5カ月間の使用では、リアのヤスリ目のトレッドパターンがわずかに消えた程度で済んだ。

 
フロント(左)、リア(右)





■ 総評
グラベルキングは、舗装路の走りの軽快感をほとんど損なわずに、未舗装路への対応に成功したタイヤだと感じた。最大の長所は耐パンク性の高さであり、舗装路でのトラブルを回避できるだけでなく、未舗装路をパンクを恐れずに走れるようになる。ただ、未舗装路をしっかり走るためには、空気圧を下げてグリップ力を高める必要がある。個人的には、舗装路の高めの空気圧のまま、耐パンク性の高さを生かして未舗装路も楽しむというのが実用的だと感じた。本格的な未舗装路の走行ではなくとも、路面を選ばず走り回れるだけでも大きな価値がある。

ロード用のタイヤとしても満足感が高く、グリップ力や転がり抵抗も良好。700×28Cならエアボリュームを生かして、グリップ力と快適性の高さを味わえる。耐摩耗性が高い硬めのコンパウンドにもかかわらず、高めの空気圧でもしなやかさを感じることができ、各性能のバランスが非常にいい。ただ、これらの走行性能の評価は、”耐パンク性が高いわりには”という前置きが必要なのも正直なところだが、目的や路面を選ばずオールラウンドに自転車を乗るなら、グラベルキングはベストな選択だと思う。

 
太めのタイヤの見た目もわりと気に入ってる



価格評価→★★★★☆ (コストパフォーマンスが高い) ※販売価格での評価
評  価→★★★★★ (路面を選ばずオールラウンドに楽しめるタイヤ)
<オプション>
年    式→ ー
カタログ重量→270g(実測では261gと270g)
 
LZPT2IB  2017-9-30 19:55
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[WO] Panaracer Gravel King 700×32C

購入価格: ¥1,806(税込) ※これまでいただいたAmazonのギフト券で購入した2本分の価格
標準価格: ¥5,606(税込) ※1本分の価格

『700×32Cのわりには軽快に走れるタイヤ』



■ 購入のきっかけ
前回はグラベルキング 700×28Cのレビューをしたが、今回は700×32Cのレビューをしたい。グラベルキング 700×32Cを手に入れたのは、クロスバイクの硬い乗り心地を改善し、安心して未舗装路の走りを楽しむためだ。このタイヤの700×28Cを使って気に入ったので、700×32Cもグラベルキングを選ぶことにした。

もともと、私のクロスバイクには700×32Cのタイヤが装着されていたが、私は軽快な走りを重視して700×28Cをずっと使っていた。だが、私のクロスバイクは乗り心地が硬く、軽快な走りと快適性を両立できるのは700×28Cの太さがギリギリ。長距離・長時間の走行ではもう少し快適性に余裕が欲しいので、700×32Cに戻すことに決めた。

タイヤが太くなると重量増によって軽快な走りが損なわれると思ったが、軽快な走りはロードバイクやシングルスピードに任せて、クロスバイクは太いタイヤの乗り味を楽しむことにした。また、グラベルキングは700×32Cの中では軽い方なので、走りの軽快さもある程度は期待した。


Panaracer Gravel King 700×32C(左・中央)、GIANT SEEK R3は乗り心地が硬いアルミフレーム(右)




■ 取り付けとリム幅
グラベルキング 700×32Cを取り付けたのは、DT SWISS RR585というリムだ。RR585は内幅が14mmのナローリムだが、メーカーサイトには、700×19〜35Cのタイヤを装着が可能とあった。グラベルキングはビードが硬く、700×28Cは取り付けに相当苦労した。ナローリムだともっと取り付けに苦労すると思っていたが、700×32Cは意外にスムーズに取り付けることができた。グラベルキング 700×32Cもビードは硬いが、今回はうまく取り付けられたのは、リムのビードフックの形状が影響していたのかもしれない。


DT SWISS RR585は、700×19〜35Cのタイヤを装着が可能(左)
タイヤクリアランスもホイールの着脱も問題なかった(右)




