購入価格: ¥13,510 (税込) ※Wiggleで購入
標準価格: ¥23,351 (税込)
『ダンシングでパキッという異音が生じたが、グリスを塗って組み直したら解決。BB自体にはまったく異常はない』
■ トラブルの対処
私はChris KingのBBをクロスバイクとシングルスピードに取り付けている。耐久性が非常に高く、ほぼノートラブルと言える素晴らしいBBだ。ただ、これまでにいくつかのトラブルはあった。具体的なトラブルと対処方法は以下のとおりだ。
○回転が重い
ペダリングがやたら重くて疲れると思ったら、原因はクランクキャップの締め過ぎだった。シマノのBBの場合は、クランクシャフトがBBにスムーズに入らないので、ある程度クランクキャップを締め付けて、BBとクランクの間のガタを取る必要がある。一方、Chris Kingの場合は、クランクシャフトがBBに小さな力でスルッと入り、右クランクを奥まで押し込めるので、クランクキャップを軽く締めるだけでもガタが取れる。
クランクキャップの締め付けが強かったために回転が重く、クランク裏側のリングも曲がった
○ダンシング時のパキッという異音
ダンシングで踏み込むたびに、パキッパキッという異音が生じたことが一度だけあるが、やはり原因はBBだった。専用工具であるBB Injector Toolを使っても異音は解決せず。左のBBカップとBBシェルのネジをクリーニングし、新たにグリスを塗布して組み直しても異音は収まらなかった。右のBBカップを組み直すところ、異音は完全に生じなくなった。右のBBカップはネジ部のグリスが少なくなかったので、ダンシングでネジ部が広がって異音が生じた可能性が考えられる。なお、組み直す際には、ネジ部にたっぷりとグリスを塗っておいた。
○ザラザラとした異音
BBとクランクの隙間に砂が入ると、ザラザラとした異音が生じる。走行中にこの異音は聞こえないが、ディレイラーの調整などでクランクを回す際にちょっと気になる。もちろん、この異音はBBやクランクの裏側に付着した砂をウエスなどで拭き取れば解決する。BBの内部に砂が混入しても、同じような異音が生じる可能性が高いが、Chris KingのBBはシール性が高く、よほどハードな使い方をしないかぎりは大丈夫だろう。
○グリスによる汚れ
BB Injector Toolでグリスアップすると、ベアリングの内輪から汚れたグリスがあふれてくる。グリスアップした直後は、走行後にもベアリングの内輪からグリスがあふれることがある。このグリスは砂が付着する原因になるので、早めに拭き取った方が良い。右クランクのグリスは拭き取りにくいので、できればクランクを外して作業した方が良い。
グリスアップの直後は、走行後もベアリングの内輪からグリスがあふれることがある
他のトラブルは大したことはない。BB自体はまったく壊れていないし、高いシール性もいまだに維持しており、トラブルはBB以外の要因で生じたと私は思っている。フレームのBBシェルまで含めるとノートラブルではないが、BB自体はほぼノートラブルといってもいいだろう(グリスの汚れは仕様)。BB自体は頑丈であり、BB周辺にトラブルが生じてもすぐに解決できるのも、Chris Kingのすごさだと感じた。この経験を今後のトラブルに生かせば、これからもChris KingのBBと長く付き合っていけると思う。
価格評価→★★★★★ (旧モデルがセール価格で買えた)
評 価→★★★★★ (トラブルが生じてもすぐに解決できる)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→125g