購入価格 ¥0(ST-9000に同梱)
発表時に世間を騒がせた(?)、シマノが本気だしたケーブル。
従来のPTFEやXTRコーティングワイヤーと比べ、シフト側でシフト抵抗最大47%減、
ブレーキ側では制動力が最大36%アップとの触れ込みで、他社のケーブルに対抗。
素材自体は、芯材に従来のSLR(ステンレス)ケーブルを用いているので変わりはないが、
芯材周囲にポリマーを巻きつけて、摩擦を低減している。
見た目では、アウターには特に変化はないように感じるが、インナーは一目で色に違いがあるのがわかる。
PTFEではやや白濁した銀色であったのが、ポリマーでは茶色になっている。
うっすら錆びているのではと勘違いするような色になり、触ると異様なほどスベスベしている。
実際に装着してみると、まず軽さに驚嘆する。
今までの79系デュラはもちろん、78系デュラの軽さをも軽く凌駕する。
特にワイヤー長さが必要なリア変速・ブレーキほど顕著で、セッティングがばっちり決まるとフロントの引きとほぼ変わらない。
他バイクの「Gore Ride-On Professional」と比べたが、当製品のほうが「スコッ」と軽く引き過ぎてしまうほどだ。
欠点としては、まずコスト。
インナーのみでも一本1900~2600円程(!)で、セットでは定価が一万超。
また、装着の際にインナーがささくれ毛羽立ちやすい。
公式回答では、ささくれは性能に左右しないそうだが、傷はいずれ広がるし精神衛生上良くはない。
ちなみに79系以前のコンポでは、インナーワイヤーが滑りすぎて固定力が不足するため、互換性がないとの事なので要注意。
価格評価→★★☆☆☆(シフト&ブレーキワイヤセットで約一万円・・・)
評 価→★★★★☆(議論の余地なし、あとは耐久力があれば★5つ)
早速インナーワイヤーが少し毛羽立ってしまった。
装着するだけでこれでは、この先耐久力に不安が残る・・・。