■ 重量
グラベルキングに交換前後のタイヤとチューブのカタログ重量の合計は以下のとおり。タイヤだけでなくチューブも太いものに交換する必要があったので、片側のホイールだけで85gの重量増になった。これは後述するこぎ出しや加速にわりと大きく影響した。

(交換前)
タイヤ: MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28C 250g
チューブ: SCHWALBE 700×18/28Cチューブ 仏式 60㎜ロングバルブ 105g
合計: 355g

(交換後)
タイヤ: グラベルキング 700×32C 290g
チューブ: SCHWALBE 700×28/45Cチューブ 仏式 60㎜ロングバルブ 150g
合計: 440g → 85gの重量増


実測では283.5gと284g




■ 加速性・こぎ出し
タイヤとチューブの重量増によって、こぎ出し(いわゆるゼロ発進)は明らかに重たくなった。大げさにいえば、自転車が数キロ重たくなったような感覚。あまりに大きな変化に最初は戸惑いを覚えた。走行中にペダルを踏み込んで加速する際にも、こぎ出しほどではないが、もたつきを感じるようになった。

ただ、重量増による加速のもたつきは、以前よりもダンシングを多用することであまり気にならなくなった。あえて加速で強く踏み込まないようにすれば、狙ったスピードに達するのは時間がかかるが、脚の疲労を抑えることもできる。太いタイヤには太いタイヤの走り方があるようで、コツをつかめば十分に軽快に走ることはできる。また、信号でストップ&ゴーが多い都内を走っても、以前よりもこぎ出しで疲れやすくなったとは特に感じない。


こぎ出しは700×28Cの方がずっと軽い




■ 転がり抵抗
サーッとスムーズに転がるのはグラベルキング 700×28Cと同様だが、タイヤの接地面積の大きさや変形によるロスなどの影響か、700×32Cの方が若干引っかかりを感じやすく、速度が落ちるのも早い。34km/hを越えると速度の維持が体力的に少々きつくなるが、クロスバイクに乗って30km/hくらいで移動するくらいなら転がり抵抗は特に問題なく、現在はこれまでとほぼ同様の速度で走っている。


グラベルキング 700×28Cの方が転がり抵抗が小さい




■ グリップ力
グラベルキング 700×32Cは、同じタイヤの700×28Cよりもずっとグリップ力が高い。コンパウンドの柔らかさやモチモチした感じはあまりしないが、ケーシングのしなやかさに加えて、タイヤの幅やエアボリュームの大きさや空気圧の低さのおかげで、地面をしっかりと捉えてくれる。地面に張り付くという方が近い表現かもしれない。このグリップ力の高さなら、スリップを気にせず自転車をコントロールできるし、雨上がりの濡れた路面でも安心して走れる。




■ 快適性・振動吸収性
グラベルキング 700×32Cのメリットは、700×28Cのタイヤを大きく上回る快適性の高さだ。エアボリュームの大きさと低めの空気圧を生かした、ふんわりとやさしい乗り心地。手や尻への突き上げはマイルドになり、路面の細かい振動も身体に伝わりにくくなった。タイヤ自体のしなやかさも貢献しているようだ。私のクロスバイクの硬い乗り心地が大幅に改善され、長時間乗り続けても疲れにくくなったのは期待どおりだ。


700×28C隣に並べるとタイヤの太さは一目瞭然。両者は乗り味や乗り心地もだいぶ異なる




■ 直進安定性
700×28Cよりもタイヤの幅が広くなったおかげで左右にふらつきにくくなり、安心して高いスピードを出したり、未舗装路を走ったりできるようになった。タイヤの中央部が平らになっていることも、直進安定性には有利に働いていると思う。




■ 悪路走破性 ※未舗装路の走行を含む
700×28Cを大きく上回る走破性の高さ。タイヤ幅の広さと低めの空気圧のおかげでグリップ力と安定感が高く、少々荒れた路面くらいなら、自転車のコントロールにあまり気を使わずに走れる。もちろん、耐パンク性の高さを生かして、未舗装路の走りを楽しむことも可能。700×32Cなら舗装路に合わせた空気圧のままでも、未舗装路でタイヤが跳ねにくい。未舗装路を走る機会が多いなら、700×28Cよりも700×32Cの方が断然有利だと感じた。


グラベルキングのおかげで、クロスバイクで舗装路以外の走りを楽しめるようになった




■ コーナリング・ダンシングの挙動 
慣れればどうということはないレベルだが、700×28Cのタイヤに比べると、コーナリングやダンシングの反応が若干鈍い。特に、自転車を急激に大きく倒して曲がる際の反応が良くない。これはタイヤの横方向のよれが影響しているようだが、ナローリムと700×32Cの組み合わせよりも、低めの空気圧の影響が大きい気がした。タイヤの中央部が平らになっていることも影響しているかもしれない。なお、ナローリムと700×28Cの組み合わせでは、タイヤのよれが気になったことはない。




■ 空気圧
グラベルキング 700×32Cの推奨の空気圧は、最大650kPa(6.5bar)だ。私の場合は、軽快な走りと快適性を両立できる空気圧は、5.5bar前後だった。ちなみに、フロントはリアよりも0.5barくらい下げている。速く走らない場合は、さらに空気圧を下げて、柔らかい乗り心地を楽しむこともある。逆に最大の6.5barでは、タイヤが跳ねる上に乗り心地が硬くなり、グリップ力が低くなって走りにくい。グラベルキング 700×32Cの性能を生かすためには、ある程度空気圧を下げる必要があると感じた。




■ 耐パンク性・耐摩耗性
これまで使っていたMAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700×28Cは、異物の突き刺さりによってパンクしやすく、未舗装路ではクロスバイクを押し歩きすることが多かった。グラベルキングは突き刺さりに強く、積極的に未舗装路の走りを楽しめる。当然、舗装路でも耐パンク性の高さは有利で、今のところパンクによる出先でのトラブルはない。最近はクロスバイクに乗ることが多いが、コンパウンドの耐摩耗性も高く、ヤスリ目のトレッドパターンもまだ残っている。


一カ所だけ切れている部分が見つかったが、他には異物の突き刺さりも見られない




■ 総評
グラベルキングの舗装路の走りの軽快さは、700×32Cでも感じることができた。こぎ出しの重さと転がり抵抗の大きさの分だけ、軽快な走りは700×28Cに劣るのは確かだが、グラベルキングだからこの程度のロスで済んでいるのだと思う。実際、こぎ出し以外はこれまでとほとんど同じように走れており、グラベルキングは700×32Cのわりには軽快に走れるタイヤだと実感した。

エアボリュームの大きさと低めの空気圧による柔らかい乗り心地は、グラベルキングの700×32Cを選ぶ大きなメリット。私のクロスバイクの快適性は改善されたし、私のクロスバイクの快適性は大幅に改善されたし、細いタイヤとは異なる乗り味も楽しい。耐パンク性の高さを生かして未舗装路を走ることも可能で、タイヤ幅が広いぶんだけ、未舗装路での走破性も高い。多少は軽快な走りを損なうことになるので、一概にオススメできるサイズではないが、快適性と未舗装路の走りを重視したいなら、グラベルキング 700×32Cは良い選択だと思う。


グラベルキング 700×32Cを装着したGIANT SEEK R3。太いタイヤの方が見た目に違和感がない



価格評価→★★★☆☆ (定価は高いが、その分だけ高性能)
評  価→★★★★★ (私のクロスバイクとは相性が良かった)
<オプション>
年    式→ ー
カタログ重量→290g(実測では283.5gと284g)
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[WO] SOMA SHIKORO 700 × 28C BLACK/BROWN  (ロードタイヤ)  2023-10-10 9:36  assin5
[HYBRID] SOMA Double Cross Canti (size42)  (フレーム・完成車)  2023-10-9 14:11  assin5


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