AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ

購入価格: ￥718 (税込) ※エーゼット楽天市場店
標準価格: ￥718 (税込)

『油汚れを落とす水溶性クリーナー。安全で使いやすく自転車の洗車に最適。シンプルグリーンより弱い分使いやすい』



■自転車の洗車用に購入
私は自転車の洗車にシンプルグリーンを使っていた。フレームやパーツがピカピカにきれいになり、グリス等の油汚れも簡単に落とせるからだ。500ml入りを使った後に無色透明の4Lを購入したのだが、家の大掃除等にも使ったのでなくなってしまった。

今回は自転車の洗車にシンプルグリーンは使わず、エーゼットのAtoZクリーナープロを使うことにした。ずっと前から気になっていた洗剤で、シンプルグリーンと同じような使い方ができそうな感じがしたからだ。生分解性というのもシンプルグリーンと共通している。今回はお試しで1Lのものを購入した。

　
AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ 1L





■水で希釈して使用
AtoZクリーナープロは、必要な量を容器に入れ、水で薄めて使うものだ。説明書に書いてある希釈倍率は以下の通りだ。自転車部品の油汚れは原液〜5倍、フレームはバイク・車と同様に10〜20倍で洗うことにした。

[原液〜5倍] 機械チェーン等の油汚れ
[10〜20倍] カーペット、浴槽、バイク・車のカーシャンプー
[20〜30倍] フローリング、家具等
[50〜100倍] 窓ガラス、家電製品


AtoZクリーナープロは水で希釈して使う。





■泡立ちが良く、フレームやパーツをやさしく洗い上げる
まず、5倍に希釈したAtoZクリーナープロで、ディレイラーやブレーキ周り等の汚れやすい部分を洗ってみた。すると、黒くこびりついた汚れがきれいに落ちた。この濃度でも塗装やアルマイトへの影響はなくて安心した。

20倍で希釈したAtoZクリーナープロをスポンジに取り、スポンジで撫でるようにして洗うと、フレームが輝きを取り戻してピカピカになる。乾いてから指で擦るとキュッとした感じがして気持ちがいい。白っぽくなったブレーキのブラケットフードの黒さが戻ったのも嬉しかった。

フレームやタイヤは20倍の希釈液に原液をちょっと足して洗った。リムのブレーキ面はきれいになり、カラータイヤの発色は良くなる。もちろん、ホイールやハブのアルマイトへの影響はない。

AtoZクリーナープロは泡立ちが良く、スポンジで表面をやさしく撫でて洗うのに向いている。自転車を洗車するためのシャンプーとして、十分な実力を持っていると感じた。汚れ具合によって濃度を調整でき、濃い目の希釈液でも素材にやさしいのが嬉しい点だ。

　　
AtoZは自転車の洗車に最適。






■チェーンクリーナーとしてはやや実力不足
GAINT SUITTO2のチェーンは、長さの半分を前回投稿したAZのパーツクリーナーPA-002で洗浄し、もう半分はAtoZクリーナープロで洗った。AtoZクリーナープロをチェーンクリーナーとして使うつもりはないが、チェーンクリーナーとしての実力が知りたかったからだ。

さて、5倍に希釈したAtoZクリーナープロをブラシに浸けて洗ってみると、チェーンの内側や隙間の砂埃等を落とすことはできるが、黒い汚れを取りきることはできなかった。もっと濃い希釈液を時間をかけてブラシで擦ればきれいになるが、黒い汚れが少し残ってしまう。原液ならもっときれいになりそうな気がするが、洗浄後にさびそうなので試していない。

チェーンクリーナーとしての洗浄力が低さや手軽さのなさは、メーカーサイトに書いてある通りだと思う。チェーンを洗うなら、フィルタークリーナー、チェーンディグリーザー、フィルタークリーナー等の他のケミカルの方が向いている。

尚、チェーンオイルやグリスで汚れたステンレストレイは、原液をちょっとかけて軽く擦り洗いしたらきれいになった。AtoZクリーナープロは、油汚れを落としきるだけの実力を十分に備えていると思った。

　　
チェーンクリーナーには他のケミカルの方が向いている。





■シンプルグリーンの方が強力だが、AtoZクリーナープロの方が使いやすい
シンプルグリーンの洗浄力は強く、濃い希釈液ならチェーンやスプロケもピカピカになる。その代わり、油分を落としきってしまうので、ごくわずかな時間の間にチェーンが錆びてしまう。また、濃い希釈液では臭いがきつく、手が荒れて真っ赤になることがあった。洗浄力の強さはさすがアメリカ製だが、使いにくい点がいくつもある。

