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馬鹿野郎!
「タバコを1本吸うと5分人生が短くなる」だの「2時間残業したら2時間人生が短くなる」だの、
どうして消費が基準なんだ!お前のしたことは、お前の人生は、ただの浪費なのか?
1時間自転車に乗ることは、1時間の人生を得ることなんだよ!
さぁお前も自転車に乗って、浪費ではない、何かをつかみとる人生を送ってみよう!
しかしこれだけでは自転車で走る楽しみは3分の1も伝わらないだろうから、
どうやらここは俺の体験談を語らなければならない流れのようだな・・・
あれは俺が前の職場でも古株となり仕事も慣れたものになり、仕事の後の退勤トレーニングも捗っていたころのことだ。
その日も俺はまだ冷たさを残す風が吹きすさぶ中、峠に向かっていた。
峠のふもとに着くと俺はgarminのラップをリセットし、峠TTに備えた。
その瞬間、今までの平坦では温厚な紳士だった俺の目が獲物を追う猛獣のように鋭い目に豹変した。
デヤァァァァァァーッ!!
なかなかいいタイムも出たし満足感に包まれた俺は、
通称「豆腐屋TT」の終点である豆腐屋のところで俺は一息ついていた。
ふと見ると、身長190cm体重120kgほどの巨漢が息も絶え絶えという様子で走ってくる。
俺「ブハハハハハ!俺よりもはるかにマッチョなのにショボくね!?」
きっと聞こえていたはずだがその男は何も言わず、そのまま三瀬峠方面へ去っていった。
そして今年の4月、俺は6年ぶりの異動を迎えた。
新しい職場では俺は体育主任を任され、それ以外にも学校経営の中核を担う仕事が次々に割り振られ
俺は今までのように平日にトレーニング時間を割くことができなくなっていった。
そして決定的な出来事が起こる。
体育祭を終え久しぶりにひと息つくことができた先日、俺は久しぶりに平日用の峠に向かったのだった。
でやぁぁぁぁぁ
なまりきった俺の気合だけが空しく峠にこだまする。
そのとき背後から痩せた高校生がひそひそと話すのが聞こえた。
謎の高校生「おそっ!カーボンフレームにデュラホイールなのにしょぼすぎ!プププ」
ブワワワッ
俺はかつての栄光の日々を思い出し、頬を涙が伝った。
その時だ、謎の高校生の背後から現れた自転車乗りから唸りを上げて俺の顔面めがけて拳が飛んできた。
完全に死角から放たれた拳は俺の眉間を的確に捉え、俺は吹っ飛び基地のフェンスの向こうに揺れるStars and Stripesにたたきつけられた。
意識朦朧としながらも、その男の方を見ると、そこには190cm100kgほどの筋肉の塊があった。
男は続けてこう言った。
筋肉の塊「馬鹿野郎!世間の声ってのはなあ、お前自身を映し出す鏡なんだよ!!
男ってものは時には醜い己の姿や厳しい現実を突きつけられても、
それから目をそらさず耐え抜いて己を鍛え続けるものだ。
今はぶざまに地べたを這いずり回っているかもしれない。
だがそれでも志はいつも高く、いつかは栄光を掴み取ろうと努力するものなんだよ。
たとえプライドを踏みにじられ心身ともにぼろぼろに打ちのめされようとも、
それでもなお雑草のように生き抜くたくましい生命力が必要なんだ。」
よく見るとその男の顔には見覚えがあった。そう、以前俺が馬鹿にし嘲笑ったあの巨漢であった。
俺は愕然とした。
この男はあれからもずっと色々な人から冷たい酷評を浴びせられたに違いない。
しかしそれに耐え、この冬ずっと走り込みを続け、この鋼のような肉体を手に入れたのだ。
ふと足もとを見ると、そこには吹き付ける冷たい風に抗い、かたいアスファルトを割ってたくましくしっかりと地面に根を張る雑草の姿
が目に飛び込んできた。
俺は思った。
俺はこの雑草のようにいかなる厳しい環境に取り囲まれようとも、その逆境に耐え、再びこの肉体を鍛え上げて復活してみせると。
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要点をまとめます。
今年4月の異動を期に通勤・トレーニング号として本格的に実戦配備。
4~5月で走行距離が1500kmほどになったので、ひとつの区切りとして「その後」をレビューします。
--------------------------------今までの課題はどうなった?--------------------------------
【初期装備ホイールのフレ】
Shimano Dura-Ace WH-7850-C24-CL
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3567&forum=30&post_id=12130#forumpost12130を装着することで解決。R500自体はご近所買い物用のGIOS AIRONEに装着、フレはそのまんまです。
ちなみにR500ですが、のんびり(12km/hくらい)で走るぶんには走行にもブレーキングにも何の問題もないことがわかりました。
(AIRONEのブレーキアーチが幅広いせいかシューが若干へっているせいか、AZZURRIと違ってブレーキ当たり面が擦ることはありません)
【ワイヤー類が長めにカットされている】
そのままです。
だからリアのシフトアップ動作が重いです。
重いだけで、正確さには問題ありません。
ワイヤーが劣化し交換するタイミングで短くしようと思っています。
【やや近めのポジション】
トップチューブが短めのフレームスケルトンのために生じている問題。
ステムを120mmに伸ばしてもなお、やや近い。
それに、シート角がやや立ち気味なのか、やや前乗り気味になるのもそれに拍車をかけています。
脚の伸び方を優先すると、LOOK 586 UDよりも前乗り、サドル高やや高めに落ち着きました。
けがの功名というのか、このポジションのおかげで得るものも色々とありました。
問題自体は解決していませんが、新たな発見につながりました。
でもやはり私のポジションはもう少し後ろ乗りでサドル低めなので、
引きやすい形状のレールを持つ穴あきサドルを物色中です。
あと、ハンドルの形状が合わないことがわかってきました。
下ハンを長時間握っていると手がしびれます。
手のつけ根、小指側が圧迫されるのが原因のようです。
最後に、これは好みの問題でしょうが、アナトミックシャローの形は好きじゃない。
とくにここが長いところが・・・
--------------------------------走行性能の印象は変わった?--------------------------------
乗り込むことで扱いやすくなってきました。
最近意識しているのは「自転車の上で走る」こと。
100m走でダッシュするときに、フォームに違和感とかどっかにひっかかりが・・・とか考えないですよね。
自転車でペダリングするときもポジションとか違和感とか気にせずに、自由自在に全力で足をブン回すイメージ。
先述した「前乗り、やや高めのサドル高」はこれを磨くのに良いポジションでした。
私の調子のバロメーターである白糸TTのタイムとしては、平均すると
「RNC7比で1分~30秒速い」「LOOK 586UDと互角~30秒遅い」くらい。
RNC7より安定して速いのは、単純に重さの差でしょう。
586UDとはあまりタイム差が出ません。ただ、586UDの方が速く走っている「気が」します。
最も意外なのは、最後の4分程度の激坂区間は、安定してAZZURRIの方が速いんです。
考えられるのは、586UDはカーボンチューブラーであるShimano Dura-Ace WH-7850-C24-TU
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11156&forum=30&post_id=19295#forumpost19295を履いていること。
このホイール、乗り味があまりに軽いので中毒性があるのですが、実はタイムにはあまり貢献していないのかも?
それどころか、激坂区間など踏みまくるような局面では、何らかの理由でネガが出てる?
でも気持ちを優先して、レースの時は586UDを選択してしまうのですが(笑)
とにかく、扱いやすく、上りでも軽量な自転車に後れを取る気がしない、いいフレームだという印象がより強くなりました。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★☆(乗り込んで扱いやすさが増して)
年 式→2014
重量→ 8kg