購入価格 ¥4500
MTBを1x10にするため購入。
SramがX-Syncを搭載したXX1をリリースしてから一気に広まったスタイルのチェーンリングで、チェーンの幅に合わせて歯の厚みを交互に換えてある。左右に振れてチェーンが外れるのを防止するのが目的で、SramはX-Sync、RFはNarrow/Wideなど呼び方は様々ある。
フロントを1枚にするメリットとデメリットは色々あるが、トラブルフリーで軽量になる代わりにギアレンジが狭くなると考えて良い。シングル化によりチェーンリングの枚数が減り、FDとFシフターとケーブルが必要なくなる。私の場合、フルXTのバイクで350g程度軽くなった。その代りギアレンジはリアカセットのギア比に依存するため、最もワイドな11-36に変更してある。これで32x11-36というギア構成になるが、私の使用環境だと山から平地までギリギリ対応できた。
どのぐらいチェーンを保持する能力があるのかは、左クランクを抜いてアクスルをずらしてみると一目瞭然。写真の状態でクランクを回してもチェーンが落ちなかった。チェーンの遊びの限界までずらしても外れないため、当然通常使用程度のチェーンラインの変化では全く影響がない。また、歯先はシングル用という事で若干長くなっているため、チェーンが激しく暴れるような状況でも一度もチェーンが外れなかった。スタビライザー付のRDを併用している効果も大きいと思うが、フロントダブルの頃は時々落ちていた事を考えると凄い効果だ。
ただ、万遍なくチェーンと接するため歯先の摩耗は早いかもしれない。写真の状態でトレイルと街乗り含め300km程度だが、思ったより摩耗している。また、歯先とチェーンのクリアランスが狭いため時々泥が詰まるという事を聞いた事がある。私はマッドコンディションで試していないので分からないが、チェーンにぴったりフィット事によるデメリットも少しあるようだ。
最近は随分フロントシングルの構成も多くなっているが、このタイプのチェーンリングありきだと思う。スタビライザーが付いた時もあまりの効果にかなり衝撃を受けたのだが、この技術も同じぐらい衝撃を受けた。私のようにフロントの変速を面倒に思う人は試してみて欲しい。
価格評価→★★★☆☆(高いが、ノーマルリングを買う気は起きない)
評 価→★★★★★(スタビライザーと併用すべし)