購入価格(参加費) ¥1200(エントリー費¥1000+スポーツエントリー手数料¥200)
*概要
・富士山を時計回りにぐるっと一周。南、西、北から富士山を楽しめる。
・非日常感たっぷりな夜発ブルベ。
年によって有無とコースが変わるブルベをレビューするのはいかがかと思いましたが、
自分自身の振り返りもかねて。
AJ西東京さん主催のBRM518西東京300km富士に参加してきました。
[スタートまで]
集合場所はにある今野製作所。ケルビムブランドの自転車で有名なフレーム屋です。
ここの駐車場で受付を行います。
道路と歩道に面した場所で受付を行うため、特に自転車を立て掛ける際は通行人の邪魔にならないように注意してください。
なお、道路の向かいに22時まで営業しているドラッグストアがありますので、直前の食事・補給には困りません。
参加者は自走の方が多いようでしたが、近隣のコインパーキングは24hで700円ほどと安いので、自家用車で参加することも可能です。
駐車場横で受付を済ませた後、スタート地点の淡嶋神社公園へ移動し、
公園でブリーフィングと車検を済ませた後、10人ウェーブ方式で出発します。
[スタート~通過チェック]
鎌倉街道沿いに一路、江の島方面へ南下していきます。
特筆する点はありませんが、夜も更けていくとはいえ都会なので、交通量には注意。
また運が悪かったのか日常的なのかはわかりませんが、
この夜は工事による通行規制が多く、頻繁に止められました。
江ノ電の線路に注意してR134に入ると、鼻いっぱいに磯の匂いが広がり、海沿いまで走ってきたことを実感できます。
さて本ブルベでは通過チェックが設定されています。
チェックの方法は「片瀬江ノ島駅交差点に掲示されている、とある地理情報の単位をメモすること」です。
このメモのために、事前にボールペンの持参が通知されています。
この通過チェックですが、夜も遅いこともあり見落としがちです。
自分も500mほどオーバーランしてから間違いに気づき、歩いて戻るはめになりました。
他の参加者でも、何名か同じような方がいましたので、十分に注意が必要です。
[通過チェック~PC1まで]
信号の少ないR134をひたすら西へ進みます。
海からの風は防風林で遮られているので、横風の心配はありません。
ただし、ところどころに海岸の砂がたまっている箇所があるので、注意が必要です。
また土地柄か、深夜でもスピードを出している車・バイクが多いです(偏見か?)。
西湘バイパスに入らずR1、東海道に合流したところで、交通量は少し減ります。
逆に信号は増えますので、歩行者等にも注意しながら進んでください。
小田原駅の手前、箱根の峠を回避する形で右折します。
右折直後が今回のPC1、セブンイレブン小田原寿町三丁目店です。
[PC1~PC2まで]
PC1から御殿場まで、約30kmで獲得標高500mほどの登り区間になります。
箱根のような急坂ではありませんが、地味な登りがだらだらと続きます。
頭上の東名高速の明かりを見ながら進んでいきます。
御殿場を超えた後は20km近くの、長い下りになります。
多くの人は朝の4時から6時ごろの通過になると思われます。
一番寒い時間帯ですので、下る前に防寒装備の着用をお勧めします。
沼津駅を越えたところでK380、東海道に復帰します。
この区間は風こそ吹きますが、R1に合流するまで交通量も少ないので、快適に走れます。
見え始める朝霧のかかった富士山は壮大ですので、右側を眺めながら(走行には十分注意しつつ)走りましょう。
富士川を抜けて少し北に行ったところで、本日のPC2、サークルK芝川町役場前店です。
ちょうど朝食時でもありますので、ここからの登坂に向けてしっかり補給をとる人が多かったです。
自分もここで助六寿司とカップラーメン、チョコレートを購入しペロリと平らげました。
[PC2~PC3まで]
PC2以降、本格的な登坂が始まります。
気温が上がり始めますが、補給できるポイントが少ないので十分注意してください。
途中K71沿にミルクランドという観光農場がありますので、
時間が合えば、アイスクリームなどで一息つくのもいいでしょう(9時オープンです)。
K75とK71の分岐点を右折すると、朝霧高原の中を走ります。
この道路は通称「開拓道路」とも呼ばれ、一面に牧場が広がる広大な景色です。
牧場と富士山のコントラストを楽しみながら、一生懸命登りましょう。
K71の峠の頂上に駐車場があり、そこから本栖湖が見えます。
本栖湖、樹海と雲海、さらには遠くアルプスの雪山まで、
一度に見渡すことができる絶景スポットです。
峠を登り切ったご褒美として、ぜひ堪能してください。
駐車場以降は下り基調となります。
風景は牧場から樹海へ変わり、木々に阻まれてカーブ先の視界が悪くなりますので、
スピードの出し過ぎと対向車に注意してください。
R139、富士パノラマラインに合流してすぐのところに、道の駅なるさわがあります。
今回のコースで富士山が最も近づくポイントです。
写真はありませんが、その光景は自分自身の眼で確かめろ!(撮り忘れただけ)
河口湖IC周辺の車通りに注意しつつ、都留方面まで下っていったところで、
PC3、セブンイレブン都留井倉店になります。
[PC3~ゴール]
残りは70kmほどで下り中心ですが、小さなアップダウンが連続するため、
距離・標高の数字以上に体力を消耗します。
ここも補給ポイントが少ないです。
神奈川県に入ったところで右折し道志道に合流すれば、
あとはゴールの今野製作所まで一直線です。
受付を行った駐車場でブルベカードにサインし、認定達成です。
[まとめ]
本ブルベは、
朝陽に照らされた、南からの富士山、
広大な高原の中から望む、西からの富士山、
迫力満点の間近から見る、北からの富士山、
という、日本一の山の三つの表情を、一日で見て回ります。
苦労も大きい分、車や電車の車窓からとは比較にできないほど、
その雄大な姿を存分に堪能することができます。
また夜発ブルベは大人の遠足といった様相で、非日常的な楽しさがあり、
午前中の、車の往来も少ない時間帯の朝霧高原・樹海を快走することもできます(登り中心ですが)。
距離、標高ともに難易度は高くないので、夜発ブルベの体験にいかがでしょうか。
最後になりますが、主催していただいたAJ西東京スタッフの皆様、ありがとうございました。
価格評価→★★★★★(主催者方の運営には頭が下がるばかりです)
評価 →★★★★★(ブルベは楽しいです)
<オプション>
開催年月:2013年5月18日