近藤史恵 (2013). 『キアズマ』 新潮社
購入価格 ¥1575
前作とも言える『サクリファイス』、『エデン』と全体の感じは似ていてとても面白かった。 重い内容が含まれていますが、さらっと読めます。主人公に感情移入して読んでいくと、 思った以上に活躍するので、引き込まれるようにページを手繰りました。 心理描写、自転車が関わる描写、レース時の心理などにも違和感が少なく、 自転車乗りや、レース経験者がニヤニヤするようなネタが仕込まれています。 よく取材されていると思います。レースでの昂揚感が気持ちよく表現されています。 キアズマという題名も最後に納得できます。 細かな題材を組み合わせて予定調和している感じがして、感動まではしなかったのですが、 読んでよかったと思いました。
価格評価→★★★★☆(文庫本になるまで待てなかった。それでも安い) 評 価→★★★★☆
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