購入価格 ¥4000円(近所のスポーツデポで。型落ちで半額セールでした)
馬鹿野郎!
ハイエンドモデルでないとレースでは勝てないだと?
自転車ってのはなぁ!心で乗るもんなんだよ!
トレーニングもまたしかり。
心なくして強くなることはありえないし、逆に言えば強い心をもってすれば多少の機材のハンデなんかはね返せるものなんだ。
どうやら俺の体験談を書かないと駄目な流れのようだな・・・
あれは俺がいつもの峠TTのスタート地点についたときのことだ。
その峠にはヒルクライムを極めようとする自転車乗りたちが集う場所でもあったが、俺の肉体は他の自転車乗りたちを凌駕していた。
先にいたスタート待ちの集団が、俺のために道をあける。
「あ、フヒヒ、つよしさん、先にスタートします?俺のような雑魚は後回しでいいです」
といってみんな譲ってくれるのだ。
また、これは俺がいつもの麓の農協で補給食を買おうとしたときのことだが、
俺はおにぎりを片手に、汗で光る鍛え抜いた体を誇示しながらレジまでの道のりを闊歩していた。
モブA「すごい・・・レジで行列を作っていた人々が慌てて道をあけている・・・」
モブB「あたかも海が割れるようだ・・・」
モブC「はっ、これがまさか噂に聞く『白糸のモーゼ』なのか・・・?」
俺「ガハハハハ!どいつもこいつも怯えた子羊のようだ!」
そんなある日、LOOK 586 UDを駆る俺はTTを一本終えて二本目に備え休憩をしていた時のことであった。
そろそろ二本目をスタートしようとおもむろにMavic Inferno Thermo Gloveの手首のベルクロをしめなおしていた俺の前に、
SORA組のエントリーモデルに乗った一人の謎の男が現れた。
小柄ながらなかなかいい体格をしているが、俺に言わせればまだまだ自転車乗りの筋肉の付き方ではない。
年齢は高校生くらいだろうか。
そいつはおもむろに俺の後ろについた。
俺は高らかに笑った。
俺「フハハハハハ!若ぞうよ。後ろにつく相手はよく選んだ方がいいぜ。
お前みたいなひよっこには俺のペースはオーバーペースだろうよ」
しかしその男は29カーブの看板まで俺と同じペースで走り、そしてあろうことか頂上手前でシフトアップ、
鋭いアタックを決め俺を置き去りにして山頂をとってしまったのである。
俺「ば・・・ばかな・・・この俺でさえそんなギア、山岳TTの最終局面で踏むことはできないぞ・・・」
いったいその小さい体のどこにそんなパワーがあるんだ・・・」
思わずこう声に出してしまったのだ。
謎の若ぞう「僕は最近まで、ロードバイクにあこがれてはいたがなかなか購入に踏み切ることができなかったんですよ。
だから、乗り始めたのはつい先月の事だし、それに、機材は10万のエントリーモデルです。
でも、機材の値段が高ければいい肉体が作られるわけではない。肉体は心によってつくられるのです。
信じられないかもしれませんが、僕のこの肉体は、いつかこの自転車に乗る日を夢見て繰り返した腕立て、レッグランジ、懸垂などで鍛えたものなんです。」
そう言って謎の男はジャージの前ジッパーを開けた。
するとそのジャージの下からは、見事に鍛え上げられた肉体が現れたのだ。
俺は自転車に乗り始めたばかりのころの俺を思い出した。
海に行っても山に行っても、俺よりもすごい自転車乗りが山ほど周りにいて、
チギられないようにがむしゃらにトレーニングをしていたものだ。
あの時の俺は今思い返しても輝いていた。そう、今の俺にはその心がない。
だから、競技歴でも機材でも優位に立ちながら、この小さい青年に負けたのだ。
トレーニングで大事なのは心。けっして肉体を作るのは器具ではない。心なのである。
------------------------------------------【要点をまとめます】------------------------------------------
メーカーホームページ
http://japan.mavic.com/akusesari-gurobu-inhuerunosamogurobu「極寒期に最適な、最も防寒性の高いモデル 」
「軽くて温かな高機能断熱素材、シンサレートを使用した保温性の高いモデルです。冷気が入らないように手首は長めでベルクロ留め、親指は便利なノーズワイプ素材。」
「冷気が入りにくいように手首は長めのデザインを採用し、親指部分にはノーズワイプ素材も取り付けるなど、真冬のライディングに最適なアイテムだ。カラーはブラックと鮮やかなレッドの2種類がラインナップされる。」
「非常に寒い(-15℃から8℃まで)環境下でのライディングに適した保温性能を持っています。」
