購入価格 ¥6,000
今年の夏に交通量の多い国道を走っていた際、交差点を直進していた私に向かって対向車線から右折車が突っ込んできたことがありました。
向こうはよそ見のままアクセルべた踏み、こちらは止まることも加速する事も間に合わない状況、反射的に自転車を捨ててボンネットの上に跳ぼうとして、絶望しました。
そう、ビンディングです。
一瞬で死を覚悟したのですが、向こうが気付いてぎりぎりのところで事故は避けられました。
元々、路面の荒れた下り坂のカーブなどで咄嗟に足が出せないのは怖いなと思っていましたし、少し前に知り合いが雨の中で極低速で滑った際に足が出せずに大怪我をした事なども重なって、ビンディングは卒業する事にしました。
それでサイクリーで買ってきた安ペダルで初グリスアップを経験したり楽しんではいたのですが、ペダルとしてはあまりにも普通で特色がなく、路面の悪いところでは足が浮いたり雨の日に滑ったりと、すぐにマイナス面も見え始めました。
そんな時、ここのフォーラムで薄ペダルの効果というのを初めて知りました。
そんなレベルですみませんw
色々と検討して薄いのとか軽いのとかに惹かれつつ、結局買ったのがガッチリ重たいこのペダル。
注文した自転車屋から
「ペダル入ったよ~。箱も中身も無駄に派手だねwww」
という電話があったので取りに行くと
派手かどうかは別にして、なんかホントに聖闘士星矢を思い出すデザインかも。
開けるとまず左ペダルがこんにちは、その下の仕切りを外すと今度は
右ペダルと滑り止めビス、レンチがこんにちは。
予備の滑り止めビスなんて付いてたのかと思いきや、出荷時には未装着のペダル外側の2つ×上下×ペダル左右分でした。
私の主な用途は街乗りですので、とりあえずしばらくスペーサーは付けたまま、ビスの数も出荷時の状態で乗ることにしました。
手で持って回してみると、シールドベアリング特有のスムーズな回り方ですが非常に固い、手ではじいてみても全く回りません。
何か引っかかっているような固さではなく、おそらくはグリスが馴染むまでかなという感じなので特に気にしないことにしました。
ペダル取付部はグリスでベッタベタの状態です。
以前使っていたPD-M540は六角レンチで脱着するタイプでしたため、交換する度に
「右は右ねじ、左は左ねじ、でもってクランクの内側から止めてるわけだから、右は、えーと・・・」
と悩んでいたのですが、こちらは普通にペダルレンチでの脱着なので取り付けはアッサリ出来ました。
実際のインプレですが、ペダルを回し始めてすぐに違いが分かりました。
私はクランク長を2.5mm長くしても5mm長くしても回転そのものの違いは感じ取れなかったのですが、このペダルの違いには驚きました。
これまで使っていた厚み2.5cmのペダルだと、いかにも足をペダルに乗せていますという感覚でした。
しかしこのMX80だと、足がダイレクトにペダル軸にくっついている感覚というか・・・しばらく走っていたら慣れてしまったのですが(笑)、ペダルによってこんなにも足を回す感覚が変わるというのには新鮮な感動がありました。
そして滑り止めのビスですが、スペーサーをかませて本数も少ない出荷時の見た目は少々頼りない、走りだしてみてもハッキリと靴底に食い込む感じもありません。
しかし、街中やたまに現れる不整地程度では不安を感じる事はありません。
いかにもガッチリ!という感覚はないのですが、さり気なく、それでいてしっかりと靴底に吸い付いてくれています。
立っても座っても実にいい感じでペダルを回せます。
ペダルの回転は未だに重たいままですが、それを足で感じることは私はありません。
ペダルそのものも500gと重量級ですが、ゆるーい乗り方が大半の私にはそれを不便に感じる機会はありません。
踏面を微妙に変えながら乗ることも少なくありませんが、どのように踏んでもガッシリとした感じは変わらず剛性や耐久性の高さを感じます。
ちなみに靴は普通のスニーカーを使用しています。
フラペでもそれなりに引き足も使えますし、私には十分な製品で満足しています。
価格評価→★★★☆☆(定価が随分上がっちゃいましたね)
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→
カタログ重量→ g(実測重量 g)