購入価格: ¥432 (税込) ※ヨドバシ・ドット・コムで購入
標準価格: ¥648 (税込)
『Mr.カラースプレーでサイコンのブラケットを塗装してみた』
■ サイコンのブラケットを塗装
私はGIANT NEOS PROというサイクルコンピューターを使っている。ANT+対応のサイコンとしてはリーズナブルな価格で、機能がシンプルなので気に入っている。ただ、サイコンのブラケットが味気ないブラックなのがちょっと残念。GARMINやCATEYEのようにサードパーティー製のカラフルなブラケットがあればいいのだが、NEOS PROのようなマイナーなサイコンでは付属のブラケットを使い続けるしかない。
ずっとそう考えていたのだが、その後パーツを自分で塗装するようになり、ブラケットも自分で塗装すればいいのではないかと思うようになった。パーツはボデーペンを使っていたのだが、ブラケットの塗装にはGSIクレオスのMr.カラースプレーを使ってみた。
GSIクレオス MR.カラースプレー ブルーとスカイブルー(左)
NEOS PROのブラケットを塗装する (右)
■ 色数が豊富な模型用塗料
Mr.カラースプレーは、主に模型や工作に用いるラッカー系塗料だ。小さめのスプレー缶だが、容量は100mlとサイコンのブラケットを塗るには十分な量が入っている。最大の特徴は色数が豊富なことだ。屋外で使うものには自動車用のボデーペンなどの方が向いていると思うが、Mr.カラースプレーの豊富な色数なら、自転車のフレームのカラーに合わせやすいと考えた。
主な用途は模型・工作
■ 小物をムラなくきれいに塗装できる
ブラケット全体を塗装してしまうと、サイコンと接触する部分の色が剥がれるのは容易に想像できる。だから、サイコンと接触する部分や隠れて見えない部分をマスキングすることにした。次に、素材への攻撃性の少ないパーツクリーナーで塗装する面を脱脂。下地にミッチャクロンをスプレーしてから、Mr.カラースプレーで本塗りした。数日乾燥させ、液体コンパウンドを綿棒につけて磨けば完成だ。
Mr.カラースプレーは塗料の粒子のキメが細かく、乾燥後もダストになりにくいので、ムラなくキレイに塗りやすい。噴射の勢いも小物を塗るにはちょうどいい。ただ、スカイブルーはブラックの上からスプレーしても問題なかったが、ブルーではブラケットのブラックを隠蔽できなかった。だから、私はスカイブルーを先に塗ってブルーを塗り重ねた。本来ならスカイブルーではなく、ホワイトの方が確実に上手くいくはずだ。
マスキングテープとスコッチカルでマスキング
塗装を終えたNEOS PROのブラケット
■ できれば塗装可能な素材か確認を
尚、ミッチャクロンをスプレーしたのは、ブラケットの材質が不明で、塗料が食い付くかどうか分からなかったからだ。また、実際に塗装する前には、使ってないブラケットのアームを塗装して問題がないことを確かめた。
素材によっては塗料が乗らず、溶剤が素材を侵す可能性も出てくると思う。たまたま塗装をテストできるものがあったからよかったものの、やはりいきなり塗装するのは怖い。樹脂を塗装する際は、問題ないかどうかを慎重に判断した方がいいと思う。
確実に塗料を食い付かせるためにミッチャクロンを用いた
(参考) 染めQテクノロジー ミッチャクロンマルチのレビュー:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12060&forum=83■ 耐候性がちょっと心配
塗装したブラケットを2ヶ月以上使っているが、今のところ全く問題ない。塗面は深みのある艶を保ち、少々擦ったくらいでは全く剥がれない。洗車しても全然平気だ。
ただ、模型用の塗料なので、やはり耐候性には不安が残る。私は自転車のフレームの傷ついた部分に、瓶入りのMr.カラーを筆塗りしているが、長いものでは2年以上も発色を保っている。こういう実績もあって、同じGSIクレオスのMr.カラースプレーを使ったのだが、2年色落ちしないからといって、3~5年色落ちしないとは限らない。耐候性を重視したいなら、色数は少なくなるが、屋外用のスプレーを使うべき...と塗装を終えてしばらくしてから思った。
GSIクレオス Mr.カラーは、フロントフォークの塗装の剥げた部分に用いている(左・中央)
屋外用のアスペン ラッカースプレー。色数は少ないが、基本的な色は揃っているのでこちらが良かったかも(右)
(参考) GSIクレオス MR.カラーのレビュー:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=12094&forum=83■ 美しい仕上がりに大満足
Mr.カラースプレーで塗装した場合、耐候性がちょっと心配だが、ハンドル周りが華やかになったという点では大満足。しかも、私の自転車のプチカスタムの中でもかなり満足感が高い方だ。もう少し慎重に塗料を選べばよかったというのが正直なところだが、サイコンのブラケットを塗装することができたという事実を確認できたのが大きな収穫だった。塗装する楽しさと仕上がりの満足感を得ることはできたので、個人的にはチャレンジして良かったと思う。
NEOS PROを装着した状態。塗料の種類はともかく、塗装できた事実が嬉しい。右は塗装前
以前、3Mのスコッチカルを貼ったブラケット。近くで見ると端面の処理の粗さや気泡が目立つ
小さくて複雑な形状にスコッチカルはあまり向かない
価格評価→★★★★☆(屋外用のスプレーより量は少ないが安く済む)
評 価→★★★★☆(きれいに塗装しやすい。耐候性はちょっと不安。問題なさそうな気もするけど、屋外用の塗料の方が確実)