乗れるようになりましたので,それまでの過程を.
クレーム後1ヶ月ほどかけて,上下ベアリング,Acrosヘッドパーツ,C型プラスチックスリーブが到着しました.DHLサイトを見てもまだ空港でとまったことになっていますがwww.どんなトラッキングなんでしょうね.
届いたベアリングは超スムーズ.回らないベアリングの後なだけに,あたりまえのことに感動.圧入しても問題なく回転しました.めでたしめでたし.もう一台の愛機S-Works Tarmac SL-3ですと,ヘッドパーツのベアリングは斜めに受けが作ってあって自然にセンタリングができるため圧入不要な構造ですし,1インチ時代のヘッドワンもそうだったと思います.ベアリングの圧入は面倒ですからメンテナンス性を考えてもこの構造はナシだなと思いました.そう頻繁に交換するようなアイテムではないため,あまり問題にならないのかもしれませんが,もっとよい解法がわかっているわけですからね.
さて古いマシンからパーツを移植しました.ワイヤー内蔵式は初めてですが,セッティング完了.シフター,RDは旧RED,FDは直づけに変わりましたので,FD-6800を投入.ブレーキはBR-6500からFORCEに換装となりました.クランクはROTOR 3D+で旧フレームではITA30というBBを使って装着していましたが,本来の形でとりつけられました.BB4130でつける場合,樹脂製0.5mmスペーサーを両クランクに挟むのですが,クランクのフィキシングボルトを規定トルクまで締め付けると回転が異様に渋くなるため,ネットを参考にスペーサーを1枚抜き,2枚抜きとすると,結局なしで済みました.フレーム側BBハウジングの幅があってないのかもしれません.1mmってことですが・・・.クランクのプリロード調整機構すら使わないレベルでした.
とりあえずの全景です.
しかしながら,Acrosが16mmも高さを稼ぐため,望むポジションを出せません.
そこでCanyonのHPをよくみますと,Plane top cover set for ultimateという写真ナシの商品がありました.トップキャップとwedgeが入っているそうです.Wedgeってプレッシャープラグのことだよ・・・な・・・??と不安でしたが追加でオーダー.送料かかってしまいます.
http://www.canyon.com/_ja/accessories/#category=F14&id=35557 トップチューブが長いですが,シートチューブが寝ている結果長いのであって,BBから前,リーチは他の同サイズのフレームと同等のようでした.結局ステムが短かいことがわかり,長いステムも一緒にオーダーしました.これはすんなり1週間ほどで到着.
左がヒラメのマルチプレッシャープラグです.やはり巨大なプレッシャープラグでした.しかしながらフォークコラム内に入りません(笑).
中をみますと,段差でひっかかっているようです.強度が落ちるのかも知れませんが,金工用のヤスリで平滑に仕上げると入りました.他にもコラム奥の方でカーボンシートが密着してないのがみえるんですけど(w).全数CTチェックしているそうですが,カーボンはX線透過性高いですから,マスでないシートの浮きはわからないでしょうね.何の検査をしてるんだか.
さて,普通のとりつけ方でステムを固定したら,Canyonらしさを出すために,プラグは外して,穴あきのトップキャップに戻しました.
あーまだありました.附属のボトルケージは下側固定ボルトからボトル底までの距離が短く,シートチューブ側に取り付けるとロングボトル使えない状態でした.こちらにはミノウラのボトルケージを取り付ければ,ダブルのロングボトルにできます.片方だけショートの場合,実使用時に非常に困ります.ロングを飲み終わって差し替える場所がないからです.ボトル台座の位置が悪いわけですね.小さい人のことを考えていないメーカーだと思いました.ホアキンとかそんなに大きくないはずなんですけどねー.
現在のポジション.え,先の写真と変わらない?いやいやいや.結構違うんです(笑).SL3よりもまだハンドル高いので,5mmスペーサーなしでもいいのですが,とりあえずここででみていきます.スペシャライズドサドルの差し色の赤,REDの赤,ROTORの赤で微妙にコーディネイトされています.
さて600gくらい軽くなり,固定ローラーで踏みしめたときのBBのウイップが無くなりました.トルクかかっているときでもフロント変速が可能です.今時の高剛性フレームでは当たり前なんでしょうが,1999年のフレームからの換装ですとだいぶと良くなっていることがわかります.ウィップ自体はいい悪いではなく好みだとは思いますが,変速がここまで良くなると嬉しいです.FD交換もきいているのかも知れません.朝練の200m程の登りでは,軽快さが目立ちました.SL3と似てきてしまっているのが難点です.8万のアルミフレームでこの性能とは.高いフレームの存在意義が微妙な感じになってしまいます.また振動吸収もよいです.いつものコースで下りの路面の荒れたところで明らかに手とおしりにくる振動,ボトルからの音,いずれもマイルドになっています.
これから15年はまたお世話になろうかというフレーム.よろしくお願いします.また何かアップデートがあれば投稿いたします.
価格評価→★★★★★
評 価→★★★☆☆