AZ シリコーングリース
購入価格: ¥357 (税込) ※島忠ホームズで購入
標準価格: ¥486 (税込) ※20g ジャバラ20g
『十分に軽く滑らかなケーブルの潤滑』
■ AZ シリコーングリースをインナーケーブルに使用
AZのサイトの自転車関連特設コーナーを見ていたら、新商品にAZ シリコーングリース 20g ジャバラというものがあった。確か、シマノのケーブルグリスやシマノ純正のアウターケーブルに入っているグリスもシリコン系だったはず。それなら、AZのシリコーングリースも同様に使えるかもしれないと思い、我が家で共用のクロスバイクであるGIANT SUITTO2のケーブル交換の際に試してみた。
写真: AZ シリコーングリース 20g ジャバラ
■ ベタつきが少なく、サラサラした白いグリス
AZのサイトの商品説明には、「金属・紙・木材・プラスチック・ゴム等あらゆる素材の組み合わせに優れた潤滑性を発揮。ゴムやプラスチックを侵さない」としか書いていない。この仕様ならば、インナーケーブルとアウターケーブルのライナーの樹脂の組み合わせでも潤滑でき、ライナーの樹脂も侵す心配はなさそうだ。
開封してステンレストレイに絞り出すと真っ白なグリスが現れる。そのグリスを指で触ってみると、柔らかくてサラサラした感じがする。シマノのプレミアムグリスと同じくらいの柔らかさだが、プレミアムグリスのようにべたついたり、糸を引いたりはしない。シマノのプレミアムグリスやフィニッシュラインのプレミアムテフロングリスよりケーブルに向いてそうな感触だった。
写真: 白い色とベタつきの少なさが特徴的
■ インナーケーブルに薄く塗り込み
グリスを塗りすぎると抵抗になるのは分かっていたが、どの程度の量にしたらいいのか分からなかったので、余っていたシマノ純正のアウターケーブルのグリスをチェックしてみることにした。アウターケーブルにインナーケーブルを突っ込んで取り出したところ、ケーブルの先端に白いグリスがほんの少し付いているだけ。インナーケーブルについているグリスは見た目では分からないが、触ってみるとスベスベしていた。
これを参考にして、インナーケーブルにはかなり薄くグリスを塗ってみた。グリスの白い色がなくなるくらいまで薄く塗り伸ばす感じだ。他にもレボシフトレバーの内部やケーブルガイドにもグリスを塗った。
写真(左) : シマノ純正ケーブルのグリスをチェックした
写真(中央): グリスを指に取り、インナーケーブルに塗り込んだ ※この後、もっと薄く塗り伸ばした
写真(右) : レボシフトレバーの内部にもグリスを薄く塗った
■ 十分軽く、とても滑らかな動き
実際にブレーキレバーを引いてみると、とても軽くて滑らかな動き。メンテルーブほどではないが、AZ シリコーングリースでも十分に軽い。引きはヌルッとした感じの滑らかな動作で、ワイヤーの表面のガサガサした感じというか引っ掛かりを感じない。この点はメンテルーブよりも良さそう。レボシフトレバーは元々動きが重めなので、このグリスを塗ってもあまり軽くはならないが、動きがとてもスムーズになった。
写真(左) : ケーブル交換後のGIANT SUITTO2。新品のケーブルと相まって、軽く滑らかな動きになった
写真(右) : 比較対象のWAKO’S メンテルーブ
■ 普段使いの自転車に用いる代用品としては十分
更なる引きの軽さを求めるなら、他のオイルスプレーやもっと柔らかいグリスの方がいいかもしれない。だが、AZ シリコーングリースでも十分に動きは軽く、確実に潤滑してくれる。シマノのケーブルグリスはショップで塗ってもらったことしかないが、この動きなら普段使いの自転車に用いるケーブルグリスの代用品としては十分だと感じた。長期間の耐久性はこれから検証するが、オイルよりは長期間ケーブル内に留まってくれそうな気がする。
ただ、このグリスを私のクロスバイクとシングルスピードに使うかどうかは未定。WAKO’Sのメンテルーブでも十分満足しているし、他にも気になるグリスやオイルスプレーがあるからだ。シリコングリスの感触や使用量は参考になったし、良い経験になったと思う。
図 : AZ シリコーングリースの良い点
価格評価→★★★★★ (AZらしい低価格。プラスチック容器入りは同じ20gでも800円)
評 価→★★★★☆ (インナーケーブルに塗った際の評価。十分に軽い動きだが、軽さよりも滑らかさが際立つ)
<オプション>
年 式→2014年
カタログ重量→20g