一方、AtoZクリーナープロは、シンプルグリーンよりもやや洗浄力が弱いが、さわやかなレモンの香りがさわやかで手肌にもやさしい。シンプルグリーンよりも泡立ちが良いのもポイントが高い。しかも、エーゼットらしく低価格で入手しやすい。

シンプルグリーンの方が強力だが、AtoZの方がストレスなく作業できる。AtoZクリーナーは安全性を考慮しつつ、十分な洗浄力を確保した生分解性クリーナーだと感じた。使いやすさを重視して、これからはAtoZクリーナープロで洗車しようと思う。


シンプルグリーンは強力だが、手荒れ、臭い、泡立ちの低さなど使いにくい点も多い。



価格評価→★★★★★ (低価格で手に入る上、薄めて使えるので経済的)
評　　価→★★★★★ (自転車の洗車のシャンプーとしての評価。爽やかな香り、手肌へのやさしさ、泡立ちの良さ)
<オプション>
年　　　　式→2014年
容　　　　量→1L

購入価格: ￥2.036 (税込)
標準価格: ￥2.036 (税込)

『4L入りはコスパが高く、洗車だけでなく家事全般に使うには十分な量。ただし、移し替え用のノズルは付属しないので注意』



■ お得用の4Lを注文
AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプは、油汚れを落とすのに最適な水溶性のパーツクリーナーだ。シンプルグリーンのように希釈して使う多目的洗剤で、原液の状態ではシンプルグリーンよりも洗浄力が低いが、その分手肌や素材に優しくて扱いやすい。光沢感を出すにはワックスやガラスコーティング剤で仕上げる必要があるが、汚れを落とすための自転車の洗車のシャンプーとして使うには十分高い洗浄力だ。

私はこれまでAZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプの1Lを2回注文した。希釈して使うので、自転車の洗車程度なら1Lでも長持ちするが、家事全般にも用いたためすぐになくなってしまった。そこで今回は最も容量が大きい4Lのものを注文することにした。


AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ 4L





■ 容量が多いほどお得。濃縮タイプでないものもあるので注意
AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプは、480ml(¥648)、1L(¥718)、4L(¥2,036)の3つがラインナップされており、容量当たりの価格を考えると4Lが最もお得だ。尚、エーゼット楽天市場店では、AtoZクリーナー プロ 8倍濃縮タイプという商品名で販売されている。

また、AtoZクリーナー濃縮タイプは、8倍に薄めるとAtoZクリーナー プロ(※)と同じ濃度になる。他にも生分解性のAtoZクリーナー ナチュラルというものもあるので間違えないようにしたいところだ。※無印のもの。レギュラータイプとも呼ばれる

自転車の洗車には濃縮タイプが最も向いているはずだ。というのは、チェーンやスプロケット、ディレイラーやブレーキ周りの汚れには、レギュラータイプの8倍では洗浄力がやや弱いからだ。その点、濃縮タイプなら油汚れからフレームの汚れまでカバーできるので使いやすい。


濃縮タイプなら汚れによって濃度を変えて使いやすい





■ 4Lは自転車の洗車だけでは使いきれない量
4Lもあると残りの量を気にせずにどんどん使える。家の大掃除で床やベランダ、浴室、台所などに徹底的に使っても1/3程度しか消費しなかった。濃度は水で希釈して5〜10倍くらいに薄めたものだ。自転車の洗車では、1回に使うのは微々たるものなので、自転車の洗車のためだけに4L入りを買うとなかなか使い切れないはずだ。

だから、4Lは自転車の洗車だけでなく家事全般など多目的に使う人に向いている容量だと思う。それに4Lの容器は大きくて場所を取る。自転車の洗車のためには、他の容器に移しておいたほうが使いやすい。


こちらはAZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ 1L。希釈して使うので意外に長持ちする





■ 4L入りの弱点は移し替えの際にこぼれやすいこと
AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ 4L入りの弱点は、他の容器に移し替える時にこぼれてしまうことだ。慎重に移し替えようとしても、勢い余って大量に容器の外に飛び出してしまう。このとき床や容器にかかってしまうので、水洗いして乾拭きするのが一手間だ。

その点、シンプルグリーンには移し替えるためのノズルが付属していて便利だった。エーゼットから漏斗や4L容器用のアダプターが販売されているようだが、販売サイトの商品説明にはこれらが別途必要であることは一切書いていない。移し替え用のノズルが付属していればありがたいが、せめて別途必要になることは商品説明に加えて欲しかった。この点は是非メーカーに改善をお願いしたい。

　
直接移し替えるとこぼれやすいので、漏斗などを用意する必要がある (左)
1L入りは容器に注ぎ口があるのでこぼしにくい (右)





