購入価格: ¥1,620 (税込)
標準価格: ¥1,944 (税込)
『リーズナブルで使いやすいクラウンレースリムーバー。ただしカーボンフォークには使えない』
■ゼロスタックのヘッドパーツのクラウンレースの取り外しに使用
ヘッドパーツのクラウンレース(下玉押し、クラウンコーン)を取り外すには、クラウンレースリムーバーという専用工具が必要だ。ヘッドパーツ関連の工具は使用頻度が少ない上に値段が高い。クラウンレースリムーバーも同様で、1、2度使うだけなのに4,500円前後出てしまうのが工具の購入をためらわせる。
だから、GIANT FIXER Rのクラウンレースは、フォークコラムを下にし、マイナスドライバーをクラウンレースに当て、ハンマーで少しずつ叩いて取り外した。FIXERのクラウンレースの外径は、フォークのクラウンレース台座よりも大きいのでこの方法でも良かった。
GIANT FIXER Rのフォークとクラウンレース。
ところが、GIANT SEEK R3のヘッドパーツはゼロスタックというタイプのもので、クラウンレース外径が台座よりも小さいので上記の方法は使えない。タガネやスクレーパーを当ててハンマーで叩き出そうと思ったが、残念ながら私の家の倉庫にはなかった。
そんな時に見つけたのが、GIZA PRODUCTSのクラウンコーンリムーバーだった。使い方は単純で、クラウンレースとフォークの間に工具を当ててハンマーで叩くだけだ。するとクラウンレースとフォークの間に隙間ができ、クラウンレースが外れるというわけだ。
GIZA PRODUCTS SC-916 クラウンコーンリムーバー。適応コラムサイズφ25.4〜38.1mm。
■作業はあっという間に終わる
実際に使ってみると、簡単にクラウンレースを外すことができた。徐々に叩く力を強め、勢いよくハンマーで叩いたところで、フォークとクラウンレースの間に小さな隙間ができた。反対側も同様に叩くことを繰り返すと、クラウンレースとフォークの隙間がだんだん大きくなって外れた。
所要時間は3分程度で、あっという間に作業は終わる。しかも、フォークのクラウンレース台座をほとんど傷つけずに取り外すことができた。だが、クラウンレースは工具で傷ついてしまった。フォークとの接触面に凹凸ができたので再利用はできないだろう。
ハンマーで工具を叩くと、フォークとクラウンレースの間に隙間ができて外れる。
■ヘッドパーツの規格やフォーク材質によって向き不向きがありそう
この工具が向いているのは、ゼロスタックやインテグラルのクラウンレースだ。FIXERのアヘッドのヘッドパーツのような、クラウンレース外径がフォークのクラウンレース台座よりも大きいものには少々使いにくそうだ。この場合はフォークを傷つけないようにテープ等で養生した方がいいかもしれない。また、説明書にはカーボンフォークには使用不可とある。
GIZA PRODUCTS SC-916 クラウンコーンリムーバーは、クラウンレースを挟み込むタイプの工具より安い分、使い勝手が悪いのかと思っていたが、実際には構造がシンプルで作業しやすかった。使用は金属製のフォークに限られるが、リーズナブルで使い勝手が良いのでおすすめだ。
厚みのある工具でしっかりしている。Y字になっているので、フォークコラムと干渉しにくい。
価格評価→★★★★☆ (値段の割にはしっかりした工具)
評 価→★★★★☆ (簡単にクラウンレースをと取り外せる。規格によっては使いにくそう。カーボンフォークには使えない)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→240g