[ROAD] BOMA CT-VE VELNO
購入価格:¥170000(フレーム価格) 105コンポ+6700ホイール+各種小物一式で約¥290000。
約1年半、10000kmを超える程度に乗ったところで、レビューさせていただきます。 なお他フレームとの比較は試乗での感覚レベル、レース知識もなければメカニック知識もないうえでのレビューになりますが、ご容赦ください。
【当方スペック】 身長171cm、体重68~71kg 自転車歴3年目、当機が2台目。1台目はAnchorのクロモリRNC3。
【主な用途】 ・ロングライド、ブルベ ・トライアスロン(ミドルディスタンスまで)
【購入動機】 2台目として値段の手頃なフルカーボンフレームを探していました。 ニューモデルということで気になっており、試乗して感触が良かったため購入。
【個人的に気に入った点】 特に気に入った点は以下となります。 ・漕ぎ出しの踏み易さ。 ・地面からの突き上げの軽さ。 ・派手なデザイン。
(漕ぎ出しの踏み易さ) ヘッドパーツにはテーパーヘッドが採用されており、厚め&ベンドの少ないストレート気味のフロントフォークと合わさって、 特にハンドルを引き付けてペダリング・ダンシングする際に高い剛性を発揮します。 ゼロスタートから30km/hぐらいまで鋭く加速できます。
(地面からの突き上げの軽さ) 言うなれば、1台目として乗っていたRNC3のクロモリフレームからの突き上げに近いものがあります。 シートステーはベンドしており、チェーンステーもホイール側に向けて先細りになっているためか、 小さな振動は身体に伝わることなく、大きなギャップを拾った時も、振動がワンテンポ遅れてくるような印象です。 600kmを超えるロングライドでも身体への大きな負担無く、使用することができています。
(派手なデザイン) フレームの大部分はマットカーボンのため、遠目に見るとこれといって特徴のない印象ですが、 細かい部分に多彩なカラーリングが施されています。 ・ダウンチューブの、白+赤の特大文字で目立つブランド名。 ・トップチューブの、マスキングで塗られた白地に赤のフレーム名。 ・モールドのように車体全体に塗装された緑のライン。 全体を見ると非常に派手なデザインです。 1台目がシンプルなクロモリフレームだったため、 その逆の方向性のデザインを希望しており、本フレームのデザインは一目で気に入りました。
【まとめ:長所と短所、推奨されるシチュエーション】 長所、短所、など、上記含めた全体としてまとめます。
(長所) ・フロント周りの剛性の高さ >ゼロスタートや緩い登りで剛性を発揮。ダンシング時にもぶれにくい。 ・下りの安定感 >フロントがカッチリしているためか、ダウンヒルでも不安を感じることが少ない。思い通りのラインをトレースできる。 ・乗り心地の良さ >リア三角周りは乗り心地を重視しており、地面からの突き上げは少ない。 ・Di2対応 >自分はワイヤー式で組んでいるが、標準でDi2にも対応。 ・BBがJISのネジきり >規格が乱立しているが、メンテナンス性・信頼性の面ではこの規格に分がある。 ・派手なデザイン >人によってはくどく感じられるかも?
(短所) ・高速域からの伸びの無さ >リア三角が細いためか、高速からさらに加速するシチュエーション(スプリント・ダウンヒル後)などでは、ペダリングの力が逃げているような感覚がある。35km/h以上での加速の際に、特に鈍さを感じる。 ・塗装の質は高くない >デザインはいいが、塗装自体は、言うなれば"のっぺり"した印象。
(推奨されるシチュエーション) ・ロングライド >乗り心地と剛性のバランスがいいので、目的地まで、疲れず、早く、移動することができる。 ・緩い坂を含むコース >フロントの剛性が高いので、パワーとダンシングで登り切れる程度の坂であれば、剛性の美味しい部分を堪能しながら登ることができる。
色々書きましたが、普通のサイクリングやロングライドで使用する分には必要十分な性能だと思います。 なんにでも使える、懐の広いフレームだと感じました。
価格評価→★★★★☆(ミドルクラスのフレームとして適切な価格) 評 価→★★★★☆(フレーム自体は高評価。塗装の質で-1)
<オプション> 年 式→2013年モデル
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