---------------------------------------------【引用ここまで】---------------------------------------------
「極寒期に最適な、最も防寒性の高いモデル 」とあるが、
なぜかさらに上位モデルに「インフェルノエクストリームグローブ」(10000円)というのもある。
エクストリームとの違いは、付属のインナーグローブの有無だそうだ。
私はインナーグローブを別途購入して、インナーグローブ着用で運用している。
【暖かさ】★★★★★
暖かいです。これまでの私の冬物グローブ遍歴の中で最も暖かかったGore Bike Wearのミトン型と同レベル。
中はふんわり暖かく、しっかり防風もされている。少々の雨ならはじいて水玉になっていた。
「cold ride +」のタグは伊達じゃない。
-15度は福岡では試しようもないが、気温0度の下りは経験した。
後述するが、汗で濡れていなければ低温は全く問題ない。
【汗冷えしない】★★★★☆
普通、冬用グローブの暖かさと汗冷えしにくさは反比例するのだが、
このグローブは最高レベル(たぶん)の暖かさを有しながらも、汗をためにくい性能も犠牲にしていない。
平坦を走るぶんには、かなり高強度(1時間30分ほど、平均心拍140ほどで走る)でも中はドライで非常に快適であった。
しかし20分を超える高強度(平均心拍150以上)くらいの上りを入れると、どうしても中に汗をためてしまう。
その状況で下りに入ってしまうと、寒い、を通り越して「冷たい」「痛い」となってしまう。
そこで私は、長い上りの前には軍手につけかえ、このグローブはバックポケットに避難している。
バックポケット内でも少しムレて濡れてしまうのだが、手汗よりはマシだ。(ビニール袋に入れることもある)
【操作性】★★★★☆
Gore Bike Wearのミトン型で大きな不満だった操作性(それで買い足すことにした)。
やはり自転車用と考えると、指は5本指タイプが絶対に良いと思う。操作性が全く違う。
ただ、わりと分厚いゆえに指切りグローブと比較すると多少の違和感は否めない。
★5つはあげられないが、まぁそれは仕方がないだろう。
【その他】
耐久性・・・週2回、1回あたり4時間程度、の使用環境で傷み、ほつれなし。
判断を下すには新しすぎるが、もろい印象は全くない。
耐久性は高そうだ。
グリップ・クッション性・・・普通に良い。
着脱のスムースさ・・・物によっては、汗をかいたときに内側が引きずり出されて(伝われw)
うまく脱げなかったり、再び着用するときにうまく指が入っていかなかったりするが、
このグローブはそれが少ない。
【サイズの話】
パールイズミの言う「手囲」(平らにした親指以外の指付根の関節部分の周囲長)を測ってみると私は20cm以下だった。
手の大きさは標準的だが、指はちょっと長めな私の手である。
Mと悩んだが、インナーグローブを着用することを考えLを選択。正解。
自転車用グローブ、とくに冬物は、その他のウェアと同様かそれ以上にサイズが大事。
大きくてもダメだが、少しでも小さいと血流を妨げ、指先を冷たくしてしまうことも。
必ず試着の上、インナーグローブの有無なども考慮し、納得の上購入しよう。
どうやらここは、冬物グローブを通販で買って2度失敗した俺の体験d(以下略)
価格評価→★★★★★(半額で買えたので。定価なら★-1)
評 価→★★★★☆(高強度の上り直後の汗の始末のみ。このわずかなネガを克服するのは難しいだろうといえるレベルに達している)
年 式→2014
---------------------------------------------【以下、比較資料】---------------------------------------------
奥がGore Bike Wearのミトン型(名前失念)
とても暖かいし汗冷えもないのだが、5本指と比較して操作性が悪い。
長時間、頻繁なシフトチェンジ、ブレーキング・・・といった状況下ではストレスになる。
通勤用途くらいならあまり気にならないので通勤用途で使用している。
手前が「Campagnolo Thermo Textran Glove(2007年)」これは名品だった。
おおむね満足も5年使用で経年劣化により破れる。
今までの冬物グローブの中で、最も失敗感が強かった「Campagnolo Thermo Textran Glove(2012年)」
2007年とは別物、あまりの汗冷えに辟易。