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紀伊半島のとんでもない山奥に十津川村がある。
日本で一番古い村とと言われている。
なにせ、2600年の歴史を持ち、神武天皇の道案内をした八咫烏が村人のトーテムである。
この村主催で”十津川キャノンボール2014”という、イベントというかキャンペーンが開催されている。
2015年3月末までの期間内に自転車でこの村を訪づれると、記念品を頂けるという趣向。
感じるものがあり、これに挑戦してみた。
”キャノンボール”と銘打つぐらいに、この村への道は自転車に厳しい。
大阪方面から最も容易と思われる、JR五條-大塔(R168)コースでも片道80km
大塔の峠の標高は650m。100番台の国道とは思えない、狭いトンネルと幾つも通過する悪路である。
さらに秋から早春の期間である。紀州ゆえ積雪の可能性は低いが、高原につき寒いのには間違いない。
今回は南海高野山駅まで輪行して、龍神スカイラインを走り、護摩壇山-龍神を通過-R425経由で十津川に入り-R163で五條-橋本まで下山するルートを選択した。
総延長180km 獲得高度3300mのルート。
このルートに限らず、なにせ山中につき、
スタートの高野町にあるだけで、以後五條までの180kmの区間にコンビニが一軒も無い。
十津川村に万屋さんがあるだけ。それも夜、朝は閉まるらしい。
道の駅はいくつかあるものの、補給が辛かった。
日が短いので道を急ぎたいので、食事にも多くの時間を取りたくない
秋色の高山地帯の空気を吸いながら、
龍神スカイラインから見る山脈と深い谷。十津川の湖の雄大さ、秋色の渓流の音
これをバックに、とにかく登る下る。
平らな道は無い。
山道の山側から聞いたことの無い動物の声。鳥では無いと思っていたら、実はサルだった。
悪路のR425など、落石の礫だらけ。こんな山奥でサイドカットでもやらかしたら一巻の終わり。
R425を走るなら、スペアタイヤ(チューブだけでない)の携行 or レスキューサービス付自転車保険加入を強くお勧めする。
朝から100km以上走って、たどり着いたのは、
現地受け付け、十津川温泉郷 ホテル昴カウンター。
外にはこのイベントに関する看板、幟、ポスター等、一切見つけられなかった。
おそるおそる、カウンターの人に聞いたら、”そんなもの知らない”と言う。
しかし、すぐに奥の方から別の人が出てい来て、受付をしてくれた。
聞いたら、私がGET第一号だそうで、そのためカウンターが手間取ったそうだ。
自分の名前と住所などを記入すると、記念の電話ストラップ?、ピンバッチ、タオル、ボトルウォ-ターなどをくれた。
¥100で入浴出来る温泉の入浴券もあったのだが、今回は時間が無いので断った。
低予算でやっているのは、重々承知だが、
せめて幟の一つも立てて、記念写真を撮る場所くらいは欲しかった。
あと、コピーした紙切れ一枚で良いから、”キャノンボール達成記念証”とか貰えたらうれしかったなあ。
ホテルの売店で飴やポッキーなどを買い込み、出発したのがPM3:00ごろ。
五條までは山越えの80kmのルートである。
案の定、大塔至る手前で夜に捕まり、山道の夜間走行となった。
装備していたライトは暗く、心細かった。
寒く、キツク、リスクの多い過酷系のライドとなった。
11時間も走って、ついにロードバイクとは1台も出会わなかった。
賞でも出さないと、わざわざ自転車で冬場の山越えして十津川くんだりまで走る人間は極めて少ないと思う。
裏を返すと、たまたま見つけたページだけで、山道を11時間も走る物好きが一人以上実在するのも事実である。
彼らを挑発する=動機付けるためには、それなりの”仕掛け”が必要と思う。
基本的に面白い企画だと思うので、”ドM系自転車乗り”の友人たちに伝えたいと思う。
最後に、このような企画の発起、運営をしていただいている関係者の方々に感謝したい。
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1414453932658/index.html価格評価→★★★★★ 無料
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