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10月19日土曜日。
今年で4年目を迎えるJapan Cupクリテリウム。
JR宇都宮駅から西に向かう通称 「 大通り 」 に設定された1.55kmの周回(というか往復)コース・・・県庁所在地のメインストリートを大胆に封鎖し、ツール最終日か?と見紛うばかりの観客の歓声の中、20周回で争われた。
今年は新たな試みとして、公道をガールズ競輪の選手たちがスプリント勝負を繰り広げる、というイベントが直前に行われて華を添えた。ガールズ競輪故、リアホイールはしっかりディスクホイール。ただし自転車はカーボンピストではなく、ブレーキ付きのロードだった。
~仕事を終え、男子選手と合流しパレードラン中のガールズ~
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国内外のUCIチームにクリテリウムスペシャルチームを加えた16チームが、近くにある宇都宮競輪場からのパレード走行を経て周回コースに入り、チーム紹介アナウンスが流れ、2周回ほどパレード走行を披露し、極々ゆる~りとスタートラインへ。
~戦いの前、ゆるゆると走るスカイな選手たち~
キャノンデール・プロサイクリングのサガンの影響なのか、ガーミン・シャープの選手らが複数名、ウイリー走行に挑戦していた。出走直前にトイレに消えた選手を待って(笑)、少し遅れて午後3時57分、曇り空のもと、スタート!
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スタート直後に飛び出したのは競輪界の若きS級戦士、深谷知広(クリテリウムスペシャルチーム)。この深谷にダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)、チャド・バイヤー(チャンピオンシステム)、ネルソン・オリヴェイラ(レディオシャック・レオパード)、中根英登(NIPPOデローザ)が合流したのもつかの間、早々と深谷が遅れ、3名の先行態勢に。
5周回毎に設定されたスプリント賞の1回目を中根が小気味よく加速してゲット!しかし2回目のポイントではオリヴェイラが出ると中根の気持ちがやや切れたのか、生煮えの加速で追い切れず、オリヴェイラとバイヤーの2人の逃げ態勢へ。
ところでコースはほぼ直線でUターンが2回。メイン集団では後続がここでかなり速度を落とさざるを得ず、Uターンを契機に集団が一気に伸びる。強力な加速で再び集団が元の形に戻るのだが、どうやらこのあたりの加速出力は数百ワット程度に達しているようだ。
~乾いたブレーキ音が響くタイトなコーナー~
メイン集団をコントロールしていたのは、ガーミンシャープのダニエル・マーティン、スカイのリッチー・ポルト、キャノンデールプロサイクリングのイワン・バッソといった千両役者たち。
14周回辺りだったか、大ベテランNIPPOの福島晋一がお約束?のアタックを仕掛けて魅せてくれたが、決まらず。
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そしてゴールスプリント。
ガーミンシャープのスティール・ヴォンホフがスプリントを制して両手をかざしたが、実況席のサッシャ氏は「ネイサン・ハースが!」と実況。しかし、・・・あれぇ~ハースですか?ハースは明日がんばる選手なんですけど・・・みたいなサッシャ氏と栗村氏のやりとりのあと、何とハースのゼッケンをヴォンホフが付けていたことが判明!(笑)
昨年の勝者ヤロスラフ・マリチ(クリテリウムスペシャルチーム)が終盤、同・別府史之を牽いているようだったが別府の結果は5位。今年も惜しかった!
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ところで元祖ウイリー男のロビー・マキュアン(クリテスペシャルチーム)。昨年引退したとばっかり思っていたがこの日限りの復活なのか!? 渋カッコいいぞマキュアン!
・・・というわけでJapan Cup クリテリウム、堪能しました!
評 価→★★★★☆ 楽しかった!!
年 式→2013
市街地でのクリテリウム。しかもロード世界選手権の街、宇都宮での開催。宇都宮が誇る地元密着チーム「宇都宮ブリッツェン」は、ギョーザとともに宇都宮名物としてすっかり認知されているが、一体この日、ツールドフランス最終日のシャンゼリゼ通りかと見紛うこの街は、どうなったのか・・・!?
~駅の観光案内所もご覧の通りヌカリはない~
~コース沿いのパルコ1Fのスタバから見る人々も笑顔だ~
~バンバビジョン(という名のディスプレイ)にはスプリンター、鈴木真理らブリツェンの面々が登場~
~アーケード商店街「オリオン通り」は滅多に見ない賑わいを見せる~
~オリオン通りに竹バイク≪ZAMBIKES≫登場、アフリカン・パワーだ!~
~コルナゴの良心・マスターXライトの30周年記念マシンは90年代最強を誇ったMAPEIチームの美しいペイントだ!サイクルモードでも見ることが出来るだろう(多分)~
~オリオンスクェアではBMXの技を披露していた~
~たいへん柔らかく上質な革を使ったサイクリング用革靴はfeeb × Imai Hiroki の製品・・・う~む藤田サドルの革靴を思い出すなぁ~
~14時40分、実況のサッシャ氏はすでにスタンバッている~
~16時40分、宴が終わるもお客さんも選手たちもマターリ・ダラダラと余韻を楽しむ~
~16時50分、宇都宮餃子の有名店のひとつ、≪正嗣(まさし)≫の焼餃子と水餃子を求める人々~
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Japan Cupの市街地クリテリウム。
翌日のJapan Cup Cycle Road Raceの前座っぽい感じも漂っているが、プロフェッショナルたちの走りを間近に目撃することが出来る充実のイベントであった。年々少しずつ進化する宇都宮市街地でのJapan Cup クリテリウム、全く素晴らしいイベントである。