購入価格 16,178円+Monolink MX seatpost 8,861円=25,000円程
私のレビューはmonolinkシステムとして、シートポストとの一体評価になります。
レビュー済みのSLR superflowが思いのほか良かったが
開口部が小さいのはどうだろう?、ノーズ部分で時々レーバンがひっかかるよね?とかそんな疑問から
Superflow×fizik cyranoシートポスト(どちらもレビュー済)と比較してみようと、2013年7月ごろ、なんとはなしに購入。
メーカーサイトによれば
Monolinkは一本のシートレールを左右からクランプし固定する独自のシステムで
2本レールと比較してサドルをよりシェイプされた形状を可能とし
サドルと内股とのスレによるパワーロスを軽減、かつ前後への調整幅も大きくとることが可能、と謳っていたと思う。
具体的なクランプ手順は
1、 シートポストの丸いやぐら穴にシートレールを通したうえで
2、 大きい上部の半円形部分と小さい下部の半円形部分を左右から嵌め込み
3、 上の半円形のボルトを締めあげてサドルの前後を固定
4、 下の半円形が斜ウスの構造になっており、そのボルトを締めてサドル角度を固定、となる。
Superflow×cyranoと比較し顕著に感じられる差は2つ。
一つ目は、思いの外、サドル内股部で体の荷重を支えていたんだな、という点。
(SLR superflowとSLR monolink flowの全長と全幅は同じ)
Superflowと同じ後退幅でセッティングしたうえで、サドルにかかっていた荷重が大きくペダルに乗るのが良く分かる。
例えれば、
『いつものおしりの位置だが、前乗り気味に踏みこんでいるような感覚が同居する。』かな。
内股が当たらないので脚がストンと下死点まで落ち、サドルをより前へやることも出来る。
差、の二つ目は
サドルを結構後退させて使用していること(写真確認、てこの原理が働き易い)、
加えて、締め付けトルクの管理不足によるものか
サドル角度が徐々に、或いは道路の凸凹による突き上げから、突然に前上がりになってしまう、と言う点。
cyranoシートポスト、monolink MXシートポスト共に指定の最大締め付けトルクは8Nm。
私の体重は60kg、締め付けトルクが分かるトルクレンチは未所有で
いつもL字のアーレンキー(六角棒レンチ。長いほうの柄が11.5cm)を使用しており、Cyranoシートポストで不足が有ったことはない。
Monolink MXでは、同じような力加減で締め上げてもサドル角が前上がりになってしまう。
もっと締め込む必要があるし、このアーレンキーでは力不足なんだろう。
また、ずれた時にサドル角を元に戻そうとするのだが、目盛が付いているとはいえ
角度の正確な再現が難しく、微妙な角度の調整も困難。
その点はcyranoなど2本締めタイプのシートポストの方が、はるかに優れている。
monolinkシステムのサドルから得られるフィーリングはちょっと無いし、評価に値するものだ、と思う。
ただ、私の使用状況や管理不足のためとはいえ
サドルが前上がりになっているのかも、と思いながら走るのはストレスであり
サドル角度を直す時の煩わしさから、実際に使用した期間はごくごく短く、となってしまった。
価格評価→★★★☆☆(monolinkシステムとして)
評 価→★★☆☆☆(monolinkシステムとして)
<オプション>
年 式→2013
実測重量 サドル156g
MXシートポスト 224g(250mmにカットした状態)