購入価格 ¥1270(ちょっとナッター+ステンレスねじ)
長年愛用しているAMモールトンのラバー・コーン・サスペンション(以下ラバー・コーン)を固定するタッピングネジがいよいよダメになり修理することにしました。
黄色い輪で示した部分がラバー・コーン・サスペンション
ラバー・コーンは、AMモールトンのリアサスペンションのメインパーツ。ゴムとアルミの複合体で造られています。重要なパーツなのに、本体フレームへの取り付けは左右両側のタッピングねじ2本だけ。オーバーホールの度に外すわけですが、組み立てにすごく神経を遣ってきました。だって、なめたら固定できなくなってしまいますから。元のねじ山を探し当てて、慎重にネジ締める。一番緊張する作業でした。
先日、各部の緩みをチェックしていたら、左側のタッピングネジが際限なく回ることに気が付きました。 あれれ? やっちゃったの? まったく身に覚えがないわけです。原因不明ですがお釈迦になってしまいました。
暫くその状態で走行していたのですが、片側のねじだけでは固定力が弱く、緩みも早くなるようなので、代替品を取り寄せようと思いましたが、これがお高い。それに25年前のフレームに合うかどうかわからない。そこで自分で何とかしてみることにしました。最初に考えたのが、ダメになったねじ山に一回り大きいタップでネジを切る方法。そのために4ミリのねじ切りタップを買ったのですが、よくよく検証したらラバー・コーンのアルミ部分の厚みがネジ山を切れるほど厚くなく断念。
そんなこんなで考えあぐねていた時、CBNの記事にあった「ちょっとナッター」が頭に浮かびました。
記事はこちら↓
ブラインドナットを使ってボトルケージ台座の修理
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9845&forum=106このローレットナットを使ってネジ山を作れば完璧に修理ができる! 善は急げとアマゾンで4ミリタイプを注文。2日後にゲット。さらに近くのホームセンターでステンレスのステントラス小ネジとナイロン・ワッシャーも買ってきて作業に取り掛かりました。
今回の主役 ちょっとナッター
まず、ローレットナットの頭の部分が引っ掛からないように、ラバー・コーンのアルミ部材をヤスリがけし、裏側にへばり付いているゴムをカッターナイフでそぎ取りました。そこにドリルで6ミリの穴をあけ、ローレットナットが通るように合わせて「ちょっとナッター」でローレットナットを取り付けました。これはかなり良いのでは?と、まだタッピングのネジ山が活きている反対側も同じようにローレットナットを取り付けてしまいました。仕上げとしてローレットナットの頭が本体に当たらないようラバー・コーンの丸みに合わせてヤスリがけしました。
ローレットナットの頭が当たらないようにヤスリがけ
手持ちでやったため少々ずれてます
ローレットナットを通して・・・
ローレットナットを固定
反対側もやってしまいました
こんな感じで取り付け完了
ナイロンワッシャーは緩み止め
さて、修理が完了したラバー・コーンをAM本体にとりつけてみました。バッチグー。ガタなしでかなり強力に固定できました。300㎞ほど走行しましたが、緩みなく快調です。元のタッピングネジより良い感じです。オーバーホールの度に憂鬱になっていたラバー・コーンのタッピングねじ。お蔭様で気持ちが青空のように晴れわたりました! この場を借りてnns24氏に感謝申し上げます。
価格評価→★★★★★(安価にて修理できました)
評 価→★★★★★(最高です!自己満足の極み)
<オプション>
年 式→2013