Pearl Izumi レータン(240-3DE)
購入価格 ¥8,232
ゆったりシルエットで身体のラインが気にならない、パッド付きのショートパンツ。どんな乗車姿勢にもフィットしてお尻を痛みから守る「3D-イー」パッドを装着していますが、外側からは分かりません。これで本格的なライドから街乗りまで、すべてのサイクルライフをカバーできます。 (以上、公式サイトより引用)
レーパン一枚で出掛けようとすると妻が眉を顰めるので、ハーフパンツを重ね穿きして自転車に乗っています。寒い季節はともかく、梅雨時から夏に掛けての蒸し暑い時期にはかなり鬱陶しく感じられるため、以前から「パッド付きハーフパンツ」を物色していました。レビューがあるmont-bellの「サイクリングショーツ」はパッドの評判が良くない上に廃盤だし……と躊躇っていたところ、本製品の発売を知り、飛びついた次第です。
若干のシャリ感と撥水性があるハーフパンツに、パッド付きインナーパンツが一体化したような構造です。パールイズミのパッドの中では一番低グレードのものですが、SELLE ITALIA XO Flowとの組み合わせで200kmほど走っても特に痛みはありません。 撥水性があるので水飛沫程度なら水滴になって染み込まないのですが、本格的な雨にはおそらく無力だと思われます。乾きもそれほど早くはありません。走っている時はあまり気になりませんが、内側は汗でじっとりした感じが残りがちです。 向かい風やダウンヒルでペダルを回すと、かなり風を孕んでしまいます。太腿半ばまでめくり上がってしまうので、普通のレーパンに慣れた人はかなり気になりそうです。
左右の裾近くにはポケットが付いています。ジャージと同じような伸縮性のある生地で作られている上に口が斜め上前方に向かって開いているので、ライド時でも中に入れた物が落ち難いようになっています。とはいえ落ちる“不安”は払拭できないので、入れてもせいぜい補給食のゴミくらいでしょうか。私はコンビニなどに立ち寄る時に、グローブや取り外したサイコン、ライトを入れています。
注意するべきはサイジングです。 ショーツタイプのレーパンはウエストと裾の滑り止め、さらに腰、尻、太腿と下半身全体にフィットしているのでずれ難いのですが、この製品はウエストのゴムだけがフィットしています。そのため、トルクを掛けるとどうしてもずり下がり気味になってしまいます。気合いを入れたヒルクライムやスプリントには不向き……というよりも、製品のコンセプトと相容れない、というべきでしょう。 デメリットは裏返せばメリットでもあり、太腿や尻がきつい、入らないといった問題はまず発生しないでしょう。
現行商品で同様の「パッド付きハーフパンツ」を探すと、mont-bell「サイクルツーリングショーツ」、SUGOi「RPM-Xショーツ」、Cannondale「クイックバギーショーツ」などがあるようです。 男性用サイクルウェアのボトムとしてはメインストリームになり得ないのですが、輪行を前提としたツーリングや、飲食を気兼ねなく楽しみたいグルメライドでの選択肢として、ぜひ定番商品になって欲しいです。
価格評価→★★★☆☆(レーパンが2500円で買えることを考えると高く感じてしまう) 評 価→★★★★☆(個人的には待望の商品。乾きが悪いのが残念)
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