追記
何種類かブロックタイヤを持っており、気分やコンディションに合わせて交換しながら使っていたのでさほど走行距離は長くないが、ある程度トレイルなどで使用したので再レビュー。
やはり、ノブは低く詰まっているので、路面のコンディションにもよるがグリップは高くない。落ち葉と湿った粘土質のトレイルではほとんどグリップせず、コントロールするのに苦労した。その反面舗装路での漕ぎは軽く、ロードノイズも静かなので、アプローチが長い場合は後輪に履いておくと非常に楽になる。下りを楽しみたい場合はもう少しグリップの良いタイヤを履きたい所だが、ツーリングのような感じでゆっくり下るのであれば舗装路や登りが楽なのでお勧め。
耐パンク性に関しては、いきなりリム打ちして以来はパンクはないが、先日タイヤを確認した所1か所サイドカットがあった。幸いパンクには至らなかったが、かなり深めの傷なのでいつこの傷が原因でパンクしてもおかしくないような状態。大きく傷が広がっていない事を考えると、薄い割にサイドは結構強いようだ。ちなみに、空気圧は軽量チューブで2.5Barだが、少々無茶してもパンクしなかった。とはいえ結構弾かれるので、快適に乗れるかと言われると微妙なところだ。
前のレビューにも書いたが、クリーンな走りができる人向けのタイヤだと思う。低圧にすればリム打ちのリスクが上がり、高圧にすればタダでさえ低いグリップ力がさらに下がるという具合で、丁度良い具合にするのが難しい。セッティングのデメリットを理解した上でそれに合わせた走りができる人に向いているように思う。また、パターン自体は少々癖があるので、後輪向きのタイヤだと思う。前輪は同社のArdent辺りが丁度良い。前輪の方がグリップが必要だが、柔らかい路面に弱いLarsenを前輪に履くのは少々怖い。
価格評価→★★★★☆(この値段なら)
評 価→★★★☆☆(癖はあるが面白いタイヤ)
ちなみに、プロはこれを後輪に履いてMegavalancheの雪セクションを全開で走っている。恐ろしや。