購入価格: ¥2,000 (税込) ※Rapha Cycle Club Tokyoで購入
標準価格: ¥3,000 (税込)
『冬場だけでなく幅広い気温に対応する街乗り向け高機能ソックス。ただし、レッドは色移りに注意』
■ 初めての自転車用ソックス
私は普段着で自転車に乗ることが多いが、自転車用のウェアを着てみるとやはり快適。そこでソックスも自転車用のものを試してみることにした。私が初めての自転車用ソックスに選んだものは、Rapha Merino Stripe Sockというものだ。Raphaの街乗り向けのジャケット等と同時期に購入した。
Rapha Merino Stripe Socks
■ 冬場の街乗り向け高機能ソックス
Merino Stripe Socksは、冬場の街乗りに最適なメリノウール混素材を使用したソックスだ。Rapha City Collection 2014年秋冬モデルとしてリリースされた。全5色のカラーバリエーションとジグザグのストライプ模様が個性的だ。
ファブリックは、メリノウール35%、ポリプロピレン35%、ナイロン18%、ライクラ2%で構成されている。メリノウールによる肌触りの柔らかさに、通気性・抗菌効果・防臭効果を加え、街乗り向けながら高機能なソックスに仕上げている。つま先と踵が補強されている点も抜かりはない。厚手の生地かと思いきや、オールシーズン履けるような一般的なソックスの生地よりも若干薄手だ。
秋冬モデルだが、店員の話では一応オールシーズン使えるとのこと。Merino HatやWinter CollarなどRaphaのメリノウール製品はとても使い勝手が良かったので、Merino Stripe Socksにも大きな期待を抱いてしまう。
個性的なジグザグのストライプ模様 (左)
メリノウール混素材を使用 (右)
■ Raphaのソックスのサイズ感 ※重要
Rapha Merino Stripe Socksは、Sサイズ(21.5〜24cm)、Mサイズ(25〜26.5cm)、Lサイズ(27.0〜30cm)、XLサイズ(31cm〜)の4サイズ展開だ。私は25cmのシューズを履くが、Cross Pro Team SocksのMサイズを選んで失敗したことがある。Mサイズ選んでソックスのかかとの部分を合わせた場合、爪先が1.5cm以上余る。逆に爪先に合わせた場合は、ソックスのかかとの補強の部分が足首に来てしまう。
私の素足のサイズは約24.5cmで、ちょうどSサイズとMサイズの間ということになるが、若干小さいSサイズなら生地が伸びて最適なフィット感を得られる。ソックスに関しては大は小を兼ねない。足の大きさが2つのサイズにまたがる場合は、注意して選んだ方が良いだろう。
シューズのサイズ25cm、素足のサイズ24.5cmでSサイズ(21.5〜24cm)を選択 (左)
Sサイズなら補強の部分がかかとに合う (右)
■ 街乗りらしいデザインと色使い
Merino Stripe Socksは発色がよく、街乗りらしさのあるポップなデザインのソックスだ。個性的なジグザグのストライプを足首ではなく、敢えて爪先に持ってくるのはさすがRapha。ストライプはシューズの中に隠し、ゴム口に色の変化をもたせただけのシンプルなソックスに見せかけている。見えない部分までお洒落というのは、なんだか気分が良い。
このソックスのシンプルなデザインや発色の良さは、ズボンの裾をロールアップした時に発揮される。もちろん、相性が抜群なのはRapha Jeansだ。Rapha Jeansの右足を大きくロールアップすれば、Merino Stripe Socksが足元を素敵に彩ってくれる。
ロールアップすれば、このソックスの発色の良さが際立つ (左)
シューズを脱ぐとジグザグのストライプが見える (中央)
上部を折り返すと内側のRaphaのロゴが現れる (右)
■ 幅広い気温に対応し、シューズの中を快適に保つ
Merino Stripe Socksを購入したのは1月下旬。入手後すぐにこのソックスをシューズカバーを付けないで試してみた。漕ぎ始めこそ足元がスースーするが、身体が温まってくるとつま先までポカポカと温かくなり、以後も保温効果が持続する。吸湿性・速乾性も抜群。動きが激しくなっても、シューズ内に濡れや蒸れを感じない。ライド後もソックスはサラリとしたまま。これなら抗菌・防臭効果が高いのも頷ける。
