Bicycle Club 2013年7月号
購入価格 ¥600
Bicycle Club 7月号のライディングフォーム特集は、「ラクダのコブ」を否定する堂城賢さんが提唱する「おじぎ乗り(やまめ乗り)」を取り上げています。堂城賢さんの著書「自転車の教科書」の売れ行きは無視できなかったようですね。
今回の特集では、「トップライダーのライディングフォームは十人十色」、「どちらも正解のようだ」ということで、一応は「おじぎ乗り」も「ラクダのコブ」も平等に扱っているように見えます。
でも、特集でインタビューを受けている平澤さん(理学療法士)によると、日本人の90%は「直」(おじぎ乗り)のタイプで、「曲」(ラクダのコブ)はたった3%だそうです。今まで「ラクダのコブ」を応援してきたBICYCLE CLUBさんとは思えない論調です。
そして、堂城賢さん本人による「おじぎ乗り」の解説が8ページ続いたあと、エンゾ・早川さんが最後の4ページで「ラクダのコブ」を解説します。そこで語られるのは、インデューライン~アームストロングの時代の選手たち(ツッレ、ジャラベール)を「研究」した成果です。「研究」と言ってますが、要は昔のフジテレビで見たツールの出場選手のモノマネです。この辺のいきさつは、エンゾ・早川さんの著書「ラクダのコブのある自転車乗りになりたい」に詳しく書かれています。
要するに、エンゾ・早川さんは(選手を直接見たり、選手から直接話を聞いたりしたのではなく)、テレビで外人選手に詳しくなった「自転車オタク」なのですね。しかも、コンタドールやウィギンスを語るならまだしも、いまだにツッレやジャラベールです。言ってみれば、いまだに草野球で「王選手の一本足打法が最高!」と言って、真似をしているようなものです。
その程度の「研究」の成果で、何冊も本を書いて売るのは、どうなのでしょうか?
価格評価→★☆☆☆☆(読みたい記事が少ないです) 評 価→★★☆☆☆(今後の方向転換に注目します)
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