北海道・利尻島の北西部にある全長24.9kmのサイクリングロード。廃線の再利用や河川敷を利用したサイクリングロードとは異なり、最初からサイクリング等の屋外レクリエーション活動のために設計されたそうです。昭和62年(1987年)着工、平成9年(1997年)に全線開通。
あまり鮮明でない画像ですが現地でもらったパンフレットです。赤い線の部分が利尻島自転車道。起点は鴛泊(おしどまり)の「野塚展望台」。ここから走ると、下り基調です。ただし沓形(くつがた)にある終点の運動公園から走りはじめたほうが景色が良いような気もしました。私は運動公園側から回りました。
自転車道の様子。舗装の状態は良いです。ただし所々に何処から出てきたのか謎の小石がたくさん落ちているので注意が必要です。稀に大きい窪みもあります。それ以外の点では走りやすい!
真っ直ぐな道が時々あります。最高です。
イネ科の植物っぽいものの後ろに礼文島が見えます。
何もありません。最高です。
ここで下の写真をご覧頂きたく思います。これは利尻島から稚内に向かうフェリーから撮影したものですが、利尻富士の下に大きい橋が架かっています。実はこの橋、自転車道の一部です。自転車道のために造られた立派な橋です。こんな橋がいくつかあり、この写真の橋は「湾内大橋」という名称だと思います。ここを走ることができるのです。
その「湾内大橋」から撮影した利尻富士がこちら。
「湾内大橋」から海側を撮影したのがこちら。左手側に見えているのは「ペシ岬」です。
この道は、自転車のために、というか、屋外レクリエーションのために専用設計されたというところがすごいと思います。コースレイアウトも非常に考えられていて、登りあり下りあり、カーブありと楽しいです。途中数ヶ所は一般道の歩道を自転車道の一部として使うので、たまにどちらに行ったら良いのかわからなくなりますが、大きく迷うこともありません。
途中何箇所か休憩地点がありますが、スタート地点・ゴール地点共に飲み物の自動販売機等はないのであらかじめ用意しておいたほうが良いでしょう。
利尻島の一周道路は約53kmですが、島を一周する場合、北西部はこのサイクリングロードを使用しない理由はほとんどないと思います。特に上のペシ岬の写真のような景観は、バスで移動する観光客やモーターサイクリストは見ることができません。自転車または徒歩でその橋にやってきた人だけが見ることができます。事実上、サイクリストのためだけに用意されたような贅沢な景観です。
とても気に入りました。また行きたいです。
評 価→★★★★★ 最高。