購入価格: ¥3,693 (税込)
標準価格: ¥4,127 (税込)
『トレッキングバイク用に最適化されて動作は軽い。私はCS-4600 12-28Tと組み合わせて使用』
■RD-T610でリア10速化
RD-T610-SGSはトレッキングバイクコンポーネントDEORE T610シリーズのリアディレイラーだ。私はクロスバイクGIANT SEEK R3をリア9速にして十分満足していた。だが、DEORE T610シリーズが発表されてこのリアディレイラーの仕様を知り、急にリアを10速にしたくなってしまった。
・SHIMANO DEORE RD-T610-SGS-L
■ロード用のスプロケ Tiagra CS-4600と組み合わせて使用
RD-T610はローギアが28~34Tのロードカセットスプロケットにも対応している。私はギアの繋がりやすさを求めて、スプロケはTiagra CS-4600 12-28Tを選んだ。
念のため購入前にSHIMANOのテクニカルサポートに聞いてみた。トレッキングバイクコンポーネントのリアディレイラーは、10速用のカセットスプロケットならMTBでもロードでも使うことができるとのことだった。また、HG-Xチェーンはリアならロード用のスプロケにも対応するという。
これを聞いて安心してCS-4600 12−28Tを組み合わせることができた。9速の11-28Tよりもケイデンスが維持しやすくなって走るのが楽になり、10速化は大成功した。
・左: Tiagra CS-4600 12-28T。製品ラインアップチャートから最もクロスしている構成を選んだ
右: DEORE CN-HG54。HG-Xチェーン
■スムーズで軽い動作
SHIMANOのサイトには”トレッキング専用設計のスプリングバランスにより、軽快な操作感で高い安定性”とある。これに関してもテクニカルサポートに聞いた。MTB用のリアディレイラーは激しい動きでチェーンが暴れないようにスプリングのテンションが高めで、こういった部分がディレイラーの動きやシフターのクリック感に影響してくるらしい。※うろ覚えだけど
実際に走行してみると、確かにRD-T610の動きは軽快だ。トレッキングバイク用のRD-M591と比べても更に軽い感じがする。RD-M591がガチャリと力強く変速したのに対し、RD-T610はカチャリともっと滑らかで静かに変速する。変速の速さや正確さの違いははっきりと分かるほどではなかったが、RD-T610の方がレバーの操作が軽い。変速ショックも小さいが、これはCS-4600が隣り合うギアの歯数差が小さいことも影響しているかもしれない。
■すっきりした見た目と美しい表面処理
DEORE T610のリアディレイラーは、MTB用と外観がかなり異なる。見た目はなんとなくロード用に近い感じがする。テクニカルサポートによると、これはキャップレスデザインが採用されたFC-T611同様、クロスバイクに合うようにデザインされているとのこと。
表面処理も美しく、特にパンタグラフの光沢感のあるブラックがきれいだ。クランクセットFC-T611や105のキャリパーブレーキBR-5700-Lと同じような感じだ。リアディレイラーは意外に目立つ部分なので、このデザインと表面処理は嬉しい。
■リアディレイラー側のアウターケーシング調整バレルは廃止
SIS調整はシフター側のアウターケーシング調整バレルで行う。これで調整しにくくなったということは特にない。10速はチェーンが隣のギアに接触しやすいのか、8速と9速よりもやや調整がシビアに感じた。だが、調整自体は8速や9速とほとんど変わりはなく、特に難しいとは思わなかった。
■単なる10速化以上の満足感
DEORE M590の使い勝手のまま10速化して12-28Tが使えれば十分だったのだが、軽い動作、美しい外観など想像以上に満足感が高かった。だが、このリアディレイアーは外側への張り出しが若干大きく、トップギアにするとリアディレイラーがSEEKのディレイラーガードに干渉してしまう。ディレイラーガードを外さなければならなかったのはちょっと残念だったが、それを差し引いても満足だ。
(参考)
2013-2014年モデルの互換性:
http://cycle.shimano.co.jp...2013-2014年 製品ラインアップチャート:
http://productinfo.shimano.com/lineupchart.html#series=deore_trekking&speed=3x10 価格評価→★★★★☆ (コストパフォーマンスは高い。値段は9速用とほとんど変わらない)
評 価→★★★★★ (軽い動作、スッキリとした外観、ロードのスプロケにも対応)
<オプション>
年 式→2014年
カタログ重量→304g