購入価格 ¥20,000(1日5食、記念Tシャツ付き)
http://sim-works.com/gcr-asuke2015/クリスキング主催のグルメセンチュリーライドの名前は聞いたことがありましたが、
アメリカまで行って参加することは一生ないだろうな…と思い続けて早何年か。
なんとか2次募集でチケットが取れたので、こちらのレポートを書きます。
ちなみに2時募集の時点で現地の宿はほぼいっぱい、という情報を得ていたので、
当日に現地入りして、終了後は車中泊で過ごしました。
割り切った分、ディナーで美味しいお酒が飲めたので結果オーライです。
既にFacebookやブログで記事を書いている方が大勢いらっしゃいますし、
綺麗な写真もInstagramで#GCRAUKEで検索すればいくらでも発掘できるので、
あんまり書かれていないことを多めに書きます。
○参加者の顔ぶれ
全国各地のショップの店員とそこのお客さんがチームジャージを着て、
おしゃれにキメてる方が多かったです。
足助のある豊田市にお住い、もしくは豊田市出身で地元で開催されるから、
という方も結構いらっしゃいました。
○参加バイク
約250台ある中で割合としては、ざっと見た限り
クロモリ:カーボン:その他=7:2:1
くらいでした。だいぶおかしいですね。
私含め色とりどりのオーダーフレームだらけでした。
参加した知人の言葉を借りると、
「自転車趣味をこじらせた人たちばっかり」
でしたね。装備も車種もバラバラでしたが、
極め付けは1台だけあったブレーキ付きのピスト。
一体どうやって峠を下ったんでしょうか…?
○コース
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=94a1609341143dbae677b7bfe2b24ea272km、獲得標高約1,500mのコースです。
実際走っての感想ですが、絶妙でした。
初心者の方にはちょっとした挑戦で、リタイアに追い込まれない程度のきつさでした。
道中長い上りは2箇所、スタート直後とランチ直後にありますが、
どちらも自分のペースを守れば必ず登頂できる、ちょうどいい塩梅の傾斜でした。
100km以上走れる方にとってつまらないかと言えば全くそんなことはなく、
次はどんな風景になるんだろう、とワクワクしながら走ることの出来るコースでした。
ディナーの時間は決まっているので、ある程度の制限時間はあるのですが、
かなりゆったり走っても、ディナー前に風呂で汗を流せるくらいの余裕がありました。
雨はスタート直前に止み午前中は霧の中を走り、
午後からは程よく気温も上がって非常に走りやすい気候でした。
第2休憩ポイントを過ぎてからの約20kmは川沿いの林道を下って行くのですが、
ちょっとした冒険感覚で、いつまでもここを走っていたい!と思えるほど
特に気持ちのいい区間でした。
レースではないとはいえ、250人が一斉に走るイベントだったので
極力交通量の少ないルートにはなっていましたが、それは地元の方も同じであり、
車が通過するときは地元走りでブラインドコーナーや狭い林道を駆け抜けてきます。
これから同じコースを走られる方は十分注意してください。
またコースは全て舗装路ですが、たまに枝や石が落ちていたり舗装の凹みがあるのと、
一部携帯が圏外の場所があります。加えて人里まで戻るのに最長で十数キロ走る必要があるので、
自力である程度のトラブルを解決できるような装備を持っていく事を
強くお勧めします。
ちなみに、コースロストの鬼門は第1給水ポイントを過ぎてすぐの右折です。
私はこれを見過ごして20kmほど余分に走りました。
他の方にも話を伺ったら数十人ほど同じところで間違えて、
かなり下ったところで引き返してきたそうです。
○食事
朝・昼はビュッフェスタイル、第1給水ポイントはクロッカンというスコーンに似た焼き菓子、
第2給水ポイントは地場の和菓子屋さんの和菓子、そしてディナーはコース料理と
非常に充実していたおかげで、1日中ハンガーノックとは無縁のライドでした。
こちらは朝食のビュッフェの取り分け風景です。
昼食は渓流のそばのキャンプ場だったので、屋根の下で食べる方もいましたし、
こんな風に外で食べる方も。
右端のピンクのジャージを着た方はQuoc Phamのデザイナーで、
彼の靴を着た方は写真を撮ったり、上り坂で背中を押してもらったり、
色々と特別サービス(?)があったそうです。
クリス・デミーノが作るディナーが美味しかったのはもちろんですが、
朝食から第2給水ポイントまでの地場のお店が作る食事がとても印象的でした。
特に第2給水ポイントの「地場の和菓子屋さん4店舗の7商品から2つ選んでね」
というやり方は、「残りはまた走りに来て食べてね」という
強いメッセージ性を感じました。
1回限りのイベントで終わらせるのではなく、自転車でまたそのお店に食べに行ける。
イベントのお礼から会話が始まり、さらに次の機会へと繋がっていく。
とても素敵なことだと思います。
○まとめ
私は一参加者として終始笑顔で楽しませていただきました。
今回は敢えて知人とは一緒に走らず、たまたま一緒のペースで走っていた方と
同じ飯を食べて意気投合し、ディナーではまた別の初対面の方と話し込みながら
コース料理に舌鼓を打つ…。走って楽しみ、食べて楽しみ、ついでに飲んで楽しむ。
本当に贅沢な時間でした。
もう少し広い目線で言えば、今回は初めて尽くしのイベントだったので、
一度でも事故が起これば、ましてや飲酒運転で捕まるようなことがあれば、
二度とこのようなイベントが開催できなくなるばかりか、
奥三河から自転車乗りが恒久的に締め出されてもおかしくありませんでした。
道路交通法の改正もちょうど重なり、自転車乗りのマナーが全国的に問われる中で
大きな事故や怪我もなく終えられたのは、どういう形になるかはまだ分かりませんが、
次へ繋がっていくことは間違いないと思います。
大人の全力の遊びは、まだまだ続きます。
願わくば私もその大きなうねりに乗って、もっと楽しみたいと思います。
評 価→★★★★★幸せな時間でした
<オプション>
年 式→2015
重 量→イベント終了後、体重+1kg