購入価格 材料費は2000円くらいでしょうか
numero_neroさんが投稿された、ビード上げ機能を持った「Bontrager TLR Flash Charger」のレビューを見て
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12967&forum=91&post_id=22518#forumpost22518「これ、スゴイッ!欲しいっ!」と思ったのですが、なにぶん高価なので「自作でなんとかならんもんか」と考えて当装置を作りました。(「装置」というほどたいしたものではないですが)
フロアポンプでリザーバータンクに圧縮空気をためて、それを一気にタイア内に注入するという基本的な考え方は同じです。リザーバータンクには耐圧性があり、手軽かつ安価に手に入るものとして炭酸飲料のペットボトルを利用することにしました。
圧縮空気を蓄えるペットボトル2本と空気注入口となるエアホースにバルブステムをさしたもの、および空気吐出口になるエアーダスターを接続したものです。エアーダスターの先端にはポンプヘッドを取り付けています。
黒いエアホースはフロアポンプの補修部品として売られているもので、青い十字のジョイントは観賞魚の飼育に使うエア分配用の継ぎ手を使用しています。
ペットボトルはエアホースと接続するためにキャップに穴を開けて廃チューブから切り取ったバルブステムを差し込んでバルブナットでとめています(六角のナットはただのワッシャ代わりでバルブステムのネジとは咬んでいません)。接着剤等で隙間を封鎖しなければいけないかなと思いましたが内圧によりバルブがキャップに押し付けられるためか接着剤などは使わなくてもナットをしっかり締めるだけでエア漏れはしませんでした。
使用方法は説明するまでもないと思いますが空気注入口であるバルブステムからフロアポンプで空気を入れ、
適当な空気圧になったらエアーダスターの先端につけたポンプヘッドをチューブレスタイアのバルブに接続し、エアーダスターの引き金を引いて開放!!(私は掛け声は「サンッ、ニーッ、イチッ、ファイアーッ!」にしました。←グドモのたなしん風に)
リザーバータンク内の空気圧をどれくらいまで上げてよいかというのが問題ですが、ペットボトルの耐圧性がどれくらいかがわからないので私には何ともいえません。100psi程度であれば大丈夫のような感じでしたが、安全のためにエア充填の際には異常な変形などがないかペットボトルをよく観察し、必要最小限の圧力で運用するのが良いと思います。
リムはStan's Notubes ZTR Alpha340、タイアはSoyo EX-WING TUBELESS(700x23C)の部品構成でリザーバータンク内を100psi程度まで加圧して(私のフロアポンプでは加圧するのに4、5分くらい掛かりました)上記の方法で何回かビード上げしてみましたのですが全て成功しました(石鹸水もシーラントも使用していません)。引き金を引いて圧縮空気の注入が始まると「バチンッ!バチンッ!」とすごい音を立てながらビードが上がっていきます。3秒ほどでタイアとタンクの内圧が平衡化し空気の注入が終わりますがその時点でリザーバータンクの内圧は80psi程度なのでもう一本くらいいけそうです。
リザーバータンクの容量は2リットルペットボトルが2本の4リットルですがこれは特に明確な理由があるわけではありません。容量は大きければ大きいほどいいだろうとは思いましたが、あまりに大きいと空気の充填が大変なので4リットルくらいが適当ではないかと思い、雰囲気で決めましたが実際にやってみてロード用のタイアにしか使わないのであればもっと少なくても良かったかなと思います。使うタイアのエアボリュームに応じてペットボトルの大きさや数を加減すればよいのではないでしょうか。
かさばりますが軽いものなので車で運ぶ分にはそんなに苦にはならないと思うのでレース会場などにも持って行けると思います。
この装置はペットボトルの破裂などの危険が伴う可能性があります!
自分もやってみようという方は保護メガネを着用するなど安全には十分留意し、自己責任にてお願いいたします。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★