購入価格: ¥780 (税込) ※AZ楽天市場店で購入
標準価格: ¥780 (税込)
『天然カルバナワックスが自転車に高級感のある艶を与える。サラサラした仕上がりで汚れを寄せ付けにくい』
■ アクアシャインコートと同期に販売されたコーティング剤
私は、AZの自転車用 ガラス系コーティング剤 アクアシャインコートを自転車に塗布している。これはケイ素系レジンを配合したコーティング剤で、塗り重ねるほどに自転車のフレームの光沢感を増し、高い撥水効果と防汚効果を発揮する。しかも、施行は簡単でノーリスク。満足感が非常に高くて、私のお気に入りだ。
さて、AZは自転車用 アクアシャインワックスというコーティング剤も販売している。商品説明を見ただけでは、ガラス系コーティング剤との大きな違いは分からず、どちらを購入したら良いのか迷ってしまう。今までガラス系コーティング剤を使ったことがなかったのでアクアシャインコートを選んだが、アクアシャインワックスも気になっていたので購入することにした。
AZ 自転車用 アクアシャインワックス 100ml Bct002
■ 高級天然カルバナワックス配合
AZ 自転車用 アクアシャインワックスは、高級天然カルバナワックス配合のコーティング剤だ。成分はシリコーン、撥水ポリマー、天然ワックスとなっており、アクアシャインコートとの成分上の違いは、天然ワックスかケイ素系レジンかどうかだけだ。
自転車の塗装の艶出し・保護という用途、水に濡れたままでも施行可能なこと、塗り重ねて深みのある光沢が出るといった商品説明は、アクアシャインコートと同様。ただ、アクアシャインワックスの商品説明では、「高級感のある光沢」「上品で深みのある光沢」という表現で、高級感を強調している点が興味深い。尚、汚れ落としに使えるような成分は入っていない。
天然ワックスかケイ素系レジンかどうかが、アクアシャインコートとの成分上の違い
■ 施行前に洗車しておく
アクアシャインワックスを塗る前に、自転車を洗車して付着した砂埃を洗い流す必要がある。汚れをコーティング剤の中に塗り込めないように、油汚れ等も落としておいた方が良い。こびりついた汚れは液体コンパウンドで落とすことができる。今後、塗り重ねていくつもりなら、一度は徹底的にクリーニングしておいた方が良いと思う。
施行前に洗車して砂埃を洗い流す
■ 乾燥した状態でも施行可能
アクアシャインワックスの使い方はとても簡単で、フレームに適量スプレーし、マイクロファイバータオルなどの柔らかい布で磨き上げるだけだ。このときスポンジの部分が薄いコーティング剤用のスポンジがあれば、少ない量でも無駄なく塗り広げることができる。
水に濡れた状態でも施行可能だが、水を切ってから使う方がより効果的と商品説明にはある。アクアシャインコートは、スポンジやフレームに少し水気がないと、すぐに乾いて塗り広げにくかった。一方、アクアシャインワックスは完全に乾いた状態でも施行可能。薄く塗り広げて半乾きになった状態でもベタつきが少なく、マイクロファイバータオルでスムーズに磨くことができる。
尚、説明書きにもあるように、施工前はスプレー容器をよく振る必要がある。よく振らないと固まった樹脂が細かくなって出てくることがあるので注意が必要だ。アクアシャインコートでは保管中にスプレー管が詰まることがあったが、アクアシャインワックスでは詰まらなかった。
フレームに直接吹き付けてマイクロファイバータオルで拭き取る (左)
コーティング剤用のスポンジに染み込ませて塗っても良い (右)
シュアラスターのようなPVAS素材の吸水クロスなら、施行前の水切りに便利 (左)
エアブロアーがあれば、洗車後すぐにワックスがけに入れる (右)
■ 高級感と深みのある艶が出る
洗車後にアクアシャインワックスをかけると、明らかに施行前よりも光沢感がある。大げさに表現するなら、納車時の輝きが蘇るといったところだ。高級感のある光沢と言われれば、確かにそんな感じ。用途は異なるが、以前使っていたポリッシュ100とは一線を画す美しさだ。
GIANT SUITTO2には1回施行したが、これでもかなりの光沢感が出た。GIANT FIXER Rには3回施行したが、やはり塗り重ねた方が深みのある艶が出た。ガラス系コーティング剤を複数回塗り重ねたGIANT SEEK R3の艶には及ばないが、アクアシャインワックスでも塗り重ねれば同等の光沢感が期待できるかもしれない。
アクアシャインワックスとアクアシャインコートのどちらの方が光沢感があるかと問われると、回答に困るというのが正直なところ。1回の施行での光沢感はほぼ同等だと感じた。アクアシャインコートの方が皮膜が厚く、フレームの微細な傷を埋めてくれている気がしないでもないが、断言できない程度の差でしかない。
GIANT SUITTO2には1回施行。コーティング剤の施工は今回が初めて
GIANT FIXER Rには3回施行。以前はアクアシャインコートを使用
■ サラサラした皮膜による高い防汚性
アクアシャインワックスをかけて約5か月経ったGIANT SUITTO2を洗車することにした。SUITTO2は家族で共用のクロスバイクで、カバーをかけて屋外保管しているが、冬はあまり乗る人がいなかった。カバーをかけているとはいえ、砂埃が結構付着しているので、まずはこれを水洗いすることにした。
フレームにシャワーの水をかけると、砂埃があっという間に流れてきれいになる。こびりついた汚れは擦り落とす必要があるが、アクアシャインワックスの防汚性はかなり高いと感じた。ちなみにこのようなコーティング剤なしでは、濡れた砂埃がフレームに付着したままジャリジャリした感じになる。これは今までSUITTO2の洗車で経験してきたことだ。
撥水性はアクアシャインコートと同等だが、防汚性はアクアシャインワックスの方がやや高いように感じた。水洗いすればきれいになるのは、両者共に変わらないが、走行後はアクアシャインワックスの方が砂埃を寄せ付けにくい気がした。
アクアシャインコートの施工後のフレームの感触はキュッキュッとした抵抗感のあるものだが、アクアシャインワックスはサラサラした仕上がりになる。この仕上がりの差は砂埃の寄せ付けにくさに影響していると思うが、これも光沢感同様、程度の差でしかない。
砂埃を水で洗い流すことができた。砂埃の長期の付着で皮膜は傷ついているはずなので、洗車後にワックスをかけ直した
■ アクアシャインコート同様の高い満足感
AZ 自転車用 アクアシャインワックス 100ml Bct002は、高級感のある光沢感、高い防汚性と撥水性、施工の手軽さなど、満足感の高いコーティング剤だった。しかも、AZらしいコストパフォーマンスの高さは健在。特に光沢感と防汚性の高さで、自信を持っておすすめできる。
だが、これだけ使っても、アクアシャインワックスとアクアシャインコートのどちらを使えば良いのか迷うところだ。個人的には、塗り重ねて艶が出るのはアクアシャインコートのような気がする。一方、アクアシャインワックスはサラサラして防汚性が高く、乾燥した状態でも施工可能でより手軽に思えた。ただ、両者にほとんど差はないので、購入前に気になった方を選び、気に入ったら使い続ければ良いと思う。
価格評価→★★★★★ (抜群のコストパフォーマンス。少量でも効果は高い)
評 価→★★★★★ (フレームやパーツがピカピカ。特に防汚性が高い)
<オプション>
年 式→2014年
容 量→100ml