購入価格: ¥486 (税込) ※ヨドバシ・ドット・コムで購入
標準価格: ¥691 (税込)
『薄型スパナの3本セット。ペダルの軸の玉当たり調整などの自転車のメンテナンスに便利』
■ ペダルのメンテのために用意した工具
私は所有する2台の自転車の両方にSPDペダルを取り付けている。これらは3年以上使っているものだが、一度もグリスアップしたことがない。特に異常を感なかったので先延ばしにしてきたが、このまま使い続けるのもどうかと思い、SPDペダルのグリスアップにチャレンジしてみた。
SPDペダルから軸(Pedal Axle Assembly)を取り外すと、軸の先端はカップ&コーン式のハブと同様にダブルナットになっている。ここから更に分解と玉当たり調整するには、薄型スパナが2本必要だ。私がこの作業のために用意したものが、HOZAN W-76 板スパナセットだ。
HOZAN W-76 板スパナセット (左・中央)
シマノのSPDペダル PD-A600から外した軸 (右)
■ 薄型スパナの3本セット
HOZAN W-76 板スパナセットは、板厚2.3mmの薄型スパナが3本セットになったものだ。サイズは①5.5×7mm、②8×10mm、③12×14mmの3本6種類。ペダルの軸のロックナットは7mm、玉押しナットは10mmなので、このスパナのセットを買うだけで玉当たり調整に必要なスパナが揃うことになる。尚、このスパナは自転車用ではなく、汎用の作業工具だ。
仕上げは同社のC-503 段付きスパナセットとほぼ同様で、使う前から使い勝手の良さを期待できる。長さはそれぞれ①85mm、②100mm、③120mmと、C-503 段付きスパナセットの155mmよりも更に短く、大きな力をかけるような作業には向いてなさそうな印象を受けた。
薄型スパナの3本セット。全長も短め (左)
保管に便利なマジックテープ (右)
■ スムーズかつ繊細な玉当たり調整が可能
このスパナを用いたペダルの軸の玉当たり調整の作業は、とてもスムーズだった。微調整できたおかげで、スルスルと軽く回るようにしつつ、使用後にガタがでないように微かにゴリゴリした感じが残るように仕上げることができた。しかも、2つのペダル(4本の軸)を全てほぼ同様の回り方にすることができた。ペダルの軸の玉当たり調整は、ハブよりも調整範囲が狭く、ピンポイントでちょうど良いところを探す必要があるように感じたが、このスパナのセットは今回の繊細な作業に応えてくれた。
実はこのスパナのセットを注文する前に、玉押しナットを手で、ロックナットをモンキースパナで締めて調整してみたが、ロックナットを締める際に玉押しナットが共回りしたり、ピンポイントで理想の回転を狙えなかったりしてうまく行かなかった。スムーズかつ確実に作業を行うためには、このような薄型スパナを用意しておいた方がいいだろう。
尚、7mmのロックナットにはねじ緩み止め剤が塗布されており、硬くて簡単には外せない。初めてロックナットを外す際は、7mmの薄型スパナではなく、全長が長いモンキースパナなどを用いた方が楽に外せると思う。また、ロックナットを締めた時に、ペダルの軸が共回りしないように、なんらかの方法で固定する工夫も必要だ。
ペダルの軸の玉当たり調整の様子。ロックナットに7mm、玉押しナットに10mmのスパナをかけている (左)
ロックナットにはネジ緩み止め剤が付いているので、他の工具の方がスムーズに外せる(右)
■ 使い勝手と価格の両方でおすすめ
通販サイトでペダルの軸の玉当たり調整に使えそうな薄型スパナを探し、すぐにHOZAN W-76 板スパナセットが見つかったのはラッキーだった。使い勝手が良いだけでなく、価格もリーズナブル。私は500円を切る値段で購入することができた。ペダルの軸の玉当たり調整だけでなく、シングルスピードのチェーン引きなどにも使えそう。今後も様々な自転車のメンテナンスに活躍してくれるのは間違いないだろう。
グリスアップを終えたPD-A600
価格評価→★★★★★ (3本セットで500円を切る安さ)
評 価→★★★★★ (ペダルの軸の玉当たり調整におすすめ。他にも使い途がありそう)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→56g (それぞれ12,18,26g)