購入価格 ¥タダ
手組ホイールを自分で製作した事がある方なら1度は経験するであろう、 「リムの中にニップルが入って出てこないよー(泣)」 の対策方法を投稿したいと思います。単純な方法なのでベテランの方から「いや、知ってるしw」 「実はメジャーだよ」という叱責があるかもしれません。しかし、私が参考にした書籍等にはこのような方法は紹介されていませんでしたので、私が手組初挑戦時にニップルの差し込みで苦労した経験と対策をここに残したいと思います。今後、手組みに初挑戦される方のお役に立てれば幸いです。
では本題です。
今からアルミリムの中にニップルを落とさないようにしつつホイールを仮組み状態まで組みたい思います。ホイール1周分の半分弱までは、この方法を使わなくてもスポークをリム穴から飛び出させる事が出来るので簡単にニップルが装着できるかと思います。そこまでは普通に組みます。
※この時、ニップルをネジ山半分ぐらいまでねじ込んだところで止めておくと後々作業が楽です。
半分弱までスポークを組んだら、ハブに通していない状態のスポークを1本用意します。スポークは予備でも余りでも次にハブに通すつもりの物でも折れたり曲がったり捻じれたりした単なるゴミでも、ネジ部の太さが同じでネジ山が生きてさえいれば使用できます。
用意したスポークに通常とは逆の方向からニップルをねじ込みます。
ネジは3山分(ニップル3回転分)も入っていれば十分です。
そのままリムのスポーク穴に突っ込みます。
ハブにあらかじめ通してあるスポークとニップルを突き合わせます。
そのままニップルを回せばニップルはハブ側に移り、治具として使用したスポークから勝手に外れます。
この作業を繰り返せばリム内にニップルを落とす事無くホイールの仮組み完了。
あとは普通に振取りすればホイールの完成です。
【備考】
もうお気づきかとは思いますが、この方法は余分なスポークが無いと最後の1本が組めません。私の場合数量手配ミスや不良品の混入、組む際に自分のミスでスポークを破壊してしまった時のための予備として数本多めに購入していますのでそれを治具として使用しています。
また、内蔵ニップルの組み方として、
レビュー;使用できなくなったスポーク
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7035&forum=33という方法が投稿されているようですのでこちらを参照して頂ければと思います。
価格評価→★★★★★(タダ。余分にスポークを買っても100円以下の世界)
評 価→★★★★★(楽ちん)
※本レビューは自作工具を使用しておらず、組む方法そのもののレビューという事でDIY・小技のカテゴリーに投稿させて頂きました。