購入価格: ¥6,223 (税込)
標準価格: ¥7,253 (税込)
『長期間にわたってスムーズに動作。プーリーをグリスアップすればより快適に』
■ RD-T780のプーリーについての投稿
SHIMANO DEORE XT RD-T780-SGSは、トレッキングバイクコンポーネントの10速用リアディレイラーだ。当初は動作の軽さや変速の正確さに期待していたが、RD-T780の良さはペダリングの滑らかさやノイズの少なさにある。DEORE RD-T610と比べるとその差は顕著で、ラグジュアリー感のあるペダリングを満喫できる。
約1年8カ月使っているが、特にトラブルもなく快適に使っている。RD-T780のメンテナンスは主に注油や水洗いだが、まだプーリーのグリスアップをしていないことに気がついた。ガタや音鳴りが生じたわけではないが、初めてRD-T780のプーリーをグリスアップしてみた。
SHIMANO RD-T780-SGS
■ テンションプーリー ※シールドベアリング入り
テンションプーリーには、シールドベアリングが採用されている。10速と11速の違いはあるが、構造はRD-6800(※)のテンションプーリーと同じだ。※RD-5800のカスタムのために購入
中のグリスは黒く汚れていると思ったが、ベアリングのシールを外してみると意外にもきれいだった。水や砂埃の混入もなく、ベアリングのシール性は非常に高いと感じた。ベアリングは洗浄後、シマノ プレミアムグリスをたっぷり入れておいた。
シールドベアリング採用のテンションプーリー。RD-6800と同様の構造 (左)
汚れたグリスを洗浄後、グリスを多めに入れた (中央・右)
■ ガイドプーリー ※セラミックブッシュ、シールプーリーリング、センタロン機構を採用
ガイドプーリーにはセラミックブッシュが使われており、プーリーケージの横方向に動くセンタロン機構が搭載されている。そして、分解して初めて知ったのが「プーリーシールリング」というものだ。これはプーリーの溝にはまっているゴムの輪っかで、その名のとおりプーリーに異物が混入するのを防いでいる。これはさすがDEORE XTといったところで、とてもよく考えられている。
プーリーシールリングは異物の混入防止の他に、プーリーの縦のガタや横のブレを抑え、ペダリングの滑らかさやノイズの少なさにも貢献しているのではないかと感じている。ただ、回転に軽さを感じないのは、プーリーシールリングの抵抗が関係しているのかもしれない。
ガイドプーリーも洗浄後、グリスアップ。ガイドプーリーにはシリコングリスを使ってみた。グリスが多すぎても抵抗になったり砂埃を寄せ付けたりするだけなので、できるだけ薄く塗っておいた。
白いパーツがセラミック。溝にはまっているのがプーリーシールリング
■ 快適な動作が長く持つ
プーリーをグリスアップしたRD-T780は、非常に滑らかなペダリング、ノイズの少なさ、重い漕ぎ出しといった購入直後のような感覚が蘇った。回転の重さは3kmも走れば感じなくなり、いつも以上にクロスバイクの走りを楽しむことができた。とはいえ、グリスアップする以前も
動作はかなりスムーズ。快適な動作を長期にわたって維持する点でも、クロスバイクの10速化にはRD-T780をオススメしたい。
RD-T780以外のパーツも好調
価格評価→★★★★☆ (高価だが買ってよかったと思える)
評 価→★★★★★ (スムーズな動作をいつでも感じられる)
<オプション>
年 式→2012年
カタログ重量→236g (実測でも236g)