購入価格: ¥216 (税込) ※島忠ホームズ
標準価格: ¥216 (税込)
『チェーン洗浄にも使えるポリエチレン製の広口瓶。悪くはないが、洗浄力は他の方法と同程度』
■ ポリ製の広口瓶をチェーン洗浄に使用
島忠ホームズにはノーブランドのポリエチレン製の広口瓶が売っている。この広口瓶から連想されるのは、AZの自転車用チェーン洗浄ボトルだ。おそらく、このチェーンボトルはAZ ポリ容器 広口丸型のラベルを付け替えただけのもののはず。材質が同じならば、島忠ホームズに売っている広口瓶もチェーン洗浄に使えると考えて購入した。
写真: 広口ポリビン 1000cc。目盛り付きで液体の量が一目で分かる
■ 1回目の洗浄 ※AZ チェーンディグリーザーを使用
洗車の際にクロスバイクからチェーンを外し、広口瓶にチェーンと洗浄液を入れてクリーニングしてみた。洗浄液にはAZのチェーンディグリーザーを使った。広口瓶に入れたチェーンをしばらく浸け置きした後で、広口瓶を手で持って上下に降ってみた。すると、あっという間に洗浄液が真っ黒になった。これはチェーンがピカピカになりそうな予感がした。
ところが、取り出したチェーンの表面には黒い油汚れがこびりついたまま。洗浄液を捨てて水を入れて降ってみても、チェーン表面の汚れはほぼ同じだった。洗浄液の汚れ方の割には、あまりチェーンがきれいになってないような感じだ。だから、きれいになるまで洗浄を繰り返すことにした。
写真: 洗浄液は真っ黒になったが、表面の汚れはあまり落ちていない
■ 2〜3回目の洗浄 ※AZ AtoZクリーナーを使用
この調子で洗浄を繰り返すとチェーンディグリーザーがなくなりそうだったので、たっぷり残っているAZのAtoZクリーナーという弱アルカリ性の洗剤を使うことにした。AZのサイトには、AtoZクリーナーをチェーンクリーナーとしても使うことができるとある。
まずはAtoZクリーナーの原液だけを入れてシェイクし、その後に水を注ぎ足してから更に降り続けた。これを2回繰り返したら、洗浄液が透き通ってきたので、ここで一旦チェーンの洗浄をやめた。その結果、1回目の洗浄後よりはきれいになったが、チェーンの表面には所々汚れが付着している。結局、チェーンの表面をペーパータオルで拭き取ってから、AtoZクリーナーとブラシで擦り洗いした。
写真: きれいにはなったが、チェーン表面にはまだ汚れが付いている ※チェーンはCN-HG54(SIL-TEC加工されていないもの)
■ チェーン内部の汚れを落とすのに有効?
洗浄後のチェーンに注油してからペーパータオルで余分なオイルを拭き取ると、ブラシで擦り洗いしたときよりも拭き取ったオイルが黒くないような気がした。広口瓶で浸け置きしたりシェイクしたりするのは、もしかしたら洗浄液を内部に浸透させて汚れを取るのに役に立つのかもしれない。
広口瓶がチェーン表面の汚れをあまり落とさないのは、チェーンに重みや長さがあるために、振ってもチェーンがあまり動かないからだと思う。広口瓶を振ってシャカシャカ動くのは、チェーンではなく洗浄液の方だ。これではチェーン表面の汚れを物理的に擦り落とすのは難しい。
写真(左): チェーン表面の汚れはブラシで擦る方がきれいになる
写真(右): 広口瓶を横向きにし、縦に円を描くように振れば、チェーン全体が動きやすい
■ 広口瓶も悪くはないが、他の方法でも同様にきれいになる
チェーンに付いた砂埃や表面の汚れを落とすだけなら、ブラシでの擦り洗いで十分だと思う。使うなら徹底的に洗浄する場合だが、他の方法でも最終的には同等かそれ以上にきれいになる。つまり、数あるチェーン洗浄の方法の中では、どうしても広口瓶を使わなければならない理由は見当たらない。また、大量に洗浄液を使うのも気になるところだ。
この広口瓶の製品としての品質は高いと思う。AZのように中栓はないが、洗浄液を入れて振っても漏れなかった。また、チェーンディグリーザーを入れても特に影響はない。チェーンの取り出しやすさと動きやすさを考えると、500ccよりも1000ccの方が良さそうだ。チェーンを徹底洗浄する際に、島忠ホームズで216円で買えるので、1本持っておくのも悪くないと思う。洗浄液次第では役に立つかもしれない。
図: メーカー不明 広口ポリビン 1000ccの良い点と悪い点
価格評価→★★★★★ (島忠ホームズで安く購入可能)
評 価→★★★☆☆ (洗浄力は他の方法と同等。悪くはないが、この方法が特に優れているわけではない)
<オプション>
年 式→不明
容 量→1000cc