■ 自転車の洗車以外にも使うなら4Lはおすすめ
AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ 4L入りは、①自転車の洗車だけでは使いきれず、②他の容器に移し替える際にこぼれやすいというのが、私が今回の投稿で伝えたかったことだ。家事全般や大掃除など自転車の洗車以外にも多目的に使うなら、コストパフォーマンスが高くておすすめ。このとき漏斗やノズルも一緒に購入しておけば、スムーズに使えるだろう。



価格評価→★★★★★ (非常に高いコストパフォーマンス)
評　　価→★★★★☆ (ほぼ星5つ。ノズルが付属すれば嬉しいが、商品説明にノズルが必要なことを追記してほしい)
<オプション>
年　　　　式→　ー
容　　　　量→ 4L

購入価格: ￥2,980 (税込)
標準価格: ￥2,980 (税込)

『4L入りにはノズルが付属するようになり、他の容器に移し替えるのが便利になった』


■ ノズルが付属し、前回のレビューで指摘した点は改善
「AZ AtoZクリーナー プロ 濃縮タイプ」は、汚れの程度や目的に応じて薄めて使うタイプの水溶性のマルチクリーナーだ。パーツの油汚れには原液〜5倍、バイクウォッシュとして用いるには10〜20倍に希釈して用いる。汚れをしっかりと落とすことができ、手肌や塗装にも優しく、使い勝手が良いので好んで使っている。

家事全般にも使うようになったため、再び4Lを購入することにした。以前に投稿したレビューでは、「ノズルが付属せず、移し替えの際に液がこぼれるのが弱点」と書いたが、現在はノズルが付属し、この弱点は改善されている。メーカーがノズルを別売りするのではなく、商品に付けてくれたのはうれしいことだ。

　　
AZ AtoZクリーナー プロ 4L 8倍濃縮タイプ (左)、ノズルが付属するようになった (中央、右)



ノズルは気の利いた作りになっていて、注ぎ口と通気口にフタが付いている。ノズルは中栓を外し、強く差し込んでから使う。このままでも保管はできるが、ノズルは容器に刺さっているだけなので、長期保管の際は中栓に戻したほうがよさそうだ。

また、他の容器に移し替える際は、通気口から液がこぼれないように、容器を傾けすぎないように注意。このとき漏斗があれば、注ぐ際に容器をあまり傾けずに済みそうだ。ちなみに、ノズルがないと液が漏斗の外側に大量にこぼれる。ノズルの有無で注ぎやすさは全く違ってくる。

値上がりしたのはちょっと残念だが、今までが安すぎただけだと思う。4Lは1Lの約2倍の値段で買えるので、コストパフォーマンスの点では4Lがオススメ。まずは480mlや1Lで、このクリーナーの洗浄力を試してほしい。

　
使い終わったら中栓をして、ノズルを容器にくくり付ければなくさない (左)
無事、他の容器に移し替えることができた。4Lにはスプレー容器が付属する (右) ※楽天のレビューのおまけ



価格評価→★★★★☆ (値上がりしたが、それでも高いコストパフォーマンス)
評　　価→★★★★★ (ノズルが付属して使い勝手が良くなった)
<オプション>
年　　　　式→　ー
容　　　　量→ 4L

購入価格: ￥2,980 (税込)
標準価格: ￥2,980 (税込)

『水で丸洗いせずに、フレームやパーツのグリスを落とすことができる』



■ 室内で油汚れを落とすことも可能
自転車のメンテナンスやカスタムの際に、フレームやパーツにグリスが付着することがあるが、「AZ AtoZクリーナー PRO」を使えば、自転車を水で丸洗いすることなく、室内でグリスをきれいに落とすことができる。

まず、付着したグリスをウエスでしっかりと拭き取る。次に、取り換えたウエスにAtoZクリーナー PROを染み込ませて、フレームやパーツをこすり洗いする。AtoZクリーナー PROが落ちるまで水拭きを繰り返し、乾拭きで仕上げれば作業は終了だ。

このとき、AtoZクリーナー PROの濃度は5倍程度。ウエスよりもマイクロファイバータオルを使う方がきれいなりやすい。希釈したクリーナーをフレームやパーツに直接スプレーしてもいいが、パーツによっては内部のグリスを溶かす可能性があるし、室内で作業する場合は床に垂れることもあるので注意したい。

パーツクリーナーと異なり、AtoZクリーナー PROなら塗装をほとんど傷めることなく、グリスやオイルの油分をしっかりと落とすことができる。塗装の種類によっては希釈してから使う方が無難だが、個人的には塗装だけでなくて肌にも優しいので使いやすいと感じている。


ヘッドパーツ周辺に付着したグリスをきれいに落とすことができた



価格評価→★★★★☆ (希釈して使えば長持ち。家事全般にも使える)
評　　価→★★★★★ (ノズルが付属して使い勝手が良くなった)
<オプション>
年　　　　式→　ー
容　　　　量→ 4L