[国内店舗] ダイワサイクル宮前店
来店理由 友人の買ったばかりのロードバイク、走っているとヘッドから異音がするというので近所にあったダイワサイクル宮前店で見てもらうことにした。説明要員として私も同行。 まぁ、大衆店だし治せそうも無いなら買ったお店に持って行こうと、ダメもとでお願いすることにした。
尻手黒川道路沿いの同点に脚を踏み入れた。 自動ドアが開く。入ってまずいらっしゃいませが無い。
まぁ、整備や接客なんかで忙しいんだろう。タイミング的に仕方ない時もある。 手が空いているスタッフさんがいたので 「あの、すいません」と声をかける。 目があった。が、返事は無い。目をぱちっと開けたまま口もあんぐりとしている。 「自転車見てもらいたいんですけど」と話しかけてみる。 すると3秒後「こちらへどうぞ」と対応していただく事ができた。 会話は出来るらしい。
友人のロードバイクを差し出し 「ヘッドから異音がするみたいなんですよ」と切り出す。 スタッフさんはキョトンとしている。あれ?聞こえたかな? 「ヘッドです」 まだ返事が無い。あれ? 今度はヘッドに指を差し「ヘッドなんですけど」と言うと 私の指の方向を確認してから 「あぁ、ヘッドですね」と一言。 よかったどうやらヘッドがどこの事かは知っているようだ。
「異音がするのでちょっと見てもらえませんかね?工賃はいくらくらいになりますか?」 「ちよっと見てみますね」 スタッフさんはそう言って友人のロードバイクをスタンドにかけた。 ハンドルを少し回すと、キシキシと音がする。 「原因を調べてみますので店内でお待ちください」 おぉ、意外に心強い。ちょっと好印象。
「あ、じゃあお願いします。それと店内を見る間僕のロードバイクも店の中に置いていただきたいんですが、良いですか?」
「外のスタンドにかけてください。」 「いや、でも盗難が怖いので…」 「鍵は持ってますか?」 「あるけども…」
その時、彼の顔を見た。 顔の筋肉が一切動いていない。完全な無表情だった。 そういえば話しかけた時から表情も声色もまったく変わっていない。 別に笑顔で接客しろとは言わないが、人と話すのにこうも無表情で居られるものかと感心した。 「外のスタンドにかけてください。」 圧力に負けてしまい、結局外のスタンドにかけることにした。
まぁ仕方ない。 取り敢えず言われた通り店内を物色することに。
いわゆる自転車大衆店らしくシティサイクル、電動自転車が多い。 しかしこの店舗、スポーツサイクルの品揃えがかなり多い。 特に驚いたのが完成車と並び数年前のフレームセットが多く陳列されていること。 5年前のFUJIのISP.アルタミラLTDのフレームセットなどもありなかなかバカに出来ない。 ジャイアントやアンカーなどは現行品があり、ヨーロッパ系のメーカーは型落ちのフレームや完成車が多い印象。なかには、もうメーカー、代理店にも在庫が無いのでは?と思うようなものも散見しており面白い。 きっと店長に相当好きな人がいるのでは?と勘ぐっている。 一部SALEの値札もあり、お買い得品や掘り出し物があるかも?
ふとカウンターの方を見るとさっきのスタッフさんが制服を腰履きで店内を闊歩しているのが見えた。なるほどなかなかスタイリッシュではある。
「終わったかな?」と友人。
早速スタッフさんに声をかける。 「終わりましたか?」 すると「あ、はい」と返事をして友人のロードバイクのところまで導かれた。
友人のロードバイクを前にして私と友人とスタッフが仁王立ち。 ある程度の工賃は覚悟している。どれくらいかかるだろうか? しばしの沈黙のあと無表情な彼はこう言った。
「原因は分かりませんでした。」
よし!やっぱり買ったお店に持って行こう!
店を出た。茹だるような日差しと台風が連れてきた風が夏の到来を告げていた。
価格評価→今回はなにも買わなかったので。 評 価→★★★★★ 広い店内にちょっと懐かしのフレームセットが並ぶ。購入はお勧めできませんが一見する価値はあるかも。
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