購入価格 ¥4500-
昨年11月に始まった大磯クリテリウム。
ファーストシーズン、全5戦が終了しました。
そこで、改まって振り返りレビューしたいと思います。
【概要】
神奈川県大磯町にある、大磯プリンスホテルの駐車場を会場とする。
一周900mのオーバル形状のコースを、実力ごとに分けられたカテゴリーによって定められた数だけ周回し、先着を競う。
カテゴリは全17カテゴリあり、実力に応じ自己申告でカテゴリ選択が可能。
※ただし、エリートカテゴリはJCF登録選手
【エントリー】
エントリーは基本的に、スポーツエントリーからのエントリーが可能。
第一戦時は各カテゴリに50名の制限とアナウンスがあったが、第5戦ではカテゴリによっては100名までの制限に広がっていた。
第一戦から第三戦まではメールまたは登録フォームでのエントリーが可能であったが、第四/五戦はスポーツエントリーからのみとなった。
ただしいずれの場合も、人数制限はそれほど厳密なものではなく、カテゴリの人数が多くなれば組み分け等によって調整したようだ。
【カテゴリ分類】
記述の通り、非常に細かくカテゴリがわけられている。
私の立場(一般的なホビーレーサー)から見た場合選択肢として
・ピュアビギナー
・ビギナー1
・ビギナー2
・ミドル
・年代別(40代/50代/60代)
が選択肢に上る。
それぞれをもう少し詳しく見てみると
┌ピュアビギナー
│全10周
│うち5周は、集団走行に慣れるための「ペースメーカー」が付く。
│実質5周で争われるクラス。
│集団走行に不安のあるような、レース初参加の人のためのようなクラス。
└後に新設されたクラス。
┌ビギナー1
│全10周
│ローリングスタートは半周。
│レース経験の浅い人、自信のあまり無い人向けのクラス。
│しかし、実際には皆そこそこ走れるようにしか見えない。
│ピュアビギナーが新設されたのは、「いやいやビギナーちゃうやん」って声が多かったんじゃないかと考えてしまう。
└人気クラス。
┌ビギナー2
│全12周
│ローリングスタートは半周。
│ビギナー1より上のつもりだけど、ミドルでやるにはまだ・・・
│という中途半端な人向けのクラス。
│
│というか中途半端な私のためのクラス(と勝手に思っている)。
└ビギナー1よりは人が少ない模様。
┌ミドル
│全17周
│エリートがJCF登録選手向けなので、登録していないホビーレーサー的には一番上のクラス。
└「それなりに走れるよ」という人が集まる。たぶん。
┌年代別(40代/50代/60代)
│私は30代なので、参加できないクラスだが、いまいち立ち位置のよくわからないクラス。
│基本的にはミドルまたはエリートに参加する人が、「年齢的にはここだし、ここで出るかぁ」な立ち位置なのかなと思っている。
└40代は特に、ミドルクラスよりも周回の多い20周。
と、よりどりみどりだ。
クラスは自己申告だが、唯一「優勝したらクラスアップ」というルールが存在する。
過去「自己申告でクラスが決まるより、結果を元に実力別でクラス分けした方がいいんじゃないか。」とも感じたが
ピュアビギナーが出来たことや、大磯クリテリウム自体に流れるゆるい空気から全く気にならなくなった。
というより自己申告のほうが気負わず気楽で良いとさえ思うようになった。
【会場】
大磯プリンスホテルの大きな駐車場を利用して行われる。
眼前は西湘バイパスをはさみ、海が広がる。
ホテル越しには、天気が良いとちらりと富士山が見える。
ロケーション的には最高といっていい。
前回「完全なフラットコース」として紹介したが、やや平塚側に向けて上がっている。
通常気にするほどの斜度では全く無いが、東から風が吹くと、向かい風と微妙な上りの相乗効果で、地味に足を削られる。
スタート/ゴール地点には、(強風で設置されなかった)第二戦を除き、協賛のSpecializedのバルーンが建てられた。
第一戦は会場には、Specializedの試乗会のためのテントが立つのみであったが
第二戦目からは地元のパン屋さんが出店し、現地で食事を取ることが可能になった。
第三戦目からは、協賛企業も増え、特にワコーズの洗車サービスが人気を博したようだ。
もちろん「たまたま」なのだが、雨予報もあったのだが、全戦を通じて比較的好天に恵まれた。
そのためもあってか印象が良く、とても好きな会場だ。
【レース】
カテゴリにより、その距離は変わるが、大体半周オートバイの先導によるローリングスタートから始まる。
特に安全のためのペースメーカー役等は付かないが、ビギナークラスでおおよそ平均38km-40km程度で進行しているようだ。
主催者が本レースを「トレーニングレース」と位置づけているためか、ビギナークラスであっても他のレースより活発に進行しているように感じる。
見渡しも良く、不安の少ないコースなのもそうなる要因の一つなのかもしれない。
私にとっては「集団の中で位置をあげるにはどうしたらいいか」や
「アタックをかけるにはどうすればいいか」などを学ぶとても良い場になった。
結果は、ラップタイムも含め公式に公開される。
個人的にはラップがきちんと公開されることが非常に嬉しかった。
【観戦】
この大磯クリテリウムの魅力の一つは「観戦」なんだと思う。
オーバル形状のため、内側から観戦すれば基本そのレースの全容をほぼ把握が可能だ。
通常のレースではこうはいかない。
選手たちが見えない時間の方が長いことがむしろ多い。
参加メンバーも豪華だ。
招待選手として、山本雅道元プロや、さいたまクリテも走られたロヂャースの小室選手、愛三の福田選手やなんかが出場されていた。
!?
あ、あれ!?
宮澤さんじゃないですか!
逃げ切るや、追いつくや、手に汗握る展開を見てるだけでも楽しめる。
【不満点】
第一回から、回を追うごとに運営に慣れも感じ、また大磯クリテの空気自体に私も慣れたのか不満点はほとんど無くなった。
現状唯一の不満点は
公式サイト・情報の更新がもう少し早ければ・・・
・更新情報には日付情報があるとありがたい
と感じた。
【総評】
いままで参加してきたレースの中で、最も「参加」した実感のあるレースが出来たのがこの大磯クリテリウムだった。
アクセスも良く、会場の雰囲気も良く、とても気楽に楽しめる。
ほとんどがひとりぼっちでの参戦ではあったが、それでも十分に楽しい。
回を追うごとに、いろいろなことが改善され、是非自身もこの大会の盛り上げに協力したくなるような魅力を感じた。
また次シーズンが楽しみだ。
価格評価→★★★★★(少し値上がりしたけど、満足している)
評 価→★★★★★(年間通して続けてほしいぐらい)