購入価格:¥10,000.-弱
定 価:¥11,340.-
2012年、大阪某所、とある名の知れた自転車屋のウェアコーナー。ソイツは奥の奥にひっそりと潜んでいた。
目の覚めるようなアズーロブルー。クラシック調のデザイン。疾走するサイクリストとイタリア地図の透かしプリント。他のジャージとは明らかに違う生地感。
試着室では想像以上のピチピチ感に一瞬戸惑ったが、数分後気がつくと、虎の子の万札を手にレジへ並んでいたのであった。
というわけでそのジャージの登場である。このデザイン、たまらん!後日ネットで調べたところ、どうやら2007年モデル(!)らしい。
こうしてハンガーに吊るしてまず目に付くのは、これでもかと言わんばかりに絞られたウエスト部分。全体的に、同じパールイズミの普通グレードと比べるとタイトで、袖丈も着丈も短く作られているようだ。「間違って女物を買ってしまったのかな?」と思ってしまったほど。
なんでも、「ピーアイエアロカット」なる、競技向けのシェイプを採用しているとのことで、現行モデルで言うところの「プレミアムグレード」にあたるのだろうか?腕や体を程よく締め付けるようにピッタリ張り付き、心なしか走行後の疲労も軽減されているように感じる。
生地は、レーパンで使われるライクラとよく似たテロテロの素材が全面に使用され、肌触りも最高。文字通り「体と一体化した」ような感覚を味わえる。サイドパネルはかなり薄手のメッシュ素材で耐久性がちょっと心配だが、今のところ破れなどは見当たらない。
この他に気に入っている点として、
・背面ポケットが2つ…よく見られる3つポケットタイプと比べて収納スペースが広いため、多少大きめの荷物(デジカメ、ウイダーインなどの大きな補給食)を詰め込む余裕がある
・ヘチマ衿…ファスナーの起点が首元なので、暑くなった時の上げ下げが一般的な立ち襟と比較して楽に行える
といった点が挙げられる。競技向けとあるが、ロングライドでも活躍できるジャージではないだろうか。
もちろん、いいことづくめとはいかない。
裾にはシリコンの滑り止めが貼られているのだが、あまり丈夫ではない。2、3回洗濯しただけで写真(矢印部分)のように数ヶ所が裂けた。もちろん、洗濯ネットに入れてドライコース使用で、である。今のところ使用に支障はないのだが、ちょっと残念。
また、2週間ほど前に洗濯したところ、ファスナーの引き手が壊れたので、手芸屋で替えの引き手を購入、交換している。
総じて洗濯には注意したほうがいいかもしれない。
価格評価:★★★☆☆(まぁ、多少予算オーバーではあった)
評 価:★★★★☆(ちょっと華奢だけど良き相棒)