購入価格: ¥302 (税込)
『日本の電気炊飯器でもライスケーキを調理可能』
■ ライスケーキを違う方法で調理
Team Skyの選手が補給食として食べているライスケーキは、Rapha Cycle Club Tokyoのカフェで購入でき、Raphaのホームページでレシピも公開されている。以前、KinGiさんのキャノボ応援イベントでロングライドした際に、ライスケーキを作って持って行ったのだが、とても美味しくて自転車のいい思い出になった。
前回の投稿では、日本と外国の電気電気炊飯器の違いを考慮して、鍋と直火でご飯を炊いた。今回は、日本の電機メーカーの電気炊飯器でご飯を炊いて、ライスケーキを作ってみた。炊き加減が心配だったが、とても美味しく仕上げることができた。
自分で調理した「チームスカイのライスケーキ」
■ 日本の電気炊飯器で調理
今回の調理方法も、ほぼRaphaで公開されているレシピどおりだ。本来は電気炊飯器を使うのだが、前回は外国の電気炊飯器やお米との違いを考慮して、鍋と直火でご飯を炊いた。今回は日立製の電気炊飯器でコシヒカリでうまくいくのかを試してみた。ここでの調理方法は、前回の投稿の「① ご飯を炊く」に該当する。②以降の調理方法は変わらない。
【自動炊飯を使わないで炊く】
まず、電気炊飯器の中に、水、お米、砂糖、バニラエッセンス、ナツメグ、シナモンを分量どおりに入れる。次に電気炊飯器で20分炊くのだが、電気炊飯器の自動炊飯では時間指定ができない。それに、日本のご飯の炊き方とは水分の量も違うし、お米も洗ったり浸したりしていないので、自動炊飯ではうまくいくかどうか不安だった。
そこで、私はこの電気炊飯器の「調理」というモードを使った。これは煮込み料理や蒸し料理に使うためのもので、自動炊飯とは異なり、加熱時間を指定できる。日本のご飯の炊き方とは違っても、これならうまくいきそうな気がした。
「調理」というモードで時間指定して炊く
【ご飯が柔らかくても大丈夫】
モードを「調理」にして、加熱時間を20分に設定。加熱が終了したら、フタを取らずに5分間蒸らす。フタを開けてみると、やや柔らかめのご飯が炊けた。鍋と直火で炊いた時よりもご飯が柔らかいが、これでも水蒸気がなくなれば硬さが出てくるし、チーズを混ぜて冷やせば食感も得られる。
ところで、インターネットの動画サイトでは、「Team Saxo Bankのライスケーキ」の作り方が公開されている。このライスケーキの作り方でもご飯はかなり柔らかくなっているようだ。個人的には、チームスカイのライスケーキのレシピでは、日本のご飯と同じくらいの硬さに炊くよりも、柔らかめに炊いたほうがうまくいくと思う。
炊き上がったご飯。実際は見た目よりも柔らかい
【電気炊飯器を使う際の注意点】
実は、炊きたての状態ではちょっと柔らかめだと感じたので、フタをして適当な時間で再加熱を試みた。ところが、加熱後すぐにブザーがなって、加熱は終わってしまう。電気炊飯器は釜の水がなくなってある温度に達すると、それ以上は加熱できない仕組みになっているようだ。
結局、このお米の柔らかさでもちゃんと仕上げることができたのだが、あまりにご飯が柔らかいと心配になるかもしれないので、再加熱について触れておいた。どうしても、炊けたご飯の柔らかさが気になるなら、鍋かオーブンで加熱して水分を飛ばすしかない。
■ 前回同様の美味しさ
実際に食べてみると、とても上品で淡白な味。食感もちゃんと残っていて、ご飯の持つ食べ応えもしっかりあった。Rapha Cycle Club Tokyoのライスケーキとは若干違うかもしれないが、ライスケーキとしては成立しているし、近い味が出ていると感じた。これで日本の電気炊飯器とお米でも、チームスカイのスカイのライスケーキの調理を楽しめることが分かった。
ただ、前回よりもわずかにコクが足りなかった。前回は鍋と直火で炊いたため、ご飯をボールに移してクリームチーズと混ぜる際に、おこげの部分をボールに入れなかった。だから、本来のレシピよりも50g足りなくてもしっかりコクが出たのだろう。今回もクリームチーズが50g足りなかったが、おこげを取り除かなくて済んだ分、味が薄くなってしまった。
とはいえ、クリームチーズのコクは十分に出ているので、これでも美味しく食べることはできた。もし、レシピ通りの味に仕上げたいなら、クリームチーズの量に合わせて、お米と水の量を減らしたほうがいいだろう。
冷蔵庫に入れる直前のライスケーキ。この後、切り分けてからアルミホイルで包む。
■ シナモンパウダーでは香りが弱い
ご飯の炊き方以外の調理方法は変わらないと述べたが、今回はシナモンスティックではなく、シナモンパウダーを小さじ1/4使ってみた。シナモンパウダーも悪くはないが、シナモンスティックに比べると、香りの鮮烈さが足りないと思った。
シナモンスティックの香りの強さなら、ココナッツオイル、バニラエッセンス、ナツメグのそれぞれの香りを相乗効果で引き立て合い、ますます上品な味に仕上げてくれる。個人的には、シナモンスティックのほうがオススメだ。
今回はシナモンパウダーを使ったが、香ばしさが弱い (左)
シナモンスティックを丸ごと入れたほうが美味しく仕上がると思う (右)
■ ココナッツオイルは冷蔵庫から出しておく
ココナッツオイルを冷蔵庫に入れて保存すると、カチカチに硬くなる。この状態ではスプーンですくうこともできず、瓶をお湯に漬けてもなかなか溶けてくれない。ご飯が炊き上がってすぐにボールで混ぜられるように、ココナッツオイルは調理の最初に冷蔵庫から出しておいたほうがいい。私は混ぜる直前に瓶を冷蔵庫から取り出したので大変だった。
ココナッツオイルは事前に冷蔵庫から出しておく
■ 今回は安く済んだ
前回は色々材料を揃えたので、それなりに費用がかかった。前回買った各種フレーバーは、今回の調理でも引き続き使える。だから、今回はクリームチーズを買うだけで済んだ。クリームチーズは定価で買うと高いが、スーパーのセールで安く手にはいることもある。
今回かかった費用は、クリームチーズ代の302円のみ。24等分したので、実質的には1個あたり約12.5円ということになる。ドライフルーツ味ではさらに費用がかかるが、それでもコストパフォーマンスはかなり高いといえる。
今回買ったのは、フィラデルフィアのクリームチーズだけだ ※前回の投稿時の画像
■ 保冷剤で食感と風味を保つ
7月某日のロングライド(といっても80km程度)でも、ライスケーキをタッパーウェアに入れて持ち運んだ。美味しさと食感を維持するため、今回は保冷剤も一緒に入れておいた。タッパーウェアをバックパックに入れておけば、時間が経ってもクリームチーズが溶けて柔らかくなりにくく、ほんのり冷たい状態も維持できる。
保冷剤があれば、気温が高くても美味しさをキープできる (左)
4時間後の状態。しっかり形を保っている (右)
■ 美味しくて楽しいライスケーキ
日本の電気炊飯器とお米で、チームスカイのライスケーキを再現する試みは大成功だった。今回作ったライスケーキも美味しかったが、クリームチーズの分量を調整し、シナモンスティックを使えば、もっと美味しくなると思う。
私はサイクリングにおにぎりやサンドウィッチを作って持って行くことがあるが、ライスケーキはこれらとはまた違った魅力がある。サイクリングの楽しさは調理中からすでに始まっていて、補給食として食べるとサイクリングの面白さがより一層増す。また、次の日のサイクリングにワクワクしながら、ライスケーキ作りを楽しもうと思う。今度は違う味にも挑戦してみたい。
価格評価→★★★★★ (クリームチーズだけで済んだ)
評 価→★★★★★ (日本の電気炊飯器とお米でも作れる)
<オプション>
年 式→ ー
重 量→約500g