BBB インナーワイヤー テフロンコーティング
追記
先日BBBのテフロンワイヤー「BCB-10」「BCB-20」のレビューを書いた後、知り合いから引きの軽さだとかを聞かれました。 一通り書いたつもりだったレビューを読み返してみると…
こ、こいつぁあ………レビューってより…………日記帳www
なので、レビューっぽくなるように書きなおしてみます。
まずは引きの軽さについてです。 私自身は気にしない部分だったので、ロードのフロントブレーキだけシマノのSUSに戻して確認し直してみました。 確認方法は、停車状態で左右のブレーキレバーを同時に、ジリジリとかたつむりが進むくらいの速さで引いてみました。
すると、左右で予想以上にハッキリとした違いが出ました。
アウターの短いフロントの方が、「ゴリッ」とした感触が伝わります。 使用したSUSワイヤーは500kmほど使用の中古ですが、今回組む際にはシリコンスプレーを噴いてあります。 引きに重さというまでは感じませんし、短い引きしろでゴリゴリまではいきませんが、引き始めからシューがリムに触れるまでの間に2~3回の微かな引っかかりは感じます。
対してアウターの長いリアに通したテフロンワイヤーですが、引き始めからシューがリムに当たるまで、引きの重さは全く変わらず滑らかです。もちろん引っかかりもありません。
また、レバーを離した際の戻りも速くなりました。 レバーを離して即、バネがついているように戻りが速いです。 ただし、これに関しては今回注意して確認していて気づいた程度で、交換直後には違いを感じていませんでした。 本当にごくわずかな違いです。
続いて引っ張り強度に関してです。
ブレーキに関しては、前後とも曖昧さがなくなり、握った分効いてくれるようになりました。 アウター内でのワイヤーの動きがスムーズになったせいか、前回も書きました通り、ブレーキを握り初めてからロック寸前までのコントロール性が格段に良くなりました。
シフトワイヤーの方は、フロントは最近ディレーラーを換えてしまった事もあって違いがよく分かりません。
しかし、リアのシフトは劇的に良くなりました。 以前はロー側数枚のシフトダウンで、もたつきやミスが結構な頻度で発生していました。 ディレーラーは5700で走行は1000km程度、何度も調整を繰り返してチェーンへの注油も小まめに行っています。 それでもどうしても改善せず、パーツの精度と諦めておりました。
それが今回ワイヤーを交換してから、リアディレイラーの全ての動作が軽く、正確に、速くなりました。 以前は、ロー側数枚は毎回のようにガチャガチャと音をたて、時折ガラガラカッチャンとまでいう始末で、レバーの操作やペダルの踏力に少々気をつかいました。 それが今では、上から下まで曖昧さがなくなり、カシャカシャと気持よく確実に決まります。 もちろんDURAなどにすれば更に気持ちが良いのでしょうが、同じ5700での比較で言えば劇的な変化を感じました。 個人的にはこれが今回一番嬉しかった部分です。
最後に耐久性に関してです。 実際の部分は数千キロ走ってみなければ分からないのですが、多少なりとも参考になればと幾つか試してみました。
まずワイヤーの切り口ですが、ほつれにくい方だと思います。 シマノのSUSは値段を考えれば文句は言いたくないのですが、カット面をちょっと触っただけですぐにほつれたり指に刺さったりという煩わしさには閉口していました。 比べてこのBBBのテフロン、カットが短かろうが、カット面を触ろうが、プライヤーで力任せに引っ張ろうが、まずほつれません。 なので、調整のし直しも容易です。
テフロンコーティングに関しても結構丈夫です。 まず爪で引っ掻いて剥がそうとしてみましたが、全く歯が立ちませんでした(立ったら困るw)。 続いてプライヤーで挟み込んで捻ったり引っ張ったりしたところ、若干キズはついたものの剥げるまではいきませんでした。 シンナーやらパークリを噴いて乱暴狼藉をはたらいてもみましたが、特に薬品に弱い感じもありません。 次にカッターナイフで削ってみました。当然削れましたがw、そこから剥けてしまうような事はありませんでした。
これらの結果から安心しきっていたのですが、実際にSTIに組付ける際、金属部分に引っ掛けてあっさり剥げてしまった部分もありました。 なので、アウターに通し切るまでの丁寧な扱いは基本かなと思います。
安いパーツですし、グレードの低いコンポで精度に不満を感じている方などは、一度試してみてはいかがでしょうか。
価格評価→★★★★★(4本換えても3千円ちょっと) 評 価→★★★★★ <オプション> 年 式→ カタログ重量→ g(実測重量 g)
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