購入価格: ¥911 (税込)
標準価格: ¥972 (税込)
『自動車の補修用の下塗り塗料を自転車のヘルメットに使用』
■ ヘルメットの塗装に使用
SOFT99 ボデーペン プラサフは、自動車のボディやバンパーの補修に用いる下塗り塗料だ。金属を錆びを防ぎ、上塗り塗料の密着性を高め、下地のザラつきを隠して表面を平滑にする。私はブレーキレバーの塗装などに使ったことがある。アルミに対する密着力はやや弱いので、先にミッチャクロンなどのプライマーを塗る必要があるが、ミッチャクロンの上から直接塗装するよりも、プラサフを拭いた後に塗装した方がきれいに仕上がる。
前回、SOFT99のプラサフでブレーキレバーをきれいに仕上げることができたので、ヘルメットの塗装の際にも使うことにした。ヘルメットの小傷を埋め、上塗り塗料の発色を良くするためだ。ただし、今回、選んだのはボデーペン ホワイトプラサフというものだ。
SOFT99 ボデーペン ホワイトプラサフ
■ 明るい色を塗装するためのプラサフ
SOFT99 ボデーペン ホワイトプラサフの機能は、ボデーペンプラサフと全く同じだ。噴射パターンを縦と横に切り替えられるだけでなく、塗る面の大きさによって大・小の二通りの噴射量を選べる。今回は塗る面積が大きいと思ったので300ml入りを選んだが、小物を塗るのに便利な使い切りサイズのChibi-Can(120ml)も存在する。
SOFT99 ボデーペン プラサフとの違いは色だ。ホワイトプラサフはプラサフの色をグレーから白にしたもので、ホワイトパールやレッド、イエローなどの明るいカラーを塗るために用いる。私が使った上塗り塗料は透明度の低い紺色なので、この色ならプラサフのグレーを隠蔽できたかもしれない。
ホワイトプラサフは白系などの明るい塗料用 (左)
特許機構の噴射パターンの切り替え (右)
■ 使い勝手はプラサフと同様
塗装する素材がアルミからポリカーボネートに変わっても、使い勝手はボデーペン プラサフと何ら変わらない。ヘルメットの塗装する面以外をマスキングしてから、塗装する面を素材への攻撃性の低いパーツクリーナーで脱脂。最初はホワイトプラサフを薄く吹き、徐々にスプレーの移動量を遅くして吹き付ける量を多くする。冬はスプレー缶をお湯で温めておけば、うまくスプレーすることが可能。乾燥後に軽い力で1000番の耐水ペーパーをかければ、きれいで平滑な下地が出来上がる。
ホワイトプラサフを塗ったGIRO REVERB
発泡スチレンの部分に少しかかってもほとんど影響はなかった
■ 今回はプラサフの方を使うべきだったか
ただ、ホワイトプラサフよりもグレーのプラサフの方が、重ね塗りの回数が少なくて済むのではないか...と後で思った。グレーの方がブラックにより近い色をしているからだ。上塗りに紺色を塗ることを考えても、ホワイトプラサフは選択ミスだったと思う。とはいえ、ヘルメットのブラックを隠蔽するのに何度何度も重ね塗りしたわけではなく、実用上は特に問題なかったのが救いだった。
黒いヘルメットにはプラサフの方を使うべきだったかも
■ 2ヶ月間、塗装の剥がれはなし
ヘルメットを塗装してもうすぐ2ヶ月になるが、塗装の剥がれなどは一切起きておらず、剥がれやすいGIRO REVERBのつや消しブラックよりも強固な塗面に仕上げることができたと思う。また、上塗りの紺色の発色の良さにも貢献してくれた。
私は元の塗装の上から粗めの耐水ペーパーで足付けし、直接ホワイトプラサフを吹くという方法を採った。結果的には塗料の強い食い付きを得ることができたが、ポリカーボネートの上にプラサフを塗る場合は、対応したプライマーを先に吹いておいた方がいいかもしれない。
塗装したGIRO REVERB。2ヶ月間使っても塗装の剥がれは一切ない (左)
染めQテクノロジー ミッチャクロン マルチならポリカーボネートのプライマーとしても使える (右)
■ 金属パーツなら問題なく使用可能
SOFT99 ボデーペン ホワイトプラサフは、ヘルメットに使うには私のリサーチ不足があったものの、結果的に強い塗膜に貢献してくれた。アルミには対応するプライマーを塗布する必要があるが、SOFT99 ボデーペン プラサフと同様、金属パーツの下塗りとして問題なく使えるはずだ。自転車のフレームやパーツなどに明るい色を塗る際には、ホワイトプラサフを選択してほしい。
色がグレーのSOFT99 ボデーペン プラサフを塗ったブレーキレバー
明るい色を上塗りする場合にホワイトプラサフを使う
価格評価→★★★★☆ (ヘルメットに使いには十分な量)
評 価→★★★★★ (下地がきれいに仕上がる。今回の作業では)
<オプション>
年 式→ ー
容 量→300ml