購入価格: ¥0 (税込) ※完成車付属品
標準価格: ¥3,032 (税込)
『エンド幅とチェーンステー長によっては、変速調整がシビアになるかもしれない』
■ 変速調整について
私が所有するGIANT DEFY1 DISCは、メインコンポーネントに105 5800シリーズが採用されており、フロントディレイラーは直付けタイプのFC-5800-Fが取り付けられている。チェーンウォッチャーの取り付け、ST-5800からST-RS505への交換、ケーブルの交換などで、FD-5800の変速調整は何度も行った。ただ、変速調整のたびに、FD-5800は変速調整はシビアだと感じてしまう。
DEFY1 DISCは、チェーンがアウター×トップの位置で、チェーンとチェーンガイド外プレートが接触しやすい。トップ側調整ボルトを反時計回りに目一杯回してもまだ接触するので、アジャスターを反時計回りに回す必要がある。このとき、アジャスターを反時計回りに大きく回すと、メインレバーの引きが重くなる上に、チェーンがインナーギアに落ちにくくなる。逆にアジャスターを回す量が足りないと、チェーンがアウターギアにスムーズに上がりにくくなる。
つまり、アウター×トップでチェーンとチェーンガイド外プレートの接触を防ぎ、メインレバーの引きを軽くしつつ、チェーンがアウターギアにスムーズに上がるようにセッティングするには、アジャスターを少しずつ回して好みの変速のフィーリングを探す必要がある。これらのすべてを満たそうとすると、チェーンとチェーンガイド外プレートのクリアランスがかなりギリギリになり、シビアでピンポイントな調整を強いられることになる。
FD-5800の変速調整がシビアなのは、DEFY1 DISCがディスクロードであることも関係しているように思える。ディスクロードはエンド幅が135mm(142mm)であり、エンド幅が130mmのキャリパーブレーキ仕様のロードバイクよりも、アウター×トップでチェーンが斜めになりやすく、その結果チェーンとチェーンガイド外プレートが接触しやすいのではないかと私は想像している。
チェーンステーが420mmと比較的長いDEFY1 DISCなら、シビアだがスムーズな変速操作に調整可能。一部のメーカーのディスクロードでは、変速性能を確保するために、同じモデルのキャリパーブレーキモデルよりもややチェーンステーを長めに設定することもあるようだ。チェーンステーが短いと、アウター×トップでチェーンが接触しないようにアジャスターを反時計回りに多く回す必要があり、その結果メインレバーの引きが重くなるかもしれない。
フレームの形状によっては、FD-5800は変速調整がシビアになるというのが私の印象。追い込めば調整をすれば、まったくストレスのない変速は可能だが、できればもう少し調整範囲を広くして欲しかったというのが正直なところだ。
GIANT DEFY1 DISCでは、チェーンとチェーンガイド外プレートのクリアランスがギリギリ
価格評価→★★★★★ (完成車付属品としての評価。単体購入なら星4つ)
評 価→★★★★☆ (性能は素晴らしいが、調整がシビアなぶんだけマイナス。星4.5)
<オプション>
年 式→2015年
カタログ重量→89g