暖かくて汗冷えを起こさないこのソックスなら、今までシューズカバーが必要だった気温でも快適に走行できる。最高気温や時間帯にもよるが、シューズカバーを付けるまでの気温が3〜5℃くらいは違ってくるように感じた。さすがに気温が10℃を下回る日や冬の夕方にはシューズカバーが必要になってくるが、Merino Stripe Socksならシューズカバーを被せても蒸れないので快適だ。一般的なソックスは走行後に蒸れていたので、今思えば汗冷えしていたのかもしれない。
春に向かって気温が暖かくなると、Merino Stripe Socksはますます快適になる。しかも、気温が高い夏日でもシューズの中をサラリと快適に保ち、不思議なほど暑さを感じない。真夏にはもっと最適なソックスがあると思うが、このソックスでも不快感は少なそうだ。
メリノウールは35%程度だが、肌触りの良さはちゃんと感じる
■ 繰り返しの使用や洗濯に強い
Merino Stripe Socksはデリケートで扱いが大変だと思ったが、実際にはそんなことはなく、私は自転車以外で出かけるときにも頻繁に履いている。耐久性はさすが自転車用といった感じで、シューズや肌との擦れや度重なる洗濯にも強い。もちろん、これはRaphaらしい生地の上質さや縫製の良さがあってこそだ。
このソックスは洗濯機が使用可能だが、私は基本的に手洗いでクリーニングしている。たらいに30℃以下の水を張り、エマールのような中性のお洒落着用の洗剤を入れて押し洗いしている。ネットに入れて、ドライモードで洗濯しても大丈夫。ただ、弱アルカリ性の洗剤では生地が硬くなってゴワゴワした感触になる気がした。使う度に洗濯しているが、手洗いなら毛玉の発生も少なく、これなら長い間使えそうだ。
基本的に手洗いで洗濯。大きなダメージや使用感はない
■ レッドは色移りするので要注意 ※重要
Merino Stripe Socksのレッドには大きな弱点がある。それは染料が色移りしやすいことだ。最初はSPDシューズの内側に染料が付着してショックだった。レッドのソックスを洗濯してみたところ、たらいに張った水が真っ赤に。何度も洗濯すれば染料が水に溶け出さなくなるが、他の衣類とは一緒に洗濯するのは避けた方が良い。ブラックやブルーはほとんど染料が溶け出さないが、念のためこれらも色の薄い衣類とは一緒に洗濯しない方が良いだろう。
尚、Raphaに限らず、赤い衣類は色止まりが悪く、汗や洗濯で染料が落ちることが多い。以前、表参道のRALPH LAURENで購入した真っ赤なポロシャツも洗濯機の水が真っ赤になったことがある。
Raphaは、Merino Stripe Socksを販売する前に、染料の色落ち・色移りをチェックすべきだった。少なくともパッケージやサイトの商品説明に、「洗濯の際、色落ちの恐れがあるので、他のものと一緒に洗濯するものは避けてください」とか「素材の性質上、汗や雨で湿ると色落ちし、他の衣類に色移りすることがあります」と注意書きする必要はあったと思う。是非、改良・改善して欲しいところだ。
レッドの色の良さに惹かれて購入したのだが… (左)
染料が落ちても発色の良さは変わらない (右)
■ 初めての自転車用ソックスとしては大満足
Rapha Merino Stripe Socksは、私の自転車用ソックスのデビューにふさわしい高品質なソックスだった。今まで普通のソックスで済ませていたが、実際に使ってみると快適さが全然違う。ソックスのデザインにも無頓着だったが、やはりお洒落な方が気分が良い。Merino Stripe Socksなら積極的に足元を見せたくなってくる。
最も気に入っているレッドが色落ちしやすいのは残念だったが、街乗りらしいデザインに自転車用ウェアらしい高性能・高耐久には大変満足している。この先のソックス選びの良い基準ができたと思う。現在は販売終了しているが、Raphaではデザインの異なる同様のソックスが販売されている。この投稿がRaphaのソックス選びの参考になれば幸いだ。
価格評価→★★★☆☆ (購入する価値のあるソックス)
評 価→★★★★☆ (デザイン、性能、耐久性のどれもレベルが高い。レッドが色落ちしやすい分だけマイナス評価)
<オプション>
年 式→2014年
重 量→38g (1ペア)