購入価格 ¥2000弱(チェーンクリーナーその他とセットで購入)
私は、ドライではありません。
というCMが昔放送されていたことがある。ビールの市場で「アサヒ・スーパードライ」が高いシェアをあげていた時に流れていたものだ。
普遍的に愛されるものは確かにある。されど、それによって選択肢が狭められてしまうことは消費者にとって好ましくない環境ではなかろうか。
finishlineのオイルなどは、自転車を売ってる店ならどこででも手に入れることができる。勿論、信頼と実績に裏付けられているものがあるからなのは間違いないが、いかんせん高いのは紛れも無い事実。実走派にとって、ある意味最も消耗品になるチェーンオイル、これがもし安く手に入ったら…と先人たちは様々なオイルを使ってきた。
その中には、AZのオイルも勿論含まれていたのだが、逆に自転車ケミカルメーカーではないAZが本気で自転車用オイルの製造に乗り出し、入手性(通販でも比較的スピーディーに手に入る)と価格の安さで旋風を巻き起こしている。
「餅は餅屋」の言葉通り、「オイルメーカーのオイル」である。
パッケージは飾りっけなし、質実剛健なイメージだ。
しかしながら、中身で勝負してきたメーカーだけあって、使い心地は非常に良い。
使用前に、ノズルの先端をちょきっと切ってから、直接注油できる。
一滴ずつ落とすにはノズルは大きいが、オイルの粘度が比較的低いので、チェーンリングに落とすと、スッと染みこんでいく。
つけすぎた分はウエスで拭き取れば良い。しばらく放置すると又黒い汚れが浮き出てくることもあるが、とりあえずウエスで拭き取ろう。
潤滑性能はかなり高く、走行時のドライブ音もかなり静かだ。勿論、馴染めば軽い回転で非常に心地よい走りが期待できる。
走っていく内に埃を拾ってチェーンが黒くなっていくが、そこは拭きとるだけ。
それでも、そう激しく汚れはしない。
以前は黒くなりやすかったスプロケットやプーリーも、このオイルに替えてから汚れの付くのが遅くなった。
150km~200km位は潤滑性能が持続する。と言うかもっと潤滑性能は持続しそうだが、オイル注油が大好きなので、ついついそれくらい走ると注油してしまうので限界値は不明だ。
雨の日でも、比較的オイルの潤滑性は衰えない。
雨天で100km位ならチェーンのオイルは残っている。ウェット系にしてはかなり強いほうだ。
先日6時間位雨ざらしになったが、翌日も重さや異音は出なかった。
全体的に高い次元でバランスの取れた高性能オイルだと思う。
価格評価→★★★★★(消耗品はこうでなくっちゃ)
評 価→★★★★★(使い心地の良さは抜群)
<オプション>
カタログ重